お盆に欠かせないお供え物の砂糖菓子をお下げした後に食べ切る方法やその名前と由来をお伝えします。
砂糖菓子は鮮やかな色に着色され飾り物のようですよね。
「食べて美味しいのかな?食べれるの?」と感じる人も多く、お下げした後に捨てている人もいるようですが美味しく食べ切ることが出来るんです。
お盆のお供え物の砂糖菓子を下げた後美味しく食べ切る方法
鮮やかな色に着色された砂糖菓子はお下げした後食べるというよりは飾り物と考え捨てている人も少なくないようですが美味しく食べ切ることが出来るんです。
簡単にゴミ箱にポイッと捨てるのはやめましょうね。
●お盆のお供え物の砂糖菓子は食べれるの?
お供え物はお下げした後、供養のためにも家族で食べるのがいいことはわかっていても、あの砂糖菓子は食べれないという人は多いようです。
スーパーなどに山積みされている砂糖菓子ですが、美味しいとは思えないという人が多いようですね。
確かに食べてみてもとても甘いですが美味しいとはいえません。
噛むとジャリっとして、変に甘くて、口の中の水分を全部吸い取られてしまうようで、口の中はパッサパサで粉っぽいです。
実は、私も子供の頃に食べた時のこの感じがキョーレツだったので、大人になってからも砂糖菓子は食べずに数年前まではゴミとして処分するのは気が引けましたがゴミ箱に捨てていたんです。
でも、砂糖菓子の有効活用する方法を知ってからは、美味しく食べ切れるようになりました。
そこでこの砂糖菓子の活用方法を紹介しますので、ぜひ試してくださいね。
砂糖菓子の活用方法
甘い甘い砂糖菓子をそのまま食べることはあきらめましょう。
【砂糖菓子の原料】
お米などから抽出したデンプン・砂糖・水飴なので調味料のお砂糖として利用することが出来るんですよ。
だから、おろし金ですり下ろしたりミキサーにかけて使うのです。
煮物などで通常使う砂糖の分量の半分を砂糖菓子をすり下ろしたりミキサーにかけたものに代用しましょう。
あのはっきりし過ぎる、着色された色が気になるかもしれませんが問題ありません。
ただし、砂糖菓子を溶かすととろみがでるので単純に砂糖として使うには注意しましょう。
●おすすめの料理やお菓子
次のような料理やお菓子に使うのがおすすめです。
■肉じゃが
■すき焼き
■クッキー
■パンケーキ
●おすすめの飲み物
次のような飲み物に使うのがおすすめです。
■生姜湯
■甘酒
それでも、お仏壇にあげた砂糖菓子を食べることに抵抗があるという人も中にはいるようです。
ゴミとして処分する場合は、お供えして頂いた方の思いやご先祖様への感謝の気持ちは忘れないようにしたいですね。
白い紙に包んで清めてから処分したらいかがでしょうか。
【私の場合】
私が子供の頃は頂き物やご馳走を作った時は母から「まず、お仏壇にあげてからね。」と言われていました。
お下げした後に食べることができると学習していた私は、いち早く食べたいものはまずはご先祖様にって思っていました。
また、朝にお仏壇に炊きたてのご飯とお水をお供えしていましたが、そのお下げしたご飯を食べると頭が良くなるとも教えられました。
いつまでもお供えしておくと干からびてしまいますが、湯気や香りが消えるころにお下げすれば美味しいまま頂けます。
このように昔は、今幸せに暮らしていられるのはご先祖様のお陰なのだと、また食べ物は無駄にしてはいけないということを日々の生活の中で子供たちに教えていたのですね。
【お下げしたお供え物をいただくことは供養になる】
お供え物の「供える」には次のような意味があります。
■共に供する
■一緒にいただく
だから、お仏壇にお供えしお下げしたものは食べる方がいいんです。
ご先祖様と同じもの頂くことがご供養になるんですね。
また、ご先祖様はお供えした食べ物の湯気や香りを召し上がると言われているので、いつまでもお下げせずにお供えしたままというのも良いことではありません。
湯気や香りが消えるころにはお下げしましょう。
お盆ではお供え物としてお菓子やフルーツを頂きますが、家族だけでなくご挨拶に来ていただいたお客さまにお出しして一緒に食べるのがいいですね。
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お盆お供え物の砂糖菓子の名前と由来
お盆お供え物の砂糖菓子の名前は「落雁(らくがん)」といいます。
蓮の花をかたどった、ピンク色、緑色、黄色などに着色された落雁は、お米などから抽出したデンプンに砂糖と水飴を加え着色し乾燥させて作られているんです。
落雁の形に蓮の花をかたどったものが多いのは極楽浄土を象徴する花が蓮であることからです。
他にも桃などの果物の形のものもあるようですが、蓮の花の形のものが一番多くお供え物に一番好まれて使用されています。
砂糖菓子と言っても落雁は決して美味しいものではありませんが、暑い時期のお盆では日持ちの面から考えるとお供え物に向いているのです。
【お盆に砂糖菓子(落雁)お供えする由来】
お盆に砂糖菓子(落雁)をお供えするようになった由来を確認しましょう。
お盆に砂糖菓子(落雁)をお供えするようになったのは、木蓮尊者(もくれんそんじゃ)が行った盂蘭盆会(うらぼんえ)と呼ばれる施餓鬼(せがき)という供養が由来します。
木蓮尊者の母は我が子かわいさから餓鬼道に堕ちました。
※餓鬼道は、生前贅沢をしたり強欲で嫉妬深かったりと貪りの心や行為をした者が堕ちるところです。
餓鬼道では飢えと渇きに苦しみます。
木蓮尊者が母親の前に供物を出しても炎を上げ燃え尽きてしまいます。
母親を救いたい木蓮尊者は釈迦に教えを請いました。
餓鬼道から自分の母親を救うためには、自分の母親だけ救済しようとするのではなく修行僧や恵まれない方たちにたくさんの食べ物を振る舞うことが唯一母親を救う方法と知るのです。
こうして行われたのが「施餓鬼」と呼ばれ、この時振る舞うものは得に甘いものが良かったのです。
※施餓鬼とは、生前の悪行を行い亡者の世界に落とされた人や無縁仏となっている人たちにも食べ物や飲み物などの供物を施すことで餓鬼の供養を行うこと。
施餓鬼の影響から現在においても砂糖菓子(落雁)がお供え物とされるのです。
お盆の時期は気温が高く果物はすぐに腐ってしまいますが、落雁はお盆の暑い時期でも日持ちするということから果物を模して代わりとしても用いられているのです。
まとめ
今まで、砂糖菓子(落雁)はお下げした後、捨てていた方も多かったのでないでしょうか。
お菓子としてそのままいただくには美味しくない砂糖菓子(落雁)ですが、処分せずに料理やお菓子作りに使用して有効活用しましょう。
ちょっとお値段は高くなりますが、和菓子屋さんなどでは美味しい落雁を販売しています。
そちらを購入して、お菓子として最初から美味しく頂くのも良いでしょう。
私はここ数年、和菓子屋さんの美味しい落雁と、スーパーに並んでいる色が鮮やかな砂糖菓子と両方をお供え物としています。
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お盆にはお花も欠かせません。
お花も日持ちさせる工夫をしましょう。