夏場のお弁当対策と保冷剤代わりになるもの おかずの作り置きは大丈夫?

夏場のお弁当対策と保冷剤代わりになるものや気になるおかずの作り置きの注意点についてお伝えします。

夏場は、子供やお父さんのお弁当に保冷バッグや保冷剤は必要です。
前日からのおかずの作り置きも、十分な注意が必要になります。

夏場のお弁当を腐らせない対策

ジメジメと蒸し暑く、シトシトと雨が降り続く梅雨の時期や気温がハンパなく急上昇する真夏、さらに残暑が厳しい9月頃のお弁当作りでお母さんが一番心配なのは食中毒ですよね。
夏場のお弁当には注意が必要です!

お弁当を腐らせないための次のような対策をしっかり行いましょう。

●お弁当作りの前にはしっかり手を洗う
お弁当を作る前にはしっかり手を洗いましょう。
これは、お弁当作りに限ったことではありませんよね。

全てのことに対して、手洗いは基本中の基本です。

中には、手洗いなんて当たり前のこと、いまさら・・・
と思うお母さんがいるかもしれませんが、もう一度しっかりと手を洗うことを心がけましょう。

●調理時には食材を手で触らない
お弁当を作る前に手を石鹸でしっかり洗ったつもりでも、残念ながら完全に手洗いが出来ている人は少ないと言われているんです。
だから調理するときには、食材を手で触らないようにしましょう。

菌は暖かいところが大好きなので、食材を手でさわったことで不必要な熱を加えて菌をつけないようにするためには、菜箸(さいばし)が有効になります。

■お弁当のおかずについての注意点
(1)生野菜や果物は入れないようにしましょう。
野菜はしっかり加熱しましょう。

(2)水気をよく切りましょう。
雑菌の繁殖に必要なものは、「栄養」「温度」「水分」です。

雑菌は食品の水分を利用して繁殖を始めるのです。
おかずの汁気はしっかり切ってから盛り付けて、お弁当箱の内に水滴を発生させないようにしましょうね。

(3)揚げ物や炒め物、焼き物など火を通した食材をおかずにしましょう。
練り製品やハム、ソーセージなどの加工品にも油断しないで必ず火を通しましょう。

(4)味付けは甘辛くし、塩味もしっかりつけて味は濃い目にするのがポイントです。

(5)防腐効果のある食材(梅干し・酢・生姜・カレー粉・大葉・ワサビ・カラシ)などの食材を上手に使いましょう。

(6)あえ物にマヨネーズはNGです。
マヨネーズそのものが痛みやすい>ので、タルタルソースも同様です。

■お弁当箱にご飯やおかずを詰めるときの注意点
(1)お弁当箱やおかずケースはしっかり洗い、完全に乾かすことが重要です。
そして、ゴムパッキンは要注意です。
きれいにしっかり洗ってあることを確認しましょう。
ゴムパッキンにくっついていたおかずのカスから雑菌が繁殖する可能性が大きいのです。

(2)ご飯は当日の朝炊いたものをお弁当箱に詰めて、必ず冷ましてからフタをしましょう。
もちろんおかずもしっかり冷ましてくださいね。

ご飯を冷ます時間的余裕がない場合は、お弁当箱にご飯と加熱した食材を詰めた直後に、冷凍庫に入れて急速に冷やすのも一つの手です。
ただこの方法は、冷凍庫にはあまり優しくないので、なるべく朝のお弁当作りは時間に余裕をもって作り始めるようにしましょうね。

■その他の注意点
おかずを作るとき、お弁当箱に詰める時、その他にもまだ気をつけることがありますよ。

(1)お弁当箱を洗うスポンジやお弁当箱をなどを拭く布巾は、常に除菌し清潔にしておきましょう。
除菌された清潔なスポンジを使っ洗い残しのないようにしっかり洗った弁当箱は、流水でしっかり洗い流しましょう。
さらに除菌された清潔な布巾で、水滴を残さず拭き取りましょう。

(2)お弁当を食べるまでの保管場所に気をつけましょう。
お母さんがおかずや詰め方、お弁当箱の管理など、注意点をしっかり守り完璧なお弁当を作っても、それを食べる子供やお父さんがお弁当を置いておく場所を気をつけなかったらもうアウトです。

直射日光の当たる窓の近くや車の中が保管場所だった場合は、菌の増殖も早くなってしまいます。
菌にどんどん増殖してくださいって言っているようなもんですよ。

お弁当を子供やお父さんに持たせる時は必ず、「お弁当の保管場所に気をつけて!(日陰で風通しのいい所や、室内で冷蔵庫があるようならその中へ)」としっかり伝えて理解してもらいましょう。

 ⇒ 夏場のおにぎりが腐らない工夫とおすすめの具材や持ち歩き保存のコツは?

持ち歩き保存のコツはこちらの記事を参考にしてください。

夏場のお弁当対策に有効な保冷剤代わりになるものは?

夏場のお弁当対策に保冷バッグや保冷剤は絶対に必要です。
だから保冷材が足りなくなったり、凍らせておくのをうっかり忘れてしまった時のことを想定して、保冷剤代わりになるものを確認しておきましょう。

●冷凍状態のまま入れられるおかずを用意
(1)お弁当箱におかずを入れるときに、通常のおかずと一緒に冷凍状態のまま入れられるおかずを用意しておきましょう。
最近は自然解凍タイプの冷凍のおかずが数多く販売されているので、それを上手に利用しちゃうのです。
お弁当箱に詰めるだけなので、お母さんとしては時短になるのも嬉しいですね。

「自然解凍」ものを毎日1品ずつ、お弁当箱の真ん中あたりに入れておくのがポイントです。

(2)子どもが喜んでくれる冷凍ゼリーもおすすめです。
小さなカップタイプのゼリーを普段から冷凍庫に凍らせておくと、それが保冷剤代わりになります。

ゼリーを1個か2個、お弁当のおかずの脇に添えておくと、お弁当を食べるころには普通のゼリーになって食後のデザートになります。

(3)子どもにもお父さんにも喜んでもらえる冷凍の枝豆もおすすめです。
小さく彩りもキレイな枝豆は、お弁当の隙間にちこょっと入れらられるし、栄養もあって健康にいいので一石二鳥ですね。

まとめてゆでたら、少量はお弁当用に冷凍しておくだけていいのでとても便利です。
冷凍枝豆も販売されているので、ゆでるのは面倒だし苦手という人はこちらを利用しちゃいましょう。

 ⇒ ゆでた枝豆の日持ちと保存方法 冷凍保存の賞味期限はどれくらい?

枝豆の冷凍保存の方法はこちらの記事を参考にしてください。

(4)ペットボトルのお茶や麦茶を冷凍しておききます。
私は日ごろからペットボトルのお茶や麦茶を冷凍させています。
お弁当と一緒にしておくと保冷剤代わりにもなるし、お昼に超冷たい飲み物が飲めますよ。

夏場のお弁当におかずの作り置きをしても大丈夫?

夏場のお弁当作りで一番心配なのは食中毒なので、基本的に梅雨の時期、気温が急上昇する真夏、残暑が厳しい9月頃はおかずの作り置きはやめましょう

「前日おかずを作って、冷蔵庫で冷やしておいて、朝に加熱すれば大丈夫じゃないの?」と考える人もいるでしょうね。

しかしそのような冷蔵庫を過信するやり方では、お弁当を腐らせてしまうリスクが高くなってしまいます

いくら冷蔵庫で冷蔵しているからといっても、夏場は冷蔵庫から飲み物を出し入れする回数が頻繁になりますよね。
冷蔵庫の開け閉めが頻繁になると、冷蔵庫内の温度が一定に保ててない可能性があります。

自分で勝手に判断するのは危険です。
食中毒なってからでは遅いのです。

面倒でもおかずは作り置きせずに朝作りましょう。

まとめ

夏場のお弁当は見た目にこだわらず、安全第一で作りましょう。
お母さんが夏場のお弁当対策をしっかり実践して、子供とお父さんがお弁当の保管場所に気をつけてくれればOKです。

 ⇒ 食中毒の症状と原因 家庭での対処方法と病院へ行く目安は?

 ⇒ 母親が食中毒 母乳飲ませたら赤ちゃんにうつる?具体的な予防と対策

食中毒にならないようにすることが一番ですが、もしもの時にそなえて食中毒について理解を深めておくとさらに安心です。