日焼け止めのSPF・PAの意味と顔に塗る順番や効果的な塗り直し方

日焼け止めのSPF・PAの意味と顔に塗る順番や塗り直しの効果的な方法をお伝えします。

日焼け止めクリームに記載されているSPF・PA・++++や数値の意味を理解できていれば、顔や体など
塗る場所に合った日焼け止めを選ぶことができますよ。

日焼け止めのSPFの意味

日焼け止めにはクリーム・ジェル・スプレー・シートなどたくさんの種類がありますが、必ずどの商品にもSPFと数値が記載されています。
ここで、SPFとは何を意味しているのか確認しましょう。

SPFの意味をしっかり理解しておくと、用途によってどれを選んだらいいのか悩まずに済みますよ。
また、塗る場所(顔なのか、体なのか)によって使い分けることができるのでお肌に負担をかけてしまうことを避けられます。

紫外線が私たちの顔や体に当たりだしてから日焼けしてしまう(赤い斑点が出て炎症を起こしている状態)までの時間は個人差はありますがだいたい15分~20分と言われています。

●SPFの意味
SPFとは、サン・プロテクション・ファクター(Sun Protection Factor)の略なんです。

SPFはシミやソバカス、皮膚ガンの原因となる紫外線B波( UVB )の防止効果を表す目安の数値です。
横に記載されている数字が大きいほどB 波( UVB )の防止効果は高いんですよ。

「そんなの知ってるわ。」という人は多いんですが、横に記載されている数字の意味を勘違いしている人がいるのも確かなので、ここでもう一度確認が必要ですね。
SPF50だと50時間、SPF25だと25時間にわたり日焼け止めの効果があると理解していませんか?

SPF横に記載されている数字は日射しの強さに対抗できる数値ではないので勘違いしないようにしましょうね。
どういう事なのか、SPF30の日焼け止めの場合を例にとって紹介してみますね。

【SPF30の日焼け止めの場合】
数値は、前述した日焼けが始まるまでの時間(15分~20分)を30倍に伸ばすことが出来るいう意味なんです。
ただし、同じSPF30の日焼け止めを使っても個人差があるということは頭の隅に置いておきましょうね。

■日焼けまでに20分かかる人の場合
20分×30倍=600分(10時間)
このように、約10時間日焼けを抑制出来るということになります。

■日焼けまでに10分かかる人の場合
10分×30倍=300分(5時間)
このように、約5時間日焼けを抑制出来るということになります。

同じSPF30の日焼け止めを使っても個人差で相当な時間の違いがあるのにビックリですよね。
日頃から自分は日焼けしやすいのか、どれくらいで皮膚に変化が現れるのかを知っておくようにしましょう。

あくまで目安は太陽の光を浴びる「時間」なので、「海や山のような、日射しの照りつけが強い場所に行くからSPF値の高い日焼け止めを使おう。」とうのは間違いなのですが、海や山へ行くということ = 長時間になり塗り直しが頻繁に出来ない可能性があるので、やはりSPF値が高い物を選んだ方が良いということになりますね。

日焼け止めのPAの意味

日焼け止めにはクリーム、ジェル、スプレー、シートなどたくさんの種類がありますが、SPFと同様で必ずどの商品にもPAと++++・+++・++・+のいずれかが記載されています。

●PAの意味
PAとはプロテクション グレイド オブ UVA(Protection Grade of UVA)の略です。

「SPFの数値は注意して見るけれど、PAって何?」とPAの数値は意外とスルーされていることが多いようなんですが、実はアンチエイジングを気にする女性にはPAは必ずチェックして欲しい数値なんです。

PAは皮膚を黒くするだけでなく、シワやたるみの原因となる紫外線A波( UVA )の防止効果を表す目安の数値だったんです。

+の多さが効果の高さを示すんです。
強い方から ++++・+++・++・+ と4段階に分かれています。

若いうちからのお肌の紫外線予防が年齢を重ねるごとに気になるシワやたるみに重要です。
外出時はもちろんのこと、職場の窓際の席の場合や冬場など一年中しっかりとしたUVケアをしましょう。

日焼け止め購入時にはこのPA (++++・+++・++・+ )もしっかり確認を怠らないようにしなくてはですね。

日焼け止めクリームを顔に塗る順番や効果的な塗り直し方

日焼け止めクリームを顔に顔に塗る際に迷いませんか?
「スキンケアの後すぐに塗った方がいいのか、下地クリームを塗った後塗るものなのか、はたまたファンデーションの上に塗るものなの?」などなど・・・
疑問に感ながらも適当に塗っちゃってる人も多いんじゃないでしょうか。

まずはここで、一般的な塗り方と効果的な塗り直し方をおぼえちゃいましょう。

●日焼け止めクリームの一般的な塗り方の順番
ファンデーションのつきを良くするためには一般的に次の順番が良いと言われています。

スキンケア → 日焼け止めクリーム → 下地クリーム → ファンデーション

ただし、下地クリームとして使用できる日焼け止めクリームの場合は、下地クリームを塗る必要はありませんよ。

【日焼け止めクリームを顔に塗る時の注意点】
■日焼け止めクリームは成分が強いので、塗る前にはしっかりとスキンケアしてお肌を整えましょう。
■日焼け止めクリームはたっぷり塗り過ぎるのは良くないんです。
1円玉程度の少ない量を優しく叩き込むように塗り、さらに気になる部分にもう一度重ね塗りするようにしましょう。
1円玉程度の量の重ねづけは、ムラにならず塗りすぎを防げファンデーション乗りも良くなりいいことづくめですよ。

●日焼け止めクリームの効果的な塗り直し方
せっかく塗ったんですから、効果的な塗り直し方をここで、しっかり確認しましょう。

実際に朝、スキンケア → 日焼け止めクリーム → 下地クリーム → ファンデーションの順でメイクをし終わると、一日これで大丈夫のような気持ちになっちゃって日焼け止めクリームの塗り直しをしないという人は案外多いんです。

しかし前述した通りSPFの数値やPAの+によって効果のある時間は限られているんですから、一定の時間が経過したり汗をかいてメイクが落ちてきた場合には次のような塗り直しが必要です。

【職場や家の中で過ごす時間が多い人の場合】
職場や家の中で過ごす時間が多い人は、メイクを落とさずにUVカット効果のあるファンデーションでメイク直しをするのが一番簡単な方法です。

最近はメイクの上からシューッと吹き付けるスプレータイプミストタイプパウダータイプの日焼け止めも多く販売されているので、お好みの使い心地を選びましょう。

プレータイプやミストタイプはお肌だけでなく紫外線で傷みやすい髪にも使えるものもあるので便利ですよ。
ただ、慣れていないと塗りむらが出来てしまうのでコツをつかまないといけませんね。

私は、
顔と髪に同じものを使うことが気分的になかなか出来なくて、顔にはUVカット効果のあるあるファンデーションを塗った上にパウダータイプの日焼け止めを軽くたたいています。
透明で粒子の細かいパウダーなのでつけた感はありません。
首筋やうなじにも塗っても気持ちいいのでおすすめですよ。

【強い日差しの中にいる場合】
お仕事での外回りや一日中車の運転をする場合やスポーツを楽しんだり、海や山などのレジャーに出かけたような強い日差しの中で行動する場合は、しっかり日焼け止めクリームを塗り直さなければあっという間に日焼けしてしまいますよ。
 
 ⇒ 日焼け後のヒリヒリ痛い肌の対処方法とお風呂の入り方 何日続くの?

もしも、日焼けしちゃった場合はこちらを参考にお手入れしてくださいね。

■メイクの上に日焼け止め重ねて塗り直す方法
この方法は厚塗りな感じになってしまいますが、スポーツやレジャーのような場合には良い方法と言えます。

1. 顔の汗やファンデーションのヨレなどをティッシュなどで軽く押さえるようにふき取ります。
2. 日焼け止めクリームを気になる部分に優しく叩き込むように塗ります。
3. UVカット効果のあるあるファンデーションを顔全体に塗ります。

 ⇒ 紫外線が髪や頭皮へ与える影響と守るためのケア対策

紫外線は頭皮にも悪影響を与えています。

■メイクを軽く落として日焼け止めを塗り直す方法
これから取引先の方に会うとか、彼とのデートの約束が夕方にあるとか、女子会に出席するとか、厚塗りな感じになりたくない場合におすすめです。
軽くメイクを落として日焼け止めを塗り直しましょう。

メイクを落として日焼け止めを塗り直すのは大変そうと思われがちですが、アイメイクを落とさなければそれほど時間はかかりませんよ。

1. アイメイク以外の部分を化粧水をコットンに含ませてふき取ります。
2. 保湿をして肌を整えいつものように日焼け止めを塗り、下地クリーム、ファンデーションの順に塗ります。

どうでしょう?
洗顔からではないので、これなら出来そうでしょう!

「えー、でも化粧水や乳液や下地クリームを持ち歩くのはちょっと。」と躊躇しちゃう人には、メイクをふき取りながら塗り直しが出来るミルクタイプの日焼け止めがおすすめです。
今は便利なものが販売されていますよ。
ミルクタイプの日焼け止めをコットンに含ませてメイクをふき取りファンデーションを塗れば完成です。

ただ、最初のやり方の方がお肌にも優しいし、しっかりと塗り直しが出来きます。
人それぞれお肌のタイプも違えばUV対策への思いも違うので、あなたにあったベストな塗り直しを選んでください。

【日焼け止めクリームを体に塗る時の注意点】
顔の日焼け止めはバッチリだけど、体は全く無防備では大変なことになってしまいます。
体にもシミはできますからね。

体は塗る面積が広い分塗り方が雑になりがちです。
体に日焼け止めクリームを塗る時はムラ塗りにならないように気をつけるようにしましょう。

その前に塗り忘れに注意してくださいね。
首・デコルテ・腕・足はもちろんですが、最も塗り忘れの多い所は耳・首の後ろ・足の甲です。

また、日焼け止めは皮脂や汗や何かに触れることで簡単に落ちてしまうので2~3時間おきに必ず塗り直しましょう。

以前、
息子たちのサッカーの試合の応援にお気に入りのバレエシューズのような足の甲が大きく空いているシューズを履いて行った時に大失敗をした経験があります。
日焼け止めクリームは顔・首・腕・耳・首の後ろはしっかり塗って完璧のはずだったのですが、なななんと、足の甲に塗るのを忘れていたんです。
足の甲はものすごく日焼けしてしまい、赤くヒリヒリと散々な目に合ってしまいました。
その後、足の甲だけが真っ黒な状態で夏らしいサンダルを履くことが出来ない最悪の夏になってしまいましたよ。

まとめ

今までは簡単に日焼け止めクリームを選んでいたという人も多いようですが、日焼け止めはとても奥が深いです。
上手に自分の肌や用途に合った日焼け止めクリームの使い分けをしながら、顔に塗る順番や効果的な塗り方をおぼえ、日傘や帽子などのグッズも活用し総合的な日焼け対策をしましょう。

日焼けによる乾燥で、シミやシワになるのだけは避けたいですね。

 ⇒ 去年の日焼け止めは使える?未開封の使用期限と保管は冷蔵庫を避けて

昨年使い切らなかった日焼け止めクリームを今年使おうと思っている人はこちらを参考にしてください。