夏のスタミナ食の代表選手と言ったら「うなぎ」と答えるは多いでしょう。

また、夏バテ対策として土用の丑の日にうなぎを食べる習慣も定着しています。

スタミナ食と言われているうなぎにはどのような栄養や効果があるのでしょう。
妊婦さんがうなぎを食べると危険と聞いたことがありますが本当なのでしょうか?
うなぎに必ず付いてくる山椒にはどんな意味があるのでしょう。

そこで、知ってるようで意外と知らないうなぎの栄養や効果やカロリー、妊婦さん食べると良くない理由、消化と山椒の関係について紹介します。

参考に慣れれば幸いです。

では本題に入りましょう。

うなぎの栄養と効果

夜眠いのになかなか寝れなかったり、何となくイライラしたり、食が進まなくて身体がだるかったり、肌荒れが気になったり、なんとなく調子が悪いことはありませんか?

このような症状はビタミン不足のときに起こりがちと言われています。

うなぎは、このようなビタミン不足の時にぴったりな食材です。

「へぇ~ そうなんだ。」と意外に思う人もいるかもしれませんが、うなぎはビタミン豊富な魚なのです。

それでは、具体的に主な栄養成分やその効果について紹介します。

ビタミンA

うなぎに含まれている栄養素でまず注目すべきはビタミンA、とにかく豊富です。

うなぎ100g中のビタミンAの含有量は、チーズの約4倍たまごの約6倍とも言われ、うなぎのかば焼き1人前で、1日に必要な量の3倍ものビタミンAが摂取できます。

このビタミンAには、細胞のがん化を防ぎ、皮膚や粘膜のうるおいを保ち免疫力を向上させる効果が期待できます。

またビタミンAは、目のビタミンと呼ばれるほど視覚の主要な部分を受け視覚障害の予防やカロチンの吸収を助けるなどの効果があります。

その他にも、細菌感染から体を予防する働きや、風邪への抵抗力をつける効果が期待できます。

不足すると起こる症状

・体が疲れやすい
目が疲れる
まぶしい
薄暗いところが見えにくい
肌荒れする

※生殖機能が衰えて精子の量が不足してきたり、成長が抑えられるなど様々な障害が起きると言われています。

ビタミンB1

うなぎ100g中のビタミンB1の含有量は、牛乳の約25倍ほうれん草の約10倍です。

ビタミンB1は、脚気(足がむくんだりしびれたりする病気)を予防します。

またビタミンB1は、炭水化物をエネルギーに変え体調を整える効果があるので、夏バテ防止にはぴったりな食材です。

不足すると起こる症状

・足がむくむ
・足がしびれる
脳貧血を起こす
立ち眩みを起こす
消化不良を起こす
食欲不振
だるい
疲れやすい
記憶力の低下を起こす

ビタミンB2

うなぎ100g中のビタミンB2の含有量は魚介類の中ではもっとも多く、牛乳の約5倍ほうれん草の約5.7倍です。

このビタミンB2には、成長促進作用があると言われています。

またビタミンB2はタンパク質や脂質、炭水化物の代謝をスムーズにして体調を整える効果があります。

不足すると起こる症状

・発育に欠かせない栄養素なので、成長期にビタミンB2が不足すると発育不全を起こす可能性が大きいです。

ビタミンD

ビタミンDは、カルシウムやリンの吸収を助け、骨を強くします。
うなぎの肝にビタミンDは多く含まれています。

不足すると起こる症状

骨軟化症
骨粗鬆症(こつそしょうしょう)
虫歯 など

ビタミンE

ビタミンEは、細胞の老化をおさえホルモンのバランスをコントロールして、自立神経失調症を防いだり、女性の不妊症や早産、男性の生殖機能を正常に保つ働きがあります。

また手足などの血行を良くなるので、肌の艶がよくなり美容効果が期待できます。

不足すると起こる症状

老化が進む
しみができやすい
しわができやすい
心臓が弱る
免疫機能が低下する など

DHA・EPA

うなぎには最近注目されている下記の栄養素が豊富に含まれています。

DHA(ドコサヘキサエン酸)
EPA(エイコサペンタエン酸)

EPAやDHAは必須脂肪酸の一つで、脳細胞を形成するのに重要な役割を果たしていると言われ、血管の柔軟性を高め、血栓を溶かす働きがあります。
血管内の環境を改善することで、動脈硬化や脂質異常症、高血圧などの生活習慣病の予防に効果的です。

※「エン酸」は「塩酸」ではありませんのでご安心ください。
「ヘキサエン」で意味が切れて、後の「酸」は有機物としての酸のことです。

また頭が良くなる学習能力が高まるとも言われ、胎児の脳が形成される時期の母体には欠かせない栄養成分で、認知症などの老化防止にも役に立つとされています。
そして、がんを予防したり進行を抑えたりするとして注目を浴びています。

うなぎってとてもカロリーが高い?

うなぎはカロリーが高いイメージがありますが、意外に低カロリーなのです。

うなぎに含まれている脂肪の量は、数値(100g中 約24g)だけ見るとやはり多い気がします。

しかしこの脂肪の成分は、不飽和脂肪酸なのでコレステロールを抑制します。
その他にも、中性脂肪も抑制してくれる成分含まれているので安心して食べていいのです。

実際に主な丼物のカロリーと比較してみると次のようになります。

・天丼  約650kcal
・親子丼 約670kcal
うな丼 約500kcal

他の丼物に比べて意外に低カロリーなのでビックリです。

このように「マルチビタミン」のうなぎですが、すべての栄養素が含まれているわけでありません。
ぜひ、「ビタミンC」含む食材と一緒に食べましょう。

うなぎを妊婦が食べると危険というのは本当?

栄養豊富なうなぎを妊婦が食べると危険と言われている背景には、うなぎに豊富に含まれているビタミンAの摂取量が関係しています。

体に良いとされているビタミンAですが、妊娠中の場合には定められている適量を超えると、お腹の赤ちゃんに悪影響(奇形や先天性異常)を及ぼす可能性があるとされています。

妊娠中のビタミンAの摂取量の適量は?

妊娠中のビタミンAの摂取量は、1日670μgが適量とされていて、上限は1日1500μgです。

ちなみに授乳中の適量は、1日1020μgです。

お腹の赤ちゃんに奇形や先天性異常などの悪影響を及ぼす可能性のある量は、1日3000μg以上と言われ、5000μg以上のビタミンAを毎日摂取すると、胎児の奇形が起こる危険度が約3.5倍にもなるとされています。

特に妊娠初期(3ヶ月以内)には、1日3000μg以上のビタミンAをとらないよう注意しましょう。

これは、妊娠を希望している方も同様に、ビタミンAは適量摂取を心がける必要があります。

これだけ聞くと怖いと思う方がいるかもしれませんが、「うなぎ食べちゃった・・・ どうしよう・・・」と心配しないでください。
1度食べたからと言って影響がすぐに出る訳ではありません。

毎日過剰摂取を続けると危険です。」という事です。

ただ、ビタミンAは大量に摂取すると、ビタミンA過剰症になってしまう恐れがありますが、ビタミンAも赤ちゃんの成長には必要な栄養素です。

逆に怖がってまったく摂らないでいると、ビタミンAの不足による健康障害を引き起こす場合もあるので気をつけなくてはいけません。

妊娠中や妊活中どうしたらいい?

特に妊娠初期(3ヶ月以内)の妊婦さんや、妊娠を希望している妊活中の方は、なるべくうなぎを控えてほうれん草や春菊、小松菜などの野菜からビタミンAを補いましょう。

しかし、野菜だから安心と食べ過ぎは禁物です。

適量のビタミンAを摂取し、偏りの無いバランスの良い食生活するよう心がけましょう。

消化と山椒との関係

うなぎに山椒が必ず添えられていますが、単純に山椒の香りを楽しむ、味に変化を付けるという目的だけではありません。

山椒の効果

山椒をうなぎにかける人とかけないは人それぞれですが、山椒には次のような効果があります。

消化を助ける作用や胃酸のpH値を下げる

・うなぎの脂っぽさをなくし臭みを消す

うなぎに必ず添えられている山椒には、うなぎの味を引き立たせるだけではなく、胃酸のpH値を下げうなぎの消化を助ける働きを持っています。
うなぎと山椒は相性抜群なのです。

このように、うなぎに山椒をかけて食べるということは、理にかなっているのです。

 

こちらの記事も参考にしてください
土用の丑の日とはいつ?うなぎを食べる理由とうなぎ以外の食べ物

まとめ

栄養抜群のうなぎですが、すべての栄養素が含まれているわけでありません。
食べる時は是非ともビタミンCの食材や食べ物と一緒に摂るようにしましょう。

何しろビタミンAがとにかく豊富なので、妊娠中や妊活中は食べ過ぎなけれは大丈夫と言われていますが、抑えておいた方が安心かもしれません。

うなぎと山椒は相性抜群です。
食べる時は、消化を助ける山椒を必ずかけて食べることをおすすめします。

今年の夏もうなぎを食べて酷暑を乗り切りましょう。

妊婦さんの食べ物として

枝豆は野菜と大豆の良い所取りで妊婦におすすめ 冷凍枝豆は?カロリーは?

こちらもおすすめです。