土用の丑の日今年はいつ?うなぎを食べる理由とうなぎ以外の食べ物おすすめ

土用の丑の日とはどのような日なのか、今年はいつなのか、うなぎを食べる理由をお伝えします。
また、うなぎ以外でおすすめな食べ物も紹介します。

うなぎ大好きな日本人は知っておきたいことばかりですね。

土用の丑の日 今年はいつ?どのような日

今年の土用の丑の日はいつ?

一般的に知られ騒がれる「夏の土用の丑の日」今年は!
  7月28日(水)ですよ。

・2017年   7月25日(火)8月6日(日)
・2018年   7月20日(金)8月1日(水)
・2019年   7月27日(土)
2020年   7月21日(火)8月2日(日)
・2021年   7月28日(水)
・2022年   7月23日(土)8月4日(木)
・2023年   7月30日(日)
・2024年   7月24日(水)8月5日(月)
・2025年   7月19日(土)7月31日(木)

土用の丑の日はその年によって、1回の時と2回の時があります。
1回目の土用 → 一の丑と言います。
2回目の土用 → 二の丑と言います。

土用の丑の日が2回ある場合は、1回目がメインになるようですので、うなぎ屋さんに行く時には2回目の土用の丑の日を狙うと待ち時間が少なくて済みそうですね。

土用の丑の日とは

土用の丑の日にうなぎを食べる習慣は根付いていますが、土用の丑の日とはどんな日なのか聞かれてもわからないという人は多いでしょう。
なぜうなぎを食べるようになったのかを知っておきましょう。

まずは、土用の丑の日の「土用」「丑の日」をそれぞれ見ていきましょうね。

土用とは

土用は本来「土旺用事(どおうようじ)」「土王用事((どおうようじ)」といわれていたものが省略されたものです。

【土旺用事・土王用事(どおうようじとは)】
土旺用事・土王用事とは「土の気が 旺 さかん になり事を用うる」

土がもっとも働くということです。

土用に入る日は「土用入り」と言い、土用が終わる日を「土用明け」と言って、
この期間は土をいじったり殺生を忌む風習があったのです。

また昔は、
世の中の全てが「木・火・金・水・土」の五つの組み合わせで成り立つという五行説があり、それを季節にも割り振っていたのです。

●木(春)
●火(夏)
●金(秋)
●水(冬)
●土(?)

季節は4つですからと割り振ると「土」が余ってしまいます。

そこで、「土の性質は全ての季節に均等に存在する。」とこじつけ、各季節の最後の18~19日間を「土用」としたのです。
これで1年の日数が均等に五行に割り振られます。

今では土用と騒がれるのは夏だけですが、本来はこのように全ての季節に土用はあるのです。

このように、土用は季節の最後に割り振られるので「土用の明け」は次の季節の始まる日の前日(夏土用は立秋の前の日に終わる)となり、
異なる季節と季節の間に「土用」を置くことで、去り行く季節とこれから迎える新しい季節の性質を静かに交代させる働きをすると言われています。

春・夏・秋・冬の土用

【立春(2/3.4.5)】
土用 1/17~2/3頃

【立夏(5/4.5.6)】
土用 4/17~5/4頃

【立秋(8/6.7.8)】
土用 7/20~8/6頃(一般的に騒がれる夏の「土用丑の日」にあたる土用)

【立冬(11/6.7.8)】
土用 10/20~11/6頃

丑の日とは

丑の日の「丑」は十二支の「子・・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥」の丑のことです。

この十二支は、年を数えるときに使われるだけではありません。
方角や、月、そして日にちなどを数える時にも使われるのです。

12日周期で丑の日が回ってきます。
つまり、約18日間ある「土用」のうち、 12日周期で割り当てられている十二支の「丑の日」が「土用丑の日」です。

※ちなみに、立秋前の夏の土用の丑の日は、
18 ÷ 12 = 1.5回(平均)
1年に「土用の丑の日」が2回ある年は、おおよそ2年に1回くらいです。

土用の丑の日にうなぎを食べる理由

土用の丑の日にうなぎを食べる習慣ができたのか、その由来は諸説あります。
ここで、一番有名な説を紹介します。

平賀源内による発案

一般化したきっかけは、平賀源内による発案とされています。

本来うなぎの旬は冬のため、昔は夏にはあまり売れませんですた。

江戸時代、夏にうなぎが売れなくて困ったうなぎ屋の店主が、幕末の万能学者として有名な友人の平賀源内に相談をしました。

この時、平賀源内が「本日、土用丑の日」と書いた張り紙を張り出すということを発案し、それが見事功を奏し大繁盛になります。

ちなみに、当時は丑の日にちなんで、「う」から始まる食べ物を食べると夏負けしないという風習があったそうです。

これを、他のうなぎ屋もこれをまねするようになって「うなぎ=夏の土用丑の日」という風習が定着したと言われています。

うなぎの旬は10月〜12月です。
養殖が大半の今では考えにくいですが、当時は天然ものです。

 ⇒ うなぎの栄養と効果はすごいが妊婦には危険?消化と山椒の関係

なぜ夏にうなぎを食べると精がつくのか確認してください。

 ⇒ 赤ちゃんにうなぎはいつからでおすすめの食べ方は?アレルギーの心配は?

赤ちゃんにはいつから?と迷った時に参考にしてくださいね。

土用の丑の日に食べるうなぎ以外の食べ物

夏の土用の丑の日には暑さが厳しく夏バテをしやすい時期なので、昔から「精の付くもの」を食べる習慣があり、現在では「うなぎ」を食べる家庭が多いですよね。

しかし、うなぎ以外にも「う」のつく食べ物(うどん・梅干・瓜など)を食べると良いと言われますが、それらの食べ物が定着する前から「良い」とされている食べ物があるのです。
しっかり確認しておきましょう。

●土用しじみ
昔から、「土用のしじみは腹の薬」と言われ好んで食べられる土用の食べ物でした。

じじみの旬は夏と冬の2回ありますが、夏は「土用しじみ」、冬は「寒しじみ」と呼ばれています。

しじみは「生きた肝臓薬」ともいわれるほど、肝臓の機能を修復し活性化する効果があります。
また、貧血の予防や疲れ眼の改善、利尿の促進や免疫力の強化などの素晴らしい効果が期待できるのです。

旬のしじみは栄養価が普段よりさらに高くなることから、土用の丑の日に「しじみ」を食べるのは理にかなっているのです。

●土用卵
土用卵とは、土用の時期に産み落とされた卵のことです。

卵はビタミンCを除くほとんどの栄養素が含まれる完全栄養食品です。
良質なたんぱく質は体の中を暖めて免疫力を高め、必須アミノ酸は肝機能の向上に効果があります。

土用の期間に産み落とされた卵は、特に精が付くと言われています。

●土用餅
土用餅とは、土用に食べるあんころ餅です。

小豆に含まれているビタミンB1には疲労回復、肩こり、筋肉痛、だるさ、夏バテなどに効果が期待できます。
またお餅は力持ち(力餅)、小豆は厄除けに通じるため無病息災で過ごすことができると言われています。

土用の丑の日に土用餅を食べるという風習は、関西や北陸地方(特に京都や金沢)を中心に今も残っているようです。

まとめ

夏の土用の丑の日の時期には、しじみや卵の栄養価がさらに高まる時期です。
今年はぜひ、うなぎを食べる時には、しじみの味噌汁に出し巻き卵をつくり、デザートにあんころ餅を食べてトリプル効果を狙ってみませんか?

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これで万全、厳しくキツい夏を乗り越えましょう。