夏場のおにぎりが腐らない工夫とおすすめの具材や持ち歩き保存のコツは?

おにぎりは手軽に食べれるので人気があって、夏場でも腐りにくいイメージがあるようです。

だから遠足や運動会、部活の練習や試合、旦那さんのお昼のお弁当など作る機会は頻繁ではないですか?

しかし夏場に手で握るおにぎりは、高温多湿などの条件が揃ったときや、中に入れる具材や持ち運びの保存方法によっては、やはり衛生面でちょっと心配です。

そこで、夏場のおにぎりが腐らない工夫とおすすめの具材、持ち運びの保存のコツを紹介します。

参考になれれば幸いです。

では本題に入りましょう。

夏場のおにぎりが腐らないようにするための工夫

夏場でもおにぎりだったら腐ったりしない、大丈夫と思っている人が多いようです。

もしかしたら、おにぎり = 梅干 というこんなイメージが強いからかもしれませんね。

 

でも、次のような食べ物が腐りやすくなる条件が揃った時は、おにぎりとて注意が必要なのです。

食べ物が腐りやすくなる条件

気温が30℃ ~ 40℃で湿度が高い状態の時には、食べ物に雑菌が繁殖しやすくなります。

この条件が当てはまる、ジメジメと湿度が高くなる梅雨時から気温がグングン上昇する夏場残暑の厳しい9月くらいは注意しなくてはいけません。

 

おにぎりをにぎって、その場ですぐ食べるなら夏場でも全然問題ありませんが、朝にぎったおにぎりをお昼に食べる場合は、4~5時間後になります。

だから、このおにぎりをにぎって食べるまでの間は、できるだけ菌の繁殖を抑える工夫が必要なのです。

 

おにぎりに限らず夏場のお弁当作りで大切なことはこの2つです。

雑菌を付けないこと

雑菌が繁殖しにくい環境にすること

 

それでは、おにぎりに雑菌をつけずに、また雑菌が繁殖しにくい環境して、安全に美味しく食べれるようにするにはどうしたらいいのか紹介します。

夏場におにぎり用のご飯を炊く時の工夫

夏場におにぎり用のご飯を炊く時は、酢や梅干しと一緒に炊き上げましょう。

 

お米2合につき大さじ1の酢、または梅干し1~2個を一緒に入れて炊くと腐りにくいご飯の完成です。

梅干を一緒に炊いた場合は、しゃもじでつぶして全体に混ぜ込むと美味しいです。

 

なかには「えっ、普通に炊いたご飯でおにぎり作って中に梅干を入れてるから同じよね?」と言う人がいるのですが、それは全く違います。

おにぎりの具材に梅干を使う場合は、梅干の入っている部分のみに効果があるだけで、おにぎり全体に効果はないので、梅をお米を一緒に炊き込む方が効果は大きいのです。

夏場の手作りのおにぎりを作る時の工夫

夏場の手作りのおにぎりを作る時は、当日の朝に酢や梅干しと一緒に炊き上げたご飯を使用しましょう。

 

また素手でにぎらずに、ラップを使いおにぎりを作りましょう。
湿度の高い梅雨時や気温が異常に高い夏などは、手のひらの雑菌がおにぎりについて繁殖し、最悪の場合食中毒を起こしてしまう可能性があるからです。

特に手に傷がある場合は要注意です。
黄色ブドウ球菌がおにぎりについて増殖を始めると、より食中毒になる確率が高くなります。

 

広げたラップの上にご飯と具をのせてラップごと「ギュッ」と握るだけです。

ラップならどこの家庭でもあるし、にぎる人の手も汚れないのでおすすめの方法です。

また、おにぎりを作るグッズもたくさん販売されているので、利用するのも良いでしょう。
100均などでもケースにご飯と具を詰めるだけで三角おにぎりが作れるものもありますよ。

 

おにぎりはご飯の粗熱が取れたら握り、そのまま冷めるまで置いておきましょう。

 

そして、夏場は海苔のじか巻きは控えましょう。
海苔をあらかじめ巻いてしまうと、海苔から腐り始めることも考えられます。

海苔はおにぎりとは別に持っていき、食べる直前に巻く方が雑菌の繁殖も少なくて済みますよ。

 

じか巻きおにぎりのしっとり感が好きな人は、夏の間はしばしの我慢ですね。
パリパリ海苔のおむすびを楽しみましょう。

夏場のおにぎりにおすすめの具材は?

夏場のおにぎりの具材は、持ち歩いても腐りにくい具材を選ぶようにしましょう。

どのような具材を避けたら良いのか、また腐りにくいおすすめの具材は何なのか紹介しますね。

夏場に避けるおにぎりの具材

夏場に避けるおにぎりの具材としては、味付けの薄い物水分が多い物生もの、そしてマヨネーズなどです。
具体的には次のようになります。

おかか

炊き込みご飯

めんたいこ

イクラ

マヨネーズを使ったツナマヨ

半熟卵を中心に入れたバクダン など

夏場に腐りにくいおにぎりの具材

具材というには少し違うような気はしますが、一番いいのは塩にぎりです。
塩分には食材を傷みから守る効果があります。

遥か昔から塩にぎりが作られている事からも間違いはありません。

 

ご飯に具材を混ぜればそれだけ傷みやすくなると言うことをおぼえておきましょう。

 

夏場におすすめの具材としては、抗菌作用のあるもの塩分が多い物水分が少ない物味付けの濃いものです。
具体的には次のようになります。

梅干

焼き鮭

塩昆布

ゆかり など

 

上記のおすすめの具材は前述した、酢や梅干しを一緒に炊いたご飯の真ん中に入れればOKです。
ゆかりはご飯にまぜて使いましょう。

夏場のおにぎりの持ち歩き保存のコツは?

朝にぎってお昼に食べるまでの持ち歩き保存のコツを紹介しますね。

 

おにぎりは常温保存で食べるのが一般的です。
また、常温保存で食べるのが一番美味しいのですが、夏場に常温保存ではおにぎりが腐ってしまう可能性もあるので心配ですよね。

 

温度が高くなると、菌が活発に増殖してしまうので、できるだけ温度を高くしないようにしましょう。

 

おにぎりは涼しい場所におくのが基本です。
しかし、夏場は涼しい場所に置いたとしても気温はグングン高くなってしまうので、保冷バッグを上手に使いましょう。

保冷バッグの中にはおにぎりと一緒に、ケーキを買ったときについてくる保冷剤冷凍しておいたペットボトルのお茶となどを入れておけば安心です。

 

こちらの記事も参考にしてください。
夏場のお弁当対策と保冷剤代わりになるもの おかずの作り置きは大丈夫?

 

しかし、車内は油断禁物です。
保冷バッグに入れてあるからと社内に置きっぱなしにするのは止めましょうね。

 

保冷バッグを使って持ち歩きしていても、なるべく早く食べることに越したことはありませんよ。

まとめ

夏場のおにぎりは温度が高くなると雑菌が繁殖しやすくなるので、おにぎり用のご飯は酢と梅干を一緒にたいたり、サランラップを使って工夫しましょう。

また、おにぎりの中に入れる具材は抗菌作用のあるもの、塩分が多い物、水分が少ない物、味付けの濃いものを選ぶようにしましょう。

こちらの記事も参考にしてください。
食中毒の症状と原因 家庭での対処方法と病院へ行く目安は?

持ち歩きには保冷バッグを上手に使い、保冷剤や冷凍しておいたペットボトルのお茶となどと一緒におにぎりを入れて早めに食べるようにしましょう。