去年の日焼け止めは使える?未開封の使用期限と保管は冷蔵庫を避けて

去年残った日焼け止めクリームを使えるのか?効果はあるのか?
また、開封後と未開封の場合の使用期限の目安や保管方法についてお伝えします。

せっせと塗っても効果が弱くなっていたら元も子もないですからね。

もったいないからと去年の残りを使い終わってから新しい日焼け止めクリームを買う人もいるようですが、開封後の保管場所は重要です。
低温がいいと思われがちですが常温がいいのです。

去年の日焼け止めクリームは使えるの? 効果はあるの?

一年中日焼け止めクリームを塗る習慣をつけるのがベストです。

しかし、日焼け止めクリームは夏場にしか使わない人もいて、毎年ワンシーズンで使い終わらないからそのまま引き出しに入れているという人も意外に多いようです。
そんな夏場にしか使わない人は、もったいないから去年の残りの日焼け止めクリームを今年も使おうかなと考えていませんか?

それはちょっと待ってください。
引き出しの中で眠っていた去年の残りの日焼け止めクリームに今年も効果があるのか疑問ですよ。

国内で生産された日焼け止めクリームのほとんどは容器を開封しても1年間は品質が保たれるように作られているそうです。
ただ、1年間という期間は環境のいいところで保管した場合です。

しかし、開封して1年ほど経過すると日焼け止めの効果はなくなる可能性はあります。

【環境の悪い場所で保管した場合】
高温多湿などの悪い条件の元で保管していた場合は成分が分離してしまいます。

日焼け止めクリームは通常のコスメと比べて成分が強いので、成分が劣化するとお肌に悪い影響を及ぼしてしまう可能性があると言われています。
お肌を守るために日焼け止めクリームを塗っているはずなのに、お肌にトラブルが起きてしまったらショックすぎます。

「去年からの残りった日焼け止めクリームに効果があるか?効果がないのか?」と考える前に、あなたのお肌の為には去年からの残りった日焼け止めクリームは使わないほうが賢明と考えましょう。

もったいないなどと思わずに、スッキリ処分して新しいものを購入し安心して使うようにしましょうね。

7月・8月に紫外線対策することはもちろんですが、お肌が冬の乾燥で弱っている3月・4月・5月は急に紫外線が増え始めるので春もUVケアは欠かせない季節なんです。

また、夏の厳しい暑さが過ぎて秋に向かう季節になると日焼け止めを塗らなくなる人も多いようですが、曇りの日でさえ紫外線は私たちの皮膚にダメージを与えているのです。

紫外線量の多い少ないはあっても紫外線は一年中私たちに降り注いでいることを忘れないでくださいね。

日焼け止めくりークリーム 開封・未開封での使用期限

前述したように、一度開封して日数が経過した日焼け止めクリームは開封すると成分が空気に触れてしまうことで、徐々に品質が劣化してしまうので注意が必要です。
残念なことに劣化が始まると同時に日焼け止めクリームの効果も薄れるんです。

劣化した日焼け止めクリームを顔や手に塗り続けているとお肌トラブルへとつながる可能性があるので、時間が経過している(去年の残りなど)日焼け止めクリームを使おうとする際は、顔や手に塗る前にしっかり状態を確認する必要があります。

それでは、日焼け止めクリームが劣化していないか大丈夫かの4つのチェックポイントをお伝えしますね。

【劣化のチェックポイント】
次のようなことが確認できた時は品質はすでに劣化していますよ。

■酸っぱい嫌な臭いがする
■黄色に変色している
■固まっている
■液体の場合、よく振っても成分が分離したまま

●日焼け止め各種類の開封後・未開封での使用期限の目安
日焼け止め各種類の開封後と未開封での使用期限の目安について確認しましょう。

薬事法で3年以内に品質が変化することなく使うことに問題がない場合は、商品に使用期限を記載することを義務付けられていないそうです。
日焼け止めクリームを見て使用期限が記載されていない場合、未開封の日焼け止めクリームの使用期限は製造年月日より3年です。

しかし、一度開封した日焼け止めクリームの使用期限は基本1年で使い切ると考えましょう。

ただ、日焼け止めの種類によっては使用期限に違いがあるので下記に紹介しておきますね。

【乳液・ジェルタイプ】
■開封している場合(基本1年で使い切る)
■未開封の場合(3年)

【スプレータイプ】
■開封している場合(3年)
■未開封の場合(3年)

【無添加タイプ】
「無添加タイプ」は殺菌剤・防腐剤が含まれていないので、他の種類の日焼け止めに比べて使用期限が短くなってしまいます。
■開封している場合(6ヶ月)
■未開封の場合(1年以内)

商品に記載されている使用期限を必ずチェックして記載されている使用期限に従って使い切るようにしましょうね。

 ⇒ 日焼け後のヒリヒリ痛い肌の対処方法とお風呂の入り方 何日続くの?

日焼け止めクリームを塗っていても日焼けしちゃったときはこちらを参考に手当をしてくださいね。

日焼け止めクリームの保管は冷蔵庫は避けて

日焼け止めクリームは保存する状態が悪い(高温多湿の場所)と酸化や劣化が通常よりも早く進んでしまうので、開封している場合も未開封の場合も直射日光や高温多湿にならない場所で常温で保管するようにしましょう。

直射日光が当たらないからといって、湿気や温度も高くなりがちな洗面所にに置いておくのはNGですよ。

だったら、冷蔵庫に入れておけばOK?
「低温で温度が一定な冷蔵庫なら直射日光もあたらないし品質が長持ちするに違いない。」って考える人がいるかもしれませんね。
冷蔵庫=安心 のイメージが強いですもんね。

残念ですが、冷蔵庫の中もまた日焼け止めクリームの保管には適していないんです。

【冷蔵庫の中が保管に適さない理由】
日焼け止めクリームは一日に何回も塗り直すものです。
その塗り直しは室内ではなく外で行うことがほとんどですよね。

気温の高い外で使って家に帰って来て冷蔵庫に入れたら、その温度差は相当です。
温度の急激な変化で日焼け止めクリーム自体の質感が変わったり、成分が分離したり、固まってしまう可能性が高いんです。

まとめ

日焼け止めクリームを1年で使い切るためには割安だからといって大きい方を買うというようなことはしないで、ワンシーズンで使い切れる少量の製品を選ぶようにしましょう。

ただ春や夏に比べて紫外線量は少ないものの、秋にも冬にも紫外線は存在しています。
残ってしまった日焼け止めクリームを捨てるのはもったいないです。

 ⇒ 日焼け止めのSPF・PAの意味と顔に塗る順番や効果的な塗り直し方

一年中日焼け止めクリームを塗る習慣をつけて紫外線対策をしましょう。