気温や湿度が高くなる梅雨から夏にかけて心配なのが食中毒です。

6月から9月頃は特に菌が繁殖しやすい危険な時期です。

食事から数時間後、突然お腹が痛くなってきたり、気持ちが悪くなって嘔吐や下痢が始まったら、それは食中毒かもしれません。

食中毒はどのような症状が現れ、その原因はどのようなものなのでしょう。
家庭ではどのように対処したら良いのでしょう。
病院にはいくべきなのでしょうか。

そこで、食中毒になった時の症状や原因、家庭での対処方法、病院へ行く目安について紹介します。

参考になれれば幸いです。

では本題に入りましょう。

食中毒の症状と原因

食中毒の主な症状と原因について紹介します。

食中毒の主な症状

食中毒の主な症状は、腹痛、下痢、はきけや嘔吐のような胃腸障害と発熱です。

これら症状の激しさの度合いや、食事をしてか発症するまでの時間は、原因となる物質によって違いがあります。

数年前、息子が中学生の頃に食中毒を発症したことがありました。
それはそれは症状が激しくて、初めて食中毒って怖いもの何だと実感しました。
腹痛、下痢、はきけ、嘔吐、発熱、全てが突然一気にやってきて、あぶら汗が流れ病院に連れて行くのも大変だったことを思い出します。

食中毒を引き起こす主な原因

食中毒を引き起こす主な原因は、「細菌」と「ウイルス」です。

細菌もウイルスも目には見えない小さなものだから厄介です。

まず細菌が原因となる食中毒は、夏場(6月~9月)に多く発生します。

細菌の多くは、室温約20℃で活発に増殖を始め、人間や動物の体温ぐらいの温度で増殖スピードが最も速くなります。
また、とても湿気を好むのです。

またウイルスが原因のO157などは、7~8℃ぐらいから増殖し始め、35~40℃で最も増殖が活発になります。

このような温度や湿度などの条件がそろうと細菌は食べ物の中で増殖し、私たちがその食べ物を口にすることによって食中毒を引き起こすことになります。

主な細菌の特徴

サルモネラ菌

十分に加熱していない卵、肉、魚などが原因になります。

生卵、オムレツ、牛肉のたたき、レバ刺しなどに注意しましょう。

乾燥に強く熱に弱い特徴があります。

食後、6時間~48時間で、はきけ、腹痛、下痢、発熱、頭痛などの症状が現れます。

黄色(おうしょく)ブドウ球菌

人の皮膚や鼻、口の中にいる菌です。
傷やおできを触った手で、加熱した後に手作業で調理する食べものが原因になります。

おにぎり、お弁当、調理パン、手巻ずしなどに注意しましょう。

この菌が作る毒素は熱に強いので、一度毒素ができると加熱しても食中毒を防げません。

食後、30分~6時間で、はきけ、腹痛などの症状が現れます。

腸炎(ちょうえん)ビブリオ菌

生の魚や貝などの魚介類が原因になります。

おさしみ、おすしなどに注意しましょう。

塩分のあるところで増える菌で、真水や熱に弱い特徴があります。

食後、4時間〜96時間で、激しい下痢、腹痛などの症状が現れます。

カンピロバクター

十分に加熱されてない肉(特にとり肉)や飲料水、生野菜が原因になります。
まれに、ペットから感染することもあります。

十分に火が通っていない焼き鳥、十分に洗っていない野菜、井戸水、わき水などに注意しましょう。

乾燥に弱く、加熱すれば菌は死滅します。

食後、2日~7日で、下痢、はきけ、腹痛、筋肉痛の症状が現れます。

腸管出血性大腸菌(ちょうかんしゅっけつせいだいちょうきん)O157など

十分に加熱されていない肉や生野菜が原因になります。

十分に加熱されていない肉、よく洗っていない野菜、井戸水、わき水などに注意しましょう。

十分に加熱すれば防げます。

食後、12時間~60時間で、激しい腹痛、下痢、血が多く混ざった下痢などの症状が現れます。

症状が重くなると死ぬこともあります。

食中毒 家庭での対処方法

元気だった人が、食事をしてから数時間後に突然激しい嘔吐や下痢の症状がでたら、食中毒を疑う必要があります。

「もしかして食中毒?」と感じたら、病院で受診するのが良いでしょう。
しかし、症状が出たのが夜間だったり、休日で病院が休診だったり、症状があまりのも激しい時は病院に行くことすら大変です。

そこで、食中毒の症状が比較的軽い場合や、病院の休診日などですぐに病院にいけない場合、激しい症状が少し治まるまでの間に行う、家庭での正しい対処方法を紹介します。

水分補給

脱水症状を防ぎます。
水分がしっかり摂れているかどうかはセルフケアの重要なポイントです。

体内の水分が失われると、ひきつけを起こしたり、骨や筋肉に影響を与えます。

吐き気が治まってきたら、スプーン一杯の湯さましから口に含んで様子をみます。
吐かなければ少しずつ量を増やし常温のスポーツドリンクや経口飲料水を飲んでみましょう。
氷のかけらを口に含むのも良いでしょう。

身体の中の毒を下痢や嘔吐で外に排出しているので、新しいキレイな水分を体内に入れることが大切です。

水分と言っても、牛乳、コーヒー、お茶、アルコールなど、カフェインが含まれている飲み物は、食中毒がおさまるまでは避けます。

吐き気がない場合は食事を摂る

水分が摂取できるようになり、吐き気が無い時は少しずつ味の薄い消化の良い食べ物を食べるようにします。
嘔吐や下痢で体力が落ちて、胃腸の機能も低下しているので、なるべく栄養価の高いものを選びます

まずは、おかゆやニンジンスープなどの流動食から始めて様子をみて、次に、うどん、バナナ、ゼラチン、トーストなど味が薄く刺激の少ないものを食べるようにします。

もしも、吐き気や嘔吐が戻ってしまった場合、食べることは数時間控え、その後再度少しずつ食べ始めるようにします。

胃腸の消化機能が低下している時なので、温かいものを飲んだり食べたりするようにします。

食中毒が治まるまではNGな食べ物

・味付けが濃い食べ物
・乳製品(牛乳、ヨーグルトなど)
・高脂肪や砂糖が多い製品(揚げ物、チョコレートなど)
・カフェイン飲料(コーヒー、炭酸飲料など)

安静にする

嘔吐や下痢で栄養が摂れない状態の時は、安静にして身体が早く回復するのを待ちます
弱った身体は、安静にしNGな食べ物を避けることで、胃腸の働きが回復してきます。

下痢で腹痛を伴うときは、お腹まわりを保温してあげると気分よく眠れます。
ゴム製の水枕におゆを入れてタオル巻いてからお腹に乗せると気持ちよくなり眠ることができます。

息子が食中毒になった時、下痢と腹痛がひどかったのですが、このゴム製の水枕にお湯を入れたものをお腹に乗せてあげると気持ちがいいと言って寝ることができていました。
これはおすすめです。

下痢止め薬は避けましょう

下痢が続くと下痢止めの薬を飲みたくなるかもしれませんが、自己判断で市販薬を使うのはやめましょう。

食中毒の原因の細菌やウイルスは、体の外に出す必要があります。
下痢止めの薬には、原因となっているウイルスや細菌が体の外に出るのを邪魔してしまい逆効果です。

薬は自己判断ではなく、きちんと病院を受診して処方してもらいましょう。
同じく発熱していても、市販の解熱鎮痛剤なども使わないほうがいいでしょう。

便や嘔吐物の処理

原因となる細菌やウイルスが便や嘔吐物に潜んでいます。
家族中が感染してしまったら大変です。
処理するときには十分注意しましょう。

便や嘔吐物の処理法

・使い捨てのマスクやゴム手袋を着用する
・ペーパータオルなどを使用して、細菌やウイルスが飛び散らないようにゆっくり拭き取る
・ペーパータオルなどでふき取った後、さらに水拭きして除菌剤でもう一度拭く
・マスク、ゴム手袋、ペーパータオルはビニール袋に密閉してすぐに捨てる

食中毒の症状がある場合は病院に行く?その目安は?

食中毒が軽い場合は、家庭での対処方法で回復してきます。

しかし自己判断は危険です。

特に小さな赤ちゃん、お年寄り、妊婦さん、持病がある方などは、あっという間に脱水症状になる可能性が高いです。

水分をゆっくり飲もうとしても嘔吐してしまい水分が摂れない場合や、家庭での対処していても一向に症状が改善されない場合は、迷わず病院を受診しましょう。

食中毒で病院へ行く目安

・激しい下痢症状が1日10回以上ある場合
激しい腹痛の場合
便に血が混じっている場合
・激しい嘔吐で水分が取れない場合
呼吸困難や意識障害がある場合
グッタリしている場合

病院を受診すると、3日前以降に食べたものについて聞かれます。
前もってメモしていくと治療もスムーズに進むでしょう。

まとめ

「食中毒かも?」と思ったら、数日前から口にした食べ物を思い出してメモして、すぐにかかりつけの病院を受診することが早く治るポイントです。

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自己判断は症状を悪化させてしまうことがあるので、市販の薬は避けましょう。