緑茶のカテキンが美容に与える効果やお茶の効果的な飲み方と適量、また飲み過ぎによる体への悪影響についてお伝えします。
緑茶に含まれるビタミンCとカテキンには女性に嬉しい美容効果があります。
効果的なお茶の種類の種類や飲み方、適量を知っておきましょう。
お茶の飲み過ぎは体に悪影響があるとされているので注意が必要ですよ。
緑茶に含まれるビタミンCとカテキンの美容効果
特に女性であったなら、誰もがいくつになってもピチピチとしたハリのあるキレイな肌でいたいと思いますよね。
肌の美しさは女性にとって財産とも言えます。
このような女性の思いに緑茶は最適な飲み物なんです。
お肌にとってビタミンCはとても重要です。
緑茶に含まれるビタミンCは、緑茶\(\,3\,\)杯でリンゴ\(\,1\,\)個分に匹敵するほどの量です。
でも・・・
「ビタミンCは通常熱に弱いことが難点なんじゃない?」と思ってる人もいるかと思いますが、嬉しいことに緑茶に含まれているビタミンCは熱に強いから安心してくださいね。
なんと\(\,80\,\)℃でも壊れたりしません。
緑茶に含まれるカテキンが緑茶のビタミンCを熱から守ってくれているのです。
ビタミンCの効果
カテキンが熱から守っているビタミンCは次のような特性を持っています。
・肌の水分の減少を防いで弾力性を与えてくれます。
・シミやソバカスの原因となり、肌の色を黒くしてしまうメラニン色素の生成を抑制し皮膚への沈着を防ぎ、肌の白さを保つ効果があります。
弾力性のあるみずみずしい素肌作りにビタミンCは欠かせません。
特にタバコを吸っている人は体内のビタミンCがニコチンによって破壊されてしまうので、肌が荒れてしまう可能性があります。
だから手軽に緑茶を飲んでビタミンCを補給しましょう。
カテキンの効果
緑茶のカテキンは優れもので、ビタミンCを熱から守る他に次のような効果を持っています。
カテキンにはアルコールよりも強いといわれる強力な殺菌作用があるので、緑茶洗顔はニキビにも大きな効果があると言われいるのです。
美白にも良いとされているので、緑茶洗顔でシミが薄くなることも期待できるかもしれませんね。
私たちの皮膚には驚くほどたくさんの細菌が住みつき、これらの細菌の一部がニキビの炎症を悪化させる原因になっています。
だからニキビが多い人は、より肌を清潔に保つ必要があります。
さらに緑茶には収れん作用もあるので、緑茶を皮膚につけ毛穴が引き締めるのにもいいんですよ。
皮脂の過剰な分泌がニキビの原因になっている場合が多いので、毛穴を引き締めることがニキビの改善や予防につながるのです。
緑茶を使った美容法
緑茶を使った美容法を紹介します。
\(\large{\color{magenta}{\fbox{緑茶洗顔}}}\)
【材料】
■緑茶(冷ましたもの)適量
【使い方】
\(\,1.\,\)普通通りに緑茶をいれた時に、洗顔用に使う適量分を取り分けておき十分に冷まします。
\(\,2.\,\)通常通りにメイクや顔の汚れを洗顔します。
\(\,3.\,\)洗顔の仕上げに\(\,1.\,\)のお茶を使い顔を洗います。
\(\,4.\,\)緑茶で洗顔した後はタオルで緑茶を拭き取らないようにし、できるだけ自然乾燥させます。
\(\large{\color{magenta}{\fbox{緑茶化粧水}}}\)
【材料】
■緑茶(\(\,200\,\)ml)
■グリセリン(数滴)
■エタノール(\(\,10\,\)ml程度)
【作り方】
\(\,1.\,\)普通通りに緑茶をいれた時に、化粧水用に使う適量分を取り分けておき十分に冷まします。
\(\,2.\,\)エタノールにグリセリンを数滴加え、良く混ぜあわせます。
\(\,3.\,\)\(\,1\,\)と\(\,2\,\)を良く混ぜ合わせ冷蔵庫で保管し、早目に使い切りましょう。
\(\large{\color{magenta}{\fbox{緑茶パック}}}\)
【材料】
■緑茶の葉もしくは粉末粉
■小麦粉
■水
【作り方】
\(\,1.\,\)茶葉をすり鉢ですったり、ミキサーにかけて細かくします。
※出殻しを捨てずに乾燥させて、それを細かくしてもOKです。
\(\,2.\,\)茶葉\(\,1\,\)に対して小麦粉\(\,2\,\)を水で混ぜ、たれない程度の硬さに練ります。
\(\,3.\,\)肌にまんべんなく伸ばして\(\,5~10\,\)分そのままにし、後は洗い流します。
※目や口の周りは避けましょう。
\(\large{\color{magenta}{\fbox{緑茶風呂}}}\)
【材料】
■お茶の出殻し
■古くなった茶葉
■お茶パックやガーゼ・木綿の袋
【作り方】
\(\,1.\,\)お茶の出殻しや古くなった茶葉を、お茶パックやガーゼや木綿の袋で包んで浴槽にいれます。
ただこれだけです。
緑茶風呂に入ったならば、お茶の出殻しや古くなった茶葉を包んでいる袋を使い、お肌をマッサージすると血行がよくなり美白効果も期待しちゃいましょ!
⇒ 緑茶の賞味期限切れは飲める?正しい保存方法と古い茶葉の活用法
緑茶の効果的な飲み方
美容効果に優れている緑茶ですが、うせ飲むなら余すことなく効果を得られるように、どんな種類のお茶をどのような時にどんな飲み方をしたら一番効果があるのか知りたいですよね。
\(\large{\color{green}{\fbox{どんな種類のお茶がいいの?}}}\)
一言で緑茶と言ってもたくさんの種類(煎茶、玉露、番茶、ほうじ茶、玄米茶 など)がありますが、緑茶に含まれるカテキンの割合は煎茶が一番です。
また、たくさんの太陽の光を浴び光合成をすることでカテキンは増加するので、摘み取りが早い一番茶よりは二番茶、二番茶よりは三番茶の方がカテキン量は増します。
一番茶(新茶)には旨味成分がたっぷり含まれ、香りも高いと言われていますが、カテキンのことを考える場合は新茶でないほうが良いということになります。
何を目的とするかで飲むお茶の種類を決めるようにしましょう。
⇒ 八十八夜の意味とお茶との関係や新茶は縁起が良いと言われる理由は?
\(\large{\color{green}{\fbox{煎茶はいつ飲むのがいいの?}}}\)
緑茶にはカフェインも含まれているので、基本的には昼間を中心に飲むようにしましょう。
また\(\,1\,\)度に大量の緑茶を飲んでも、カテキンはほとんど吸収されずに体外に排泄されてしまうとのことなので、小まめに飲むのがベストの飲み方です。
\(\large{\color{green}{\fbox{カテキンの摂取方法は飲むだけではない}}}\)
緑茶は飲むものというイメージが強いですが、一番良い摂取方法は煎茶をフードカッターや専用のお茶粉末器などで粉末にして、調理に利用して食べてしまいましょう。
緑茶の飲み過ぎによる体への悪影響と適量
緑茶が美容に良いとはいえ、飲み過ぎはNG、体への悪影響が心配になります。
ことわざにも「過ぎたるは及ばざるが如し」とありますよね。
緑茶にはカテキンやタンニン、ビタミンCなどの数多くの栄養素が含まれています。
その中で、摂りすぎることで体の不調につながる可能性のある成分は\(\,3\,\)つです。
\(\large{\color{orange}{\fbox{摂りすぎると体の不調につながる栄養成分}}}\)
・カフェイン
・タンニン
・シュウ酸
\(\large{\color{magenta}{\fbox{カフェインを過剰摂取した場合}}}\)
カフェインは覚せい作用があるので集中力アップや記憶力の向上など、ポジティブな良い影響をもたらせてくれます。
ただ人によって個人差はありますが、飲み過ぎるとトイレが近くなったり、頭が痛くなったり、ふらふらしたり、何だかドキドキしてしんどい、眠れなくなるという可能性もあります。
また緑茶に限ったことではありませんが、一気に多量に飲み過ぎると胃液が薄まり胃への負担が現れるので、空腹時に濃い目のお茶を飲むことは控えましょう。
緑茶の種類にもよりますが、毎日多量に摂取し続けるとカフェイン中毒になることも考えらるといわれています。
\(\large{\color{magenta}{\fbox{タンニンを過剰摂取した場合}}}\)
緑茶にはタンニンという渋み成分が含まれています。
タンニンは抗がん作用や殺菌作用、抗酸化作用などの嬉しい効果が期待できるのですが、鉄の吸収を妨げる効果もあるので飲み過ぎると貧血になる可能性があると言われています。
貧血の人や鉄分が不足していると思われる人は注意し、特に食事の前後は緑茶は控えましょう。
\(\large{\color{magenta}{\fbox{シュウ酸を過剰摂取した場合}}}\)
シュウ酸は腎臓でカルシウムと結合してシュウ酸結石になる可能性があります。
通常量の緑茶を飲んでいる分には特に問題はありません。
しかし多量に飲み続けることで結石ができ、尿路結石などになる可能性があるかもしれませんよ。
ただ、シュウ酸は緑茶だけに含まれているのではなく、ほとんどの植物に含まれている成分です。
ほうれん草などにも多く含まれているので、緑茶だけが特別に多い訳ではありません。
\(\large{\color{green}{\fbox{緑茶の適量}}}\)
一番気になるのはカフェインの摂取量なのです。
目安として\(\,1\,\)日に\(\,1\,\)L程度であれば全然問題ありません。
【健康を維持するのに望ましいカフェイン摂取量】
・成人で\(\,1\,\)日\(\,400\,\)mg未満
・\(\,1\,\)回の摂取量が\(\,200\,\)mgを超えないように
緑茶の種類にもよりますが、\(\,150\,\)mlあたり約\(\,30\,\)mgのカフェインが含まれているので、\(\,1\,\)日に緑茶を\(\,2\,\)L以上、また\(\,1\,\)度に\(\,1\,\)L以上飲むのは飲み過ぎです。
まとめ
美容効果があると言われている緑茶は、カテキンが通常熱に弱いビタミンCを熱から守っているので、安心して体に取り入れましょう。
また簡単な美容法を実践して、直接肌をキレイにしましょう。
煎茶を数回にわけて飲むようにし、くれぐれも飲み過ぎには注意が必要です。
\(\,1\,\)日に\(\,1\,\)L程度を飲む目安にして、いつまでもピチピチとハリのあるキレイな白い肌を目指しましょう。