土鍋ひび割れの原因と修理方法 接着剤は使える?蓋だけ買える?

土鍋ひび割れの原因と修理方法や市販されている優秀な接着剤を使えるのか、蓋だけ買えるのかなどお伝えします。

大切に使っていても土鍋のひび割れは起こってしまうものです。
ガッカリしなくて大丈夫、自分で対処できますよ。

土鍋のひび割れの原因

大切にお手入れして慎重に使用していたはずなのに、お気に入りの土鍋にひび割れを見つけたときは「ガーン! ショック!!」ですよね。

洗う時に水道の蛇口にぶつけたおぼえはないし、他の食器と土鍋をぶつけてこともない、ましてや土鍋を床に落としてもいないのにどうして土鍋にひび割れができちゃうのか?
次のような事が原因になっているので、しっかり確認しましょうね。

温度変化

温度変化が土鍋のひび割れ原因になることがあるんです。
土鍋に熱さと冷たさを急激に加えてしまうと、膨張と収縮が起こりひび割れてしまいます。

例えば、次のような温度変化を土鍋は嫌うんです。
心当たりはありませんか?

■土鍋に冷たいものを入れて火にかけた。
■土鍋が濡れた状態で火にかけた。
■食事が終わって間もない、まだ温かい状態の土鍋を冷たい水で洗った。

どれも1回や2回はやっちゃっていませんか?
私はやっちゃってましたよ。
大いに反省しました。

それでは、どのようにして温度差に気をつけたらいいのかをかくにんしましょう。

温度差を出さないための注意点

温度差を出さないためには次の事に気をつけましょう。

・具材は冷凍庫や冷蔵庫からだして常温にしておきましょう。
・土鍋の水分はしっかり拭き取っておきましょう。
・土鍋は室温の状態で弱火で点火し中火まで、強火にしないようにしましょう。
・使用後は土鍋が常温に戻るまで自然冷却してから洗いましょう。

空だき

「まさか空だきなんて絶対にしてない。」って言いたいですよね。
確かに、具材もスープも入れないで最初から土鍋を火にかける人はいないでしょう。
ここで言う「空だき」はそうではないんですよ。

土鍋に具材とスープが入っていて時間が経過して起こる「空だき」です。
スープと具材が煮詰まってしまい、具材が焦げているのに気づき慌てて火を止めたことありませんか?

そんな状況の時、ひび割れる可能性があるんです。

衝撃

土鍋を床やシンクに落としてしまったらそれは致命的ですよね。
しかし床やシンクなどに落とさなくても、次のようなことで土鍋に衝撃を与えてしまってひび割れる可能性があるんです。

・コンロから食卓へ運ぶ際にテーブルにぶつけてしまう
・食卓からコンロへ戻す際に五徳にぶつけてしまう

「温度変化」も「空だき」も「衝撃」もちょっと気を使うだけで回避できます。
難しいことはひとつもありませんよね。
大切に思い優しく扱うことを心がけましょう。

土鍋のひび割れを自分でなおす修理方法 接着剤は使える?

土鍋のひび割れを自分でなおす修理方法を紹介しますね。

大切に使っていても土鍋のひび割れは起こってしまうものです。
土鍋のひびを見つけた時「えっー!丁寧に使っていたのにどうして・・・」こんな気持ちになっちゃいますよね。
でも大丈夫、長く使うためになおせばいいんです。

自分でなおす修理方法

ひび割れは「ショック」ではありますが、土鍋の中の汁が外側に漏れない程度のひび割れなら、自分で簡単に修理することができます。
まずは実践してみましょう。

●小さなひび割れの場合
ひび割れた土鍋の中に牛乳を多めに入れて5~6分沸騰させましょう。
牛乳に含まれる「カゼイン」という成分に粘着力があってひび割れを修復してくれます。

この時、他にもひび割れたお皿や湯のみなどがあれば一緒に修理しちゃいましょう。

●大きなひび割れの場合
ひび割れた土鍋でおかゆを炊いてください。
ひび割れた隙間に入ったおかゆのデンプンが糊の働きをして、ある程度時間がたつとひび割れをふさいでくれます。

土鍋を最初に購入したときに行った目止めをもう一度行うという事ですね。
目止めの方法はこちらを参考にしてください。

 ⇒ 土鍋使い始めに目止めする理由と方法やおかゆの炊き方と手入れ方法

一度で不安な場合は、手間はかかりますが何度か繰り返し行いましょう。

【修理しても土鍋の汁が漏れ出し時は?】
何度か繰り返し修理を行っても、ひび割れたところから土鍋の中の汁がすぐに外側に漏れ出してきてしまう場合は買い替え時です。

土鍋の修理に接着剤は使える?

土鍋のちょっとしたひび割れなら、市販されている優秀な接着剤で「チョチョイのちょい。」となおしたいと思う方もきっといますよね。

市販の接着剤に中には陶器・金属・ガラスに使用できると記載されているものもありますが、土鍋に接着剤を使用して修理するのは止めておきましょう。

土鍋は水を入れ具材を入れてそれを炊きます。
水が熱くなることでひび割れ部分に塗った接着剤の成分が、スープに溶け出したり具材に付着しない保証はありませんよね。

家族に口に入るものですから、もしかしたら健康に害を与えるかもしれないものを使うのは止めておくのが賢明です。
ちょっと手間はかかるかもしれませんが、正しい修理方法を選んでくださいね。

土鍋の蓋を割ってしまったら蓋だけ買える?

うっかり蓋を落としてしまったり、水道の蛇口にぶつけてしまったりして、割れていないことを確認して「フゥー セーフ」と安心するなんてことありますよね。
土鍋に蓋がなかったら使い物になりませんもんね。

蓋だけが割れてしまったら・・・
「蓋だけなのに、土鍋を買い替えなくちゃならないなんて。」こんな気持ちでお店やネットショップで土鍋を購入するしかないのかと思いがちですが、「ちょっと待って!」です。

国産の土鍋の多くは蓋だけお店で購入できることが多いのです。
インターネットでも購入が可能です。

同じ柄があればラッキーですが、同じ柄でなくてもサイズが合えばまずはOKではないですか。

新たに土鍋を買うときには、蓋を割ってしまった場合に蓋のみ買えるかどうか確認してから買うようにすると安心ですね。

まとめ

土鍋はひび割れやすいものですが、大事に使って手間をかけ正しい修理をしていれば数十年もちます。
くれぐれも、ひび割れに接着剤を使うのは止めておきましょう。

ちなみに我が家の土鍋は20年以上使っています。
さらにまだまだ頑張ってくれそうです。
鍋の中の食材は、ゆっくり冷めてくる間に出汁が染み込むと言われています。
なので、食卓で家族みんなで土鍋を囲み食べている間に味も染み込むから鍋料理は美味しいのかもしれません。

 ⇒ 白菜の保存で冷蔵庫に入らない時はどうする?冷蔵と冷凍の保存方法

鍋料理を食べて体を温め、寒い冬を元気に乗り越えましょう。