日焼けした後にやってくるのは、辛い皮膚の皮むけです。
その対処方法と再生にかかる期間やケア方法についてお伝えします。
日焼けした皮膚は真っ赤になりヒリヒリと痛みをともない、痛みが治まると皮むけの試練がやってきます。
無理やりむいて傷を作うなんて悲しい事態にならないようにしましょうね。
日焼けした皮膚の皮むけ後の対処方法
日焼けした直後、皮膚は真っ赤にやけどをした時のようにヒリヒリと痛みをともないます。
そして、数日経ちヒリヒリが落ちついてホッとした頃やってくるのが皮膚の皮むけです。
≪皮膚の皮むけは無理やりはがさない≫
皮膚の皮むけ時は、それはそれはボロボロと面白いくらいに皮がむけるので、大人でもついついベローンと無理矢理はがしてしまいたくなるのがほとんどの人が行う行動ではないですか?
しかし、この行為はとても危険なんです。
面白がって無理矢理皮膚をはがしていると、後々皮膚にシミを作ってしまう原因になるのです。
今にもポロって落ちそうで簡単にむけそうな皮でも、「触らない」「気にしない」「自然に」でいることが皮膚に一番負担がかからないのです。
自然とはがれ落ちた皮はすでに死んでしまった細胞ですが、
まだはがれ落ちていない状態の皮膚は、その下から新しい皮膚がどんどん作られている現在進行形の状態です。
だから頑張って新しい皮膚を再生している大切な時に無理矢理皮をはがすなんて事をしたら、間違ってホヤホヤの新しい皮膚まではがしてしまう可能性もありえるのです。
誤ってホヤホヤの新しい皮膚まではがしてしまった場合、どんなことになってしまうか・・・
生まれたての薄いデリケートな皮膚が外部にさらされる状態になることでシミの原因になってしまうんです。
今まで、「自然とはがれ落ちるのを待っていたのでは、皮膚が再生するまでに時間がかかるから皮むきをしているんだ、面白がってやっているのではないわ。」という人もいるようです。
しかし、それは大きな間違いなんです。
自分で慎重に丁寧に皮むきをしたとしても、残念ですが皮膚が再生するまでの時間が短縮するわけではないのです。
一歩間違えは、キズを作ってしまい血が滲んでしまいますよ。
だから、皮膚が日焼けした後に皮むけ状態になっている時はじっと我慢です。
自然にはがれ落ちるのを待ちましょうね。
【失敗例】
これは失敗例です。
私の父の背中にシミがあるのですが、実はこのシミ、私の息子が幼い時やらかしてしまった事が原因で出来たシミなんです。
息子が小学生だった頃、夏休みにおじいちゃんと一緒に海に行ったのですが、その後に事件は起こりました。
数日後おじいちゃんの日焼けした後の背中の皮膚の皮むけが始まりました。
始まったばかりの皮膚の皮むけをそっとしておけないのが子供ですよね。
面白がって剥いてしまったのです。
おじいちゃんも孫には甘いから困ったものです。
「おじいちゃんの背中をキレイにしてあげるね。」などと言いながら、
もう少し・・・、あと少し・・・ ときりがありません。
しばらく経った時、「いたいッ! いたたた・・・ ちょっとストップ!」とおじいちゃんの口から待てがかかってやっと修了。
背中を見てみたら、新しく再生してきている皮膚まではがしてしまって、血がにじんで傷になってしまいました。
自分ではお手入れしにくい背中、高年齢ということもあって新陳代謝も良くないということが重なり比較的大きなシミとなり今も健在です。
日焼けした後の皮膚の皮むけが再生するまでの期間
夏は肌の露出が多くなるので、少しでも早く皮むけ状態を落ち着かせてキレイにしたいですよね。
特に女性は、ノースリーブワンピースなどを着たときに、肩や腕が皮むけ状態では悲しくなってしまいますもんね。
しかし日焼けした後の皮むけは、一気にキレイにはがれることはありません。
そこが悩ましいところです。
皮膚の赤みが治まりヒリヒリした痛みが消えてきてから、大体3日~4日後から皮膚はむけ始まり、
完全にむけ終わるには1週間~2週間ほどかかります。
肌のターンオーバーは一般的に約1か月なので、紫外線を長時間浴びて一度日焼けをしてしまうと、皮膚がキレイに生まれ変わるまでには1か月かかるということになるのです。
だから皮膚が通常の状態に戻るまでの約1ヶ月間は、生まれたてのデリケート皮膚には刺激を与えないよう気をつけることが重要です。
皮膚が通常の状態に戻るまでは、刺激の強い日焼け止めクリームを塗ることはなるべく控え、UVカット効果のある長袖の服などで紫外線を浴びないようにしましょう。
※お肌のターンオーバーは正常な人で28日と言われています。
しかし年代や体調、新陳代謝の違いなど個人差もあるので、期間が1か月より先に延びることもあります。
⇒ 日焼け止めのSPF・PAの意味と顔に塗る順番や効果的な塗り直し方
日焼けを最小限に抑えるためにも、外出時には日焼け止めクリームを塗って予防しましょう。
日焼けした後の皮むけ時のケア方法
日焼けした後、そのままにしておいたらシミになってしまいます。
次のようなしっかりとしたケアをしましょう。
日焼けを繰り返さない
皮膚の皮むけ時に一番気をつけたいのは、さらに日焼けをするような場所に行かないことです。
日焼けした後の皮むけをケアしている最中に、さらに日焼けを繰り返すと治りが遅くなるだけでなく、目立つ黒いシミになりやすいですよ。
どうしても外出する場合は、薄手の長袖シャツをはおったり、帽子や日傘、さらにはサングラスなどで紫外線を受けにくい対策をしてくださいね。
頭皮の日焼けも注意が必要です。
紫外線は目にも悪影響を与えるのです。
水分補給と保湿をする
水分補給と保湿これこそが、皮むけ後のお肌をキレイに保つことになるんです。
日焼け後、特に皮むけが気になる時にはいつもより多めに水分補給をし、体の中からも皮膚にたっぷり水分を与えましょう。
皮むけ状態時の皮膚の細胞は壊れて、水分を保つ機能が失われ皮膚の表面が乾燥しているのです。
肌がしっかり再生するまでは、できるだけ皮膚の表面の乾燥が進まないように、刺激の少ない敏感肌用の化粧水や乳液、保湿クリームや白色ワセリンなどを塗って対処しましょう。
⇒ 日焼け後のヒリヒリ痛い肌の対処方法とお風呂の入り方 何日続くの?
お風呂の入り方も注意が必要です。
参考にしてくださいね。
日焼けでダメージを受けた皮膚に効果がある食べ物を食べる
食事はバランスよく摂るのが前提ですが、
次のような食品を摂るよう心がけてしっかりと保湿をすれば、通常より早く元の皮膚に戻る可能性が大きいでしょう。
亜鉛を多く含む食べ物
亜鉛は新陳代謝を高め、皮膚の再生を促す効果があります。
■牡蠣
■あさり
■そら豆
⇒ そら豆の驚きの美容効果とおすすめ調理方法&食べ合わせ簡単レシピ
■ごま
■豚レバー
■牛もも肉
■卵
■アーモンド
■チーズ
■大豆
■高野豆腐
■とうもろこし
⇒ とうもろこしの栄養は夏バテに効果あり 甘いゆで方とひげ茶の作り方
■玄米 など
ビタミンCとクエン酸を多く含む食べ物
ビタミンCとクエン酸は血流の流れを促進して、栄養素を体の細胞に届ける働きがあります。
■レモン
■グレープフルーツなど柑橘系の果実
■いちご
■パイナップル
■キウイフルーツ
タンパク質
タンパク質は皮膚を作る原料です。
・肉類
・乳製品
・魚類
・大豆食品 など
まとめ
日焼けした後の皮膚の皮むけ時には「触らない」「気にしない」「自然に」で対処しましょう。
完全に治りきらないうちは、再度強い紫外線を浴びないように気をつけることも重要ですね。
また、お風呂に入るときも力強くゴシゴシとはこすらず、手を使って優しく身体を洗うようにしましょう。
ケアを怠ると一生残るシミに繋がってしまいます。
また、皮がむけてきた部分にキズを作って化膿させてしまった場合は、とびひになる可能性もあります。
⇒ とびひ 塗り薬の塗り方!市販薬でも効果ある?塗るのはいつまで?
気になる様子が見られたらすぐに皮膚科を受診しましょう。