鉢植え紫陽花の室内での育て方と植え替え時期や鉢植え、地植えそれぞれの植え替え方法や剪定時期、剪定方法についてお伝えします。
紫陽花(アジサイ)の鉢植えは母の日のプレゼントに人気がありますが、室内での育て方がわからないと悩んでいるお母さんは意外に多いようですね。
安心していつまでも楽しめるようここで確認してください。
紫陽花(アジサイ)の鉢植え 室内での育て方
母の日はカーネーションのイメージが強いですが、最近人気なのが紫陽花(アジサイ)の鉢植えなんですよね。
カーネーションはデリケートで育てるのが難しい植物ですが、
紫陽花は日本原産の植物なので、日本の気候に合っているのです。
また、紫陽花は基本的にはとても育てやすく、害虫にも強いと言われているのも、紫陽花かなが選ばれている要因かもしれませんね。
しかし育てやすいとはいえ、室内での正しいお手入れ方法が適切ではない場合には、
しおれちゃった、枯れちゃった、なんてことも無きにしも非ずですよ。
⇒ カーネーションの鉢植えの手入れ方法と育て方 植え替え時期や冬越しは?
カーネーションの鉢植えの手入れ方法と育て方も参考にしてください。
長く楽しむための育て方のポイント
紫陽花の鉢植えを長く楽しむための育て方のポイントをしっかり確認しましょう。
紫陽花の鉢植えをプレゼントとしてもらったら・送られてきたら
紫陽花の鉢植えを母の日にプレゼントとしてもらったり、配送されてきたらまずはラッピングを外しましょう。
お花のラッピングは素敵なので、そのままお部屋に飾りたいとついつい思ってしまいますよね。
ましてや、子供からの思いがこもったプレゼントのラッピングを直ぐに外すのはもったいないし、申し訳ないような気がします。
しかし、ラッピングは紫陽花にとって次のように一つも良いことはないのです。
・ラッピングで覆われているために湿気がこもって蒸れてしまう
・土の乾き具合がわかりにくいので、管理しにくくなってしまう
紫陽花のことを第一に考えて、ラッピングにこだわるのはやめましょう。
ラッピングされた紫陽花は、スマホやデジカメで画像に残すことで納得しましょうね。
鉢植え紫陽花の水やり
特に母の日用の紫陽花は、見栄えを良くするために鉢を小さくしてあるんです。
確かに鉢が小さければ、花が大きく豪華に見えますもんね。
また花屋さんでは、配送時やお客さんが購入時に鉢から水がタラタラ垂れて扱いにくくならないように、水やりを最小限にしているそうです。
だから、ラッピングを外したら、すぐに水やりをしましょう。
紫陽花は梅雨時に生き生きと咲く、水切れをおこしやすい植物です。
また紫陽花は大輪で葉も大きく、たくさん茂っているので乾燥しやすくとても水を必要としています。
水切れしないように、水やりは鉢の下から水があふれ出るくらいたっぷり与えましょうね。
《茎がしおれて花がおじぎをしてしまっている時は?》
茎がしおれて大きな花がおじぎをしてしまっている状態は、すでに水切れをおこしていると考えましょう。
しかし慌てる必要はありませんよ!
しっかりとたっぷり水やりをすれば大丈夫、次第に元気になってくれます。
この時あせって「植え替えをしなくちゃいけないの?」なんて考えないでくださいね。
鉢植え紫陽花の水やり頻度
紫陽花の大きさや鉢の大きさによっても違ってきますが、一般的に暑い時期には1日2回、朝と晩に水やりをしましょう。
【水やり時の注意点】
たっぷり水やりした後は、受け皿にたまった水はしっかり捨ててください。
そのまま受け皿に水を溜めておく方がいいと勘違いしている人が意外に多いようです。
この行為は根腐れを起こしてしまう原因になってしまいますからね。
鉢植え紫陽花の置き場所
紫陽花は梅雨時に咲く花のイメージが強いので「日影が好きなのでは?」と思われがちですよね。
でもね、基本的には日光を好む植物なので日当たりのいい場所に置きましょう。
ただ、日差しが強すぎるのはNGです。
日差しで乾燥して、葉がやけて傷んでしまっては元も子もありませんよ。
理想的な置き場所
湿気と水分が重要な紫陽花にとって最も適した場所は、
花が生き生きとした状態で長持ちさせることができる半日陰の場所です。
《半日陰の場所とは》
■部屋の中
カーテンに近くて弱い日光が入るところです。
■マンションなどのベランダ
日当たりがあまり良くない場所になります。
全く日光が当たらない場所でも紫陽花が枯れることはありませんが、花つきが悪くなってしまうのでできれば避けたいですよね。
鉢植え紫陽花への肥料
紫陽花の鉢植えをプレゼントでもらったり、郵送などで届いた時、肥料をすぐに与える必要はありません。
【肥料が必要な時期】
たい肥と油かすを混ぜたものか、市販の有機肥料を与えましょう。
・12月~1月(冬の間)
・3月頃(新芽が出る時期)
紫陽花 鉢植えの植え替え時期や地植えへの植え替え方法
紫陽花は根の生長が早いので、鉢植えの場合は根詰まりを起こしやすいので1~2年に1回は植え替えが必要です。
鉢植え紫陽花の植え替え時期
紫陽花の鉢植えの植え替え時期は、花が咲き終わる7月下旬~9月頃がベストです。
花が咲いている時期は絶対に避けてください。
花を咲かせることに水分や体力を使っている紫陽花に、植え替えという行為を行ってしまうと、株が弱って枯れてしまう可能性が高いです。
必ず花が咲き終わるのを待って、剪定を行ってから植え替えを行いましょう。
※剪定の時期やそのやり方については下記で紹介してます。
鉢植えの紫陽花の植え替え 鉢植えがいい?地植えがいい?
鉢植えの紫陽花の植え替えは、どちらがいいというよりもそれぞれの家庭の状況に合わせるしかありません。
庭があって紫陽花を植えるスペースがあるなら、「庭に地植えが良いですよ。」と言いたいです。
なんせ地植えは水やりの手間がほとんどなくて、お手入れが超楽です。
よほどの日照りが続かない限り、雨の水だけで基本放置で大丈夫なんですから。
しかし「庭に地植えが良い。」と言っても、マンションで庭がなかったり、庭があっても紫陽花を植えるスペースが取れない場合は鉢植えで育てるしかありませんよね。
それでは鉢植えと地植え、それぞれの植え替え方法を確認しましょう。
鉢植えの植え替え方法
現在、紫陽花が植わっている鉢サイズより、1号または2号大きなサイズの鉢を用意しましょう。
紫陽花は横に広がって根を張る低木で、水切れにはとても弱い植物です。
そのため、植え替え時に用意する鉢を浅鉢にすると水切れを起こしやすくなるので、磁器で少し横に広く深めのものがおすすめです。
磁器製が良いとされる理由は、鉢は中に熱がこもりにくく、逃げやすい特性を持っているからです。
ただ陶器は重いので、女性が鉢を移動させる時などに腰を痛めないよう注意する必要があります。
もちろんプラスチック製で普通の深さの鉢であるならOK、磁器製でなければダメということではありませんよ。
私は家のベランダで紫陽花の鉢植えを育てているのですが、腰痛持ちなのでプラスチック製で普通の深さの鉢で育てています。
今のところ順調で何の問題もありませんよ。
《絶対に避けてほしい鉢は素焼きの鉢》
見た目にオシャレなものが多い素焼きの鉢ですが、保水性が低いので紫陽花には向きません。
【作業手順】
1. 鉢から紫陽花を取り出し、株の土を少し落としておきます。
2. 傷んでいる根や長すぎる根があれば切ります。
3. 新しく用意した鉢には必ず底石を敷きましょう。
4. 培養土を入れて、鉢から取り出した紫陽花を植え付けましょう。
5. 植え付けた後は、鉢の底から水が出てくるまでたっぷりと水を与えます。
【植え替えた後の管理】
植え替えた後の紫陽花はダメージは受けています。
いつもは日の当たる場所に置いていたとしても、植え替えた後は明るい日陰で管理しましょう。
2週間~1ヶ月ほど様子を見ながら、
水切れを起こさないように注意しましょう。
新しい芽が出たのを確認したら、少しづつ日の当たる場所に移動させます。
⇒ ベランダの土の処分にゴミ出し可能?ホームセンターを利用?再利用方法を紹介
不要となった使用済みの土の処理で困った時や土の再利用する場合は参考にしてください。
地植えへの植え替え方法
地植えに適した場所は、水はけの良い適度に日の当たる場所です。
明るい日陰や、日の当たる時間がある日陰を選びましょう。
紫陽花は日陰に咲くイメージがありますが、適度に日が当たらないと花芽が育たずに花付きが悪くなります。
また、花芽は冷たい北風に当たると枯れてしまうので、風よけのある場所が最適です。
紫陽花は地植えにするととても大きく生長するので、広めのスペースを確保できると最高です。
【作業手順】
1. 大きなスコップと腐葉土を用意しましょう。
2. 紫陽花の根よりもひと周り大きな植え穴を掘りましょう。
3. 掘り上げた土に対して3割くらいの用意した腐葉土を混ぜ込みます。
4. 植え穴に腐葉土を混ぜた土を少し戻し入れましょう。
5. 紫陽花を鉢から取り出して、根を少し崩しましょう。
6. 紫陽花を植え穴に入れ、土を地面よりも低くなるように戻しましょう。
7. 根の周りに水が溜まるくらいしっかりと水を与え、水が引くのを待ちましょう。
8. 水が引いたら残りの土を入れて、地面と同じ高さにして踏み固めましょう。
【植え替えた後の管理】
基本的に、地植えには水やりは不要なのですが、植え替え後は根付くまでは毎日水やりが必要です。
特に梅雨明け後に植え替えを行った場合は、水切れに注意しましょう。
新しい芽が出たのを確認できたら、根付いたと考えて良いでしょう。
紫陽花の鉢植えの剪定は?
紫陽花は、特に剪定をしなくても毎年花を咲かせてくれます。
ただ、紫陽花は成長がとても早いので、剪定しないとびっくりするほど大きくなってしまうので気をつけましょう。。
地植えの場合はあまり気にならないかもしれませんが、鉢植えの場合は大きく育ち過ぎてしまうと株自体が傷んでしまう可能性があるので、管理が大変になってくる前に剪定が必要です。
剪定の時期
【1回目の剪定】
紫陽花が咲き終わった後にすぐに行いましょう。
この時、花より1~2枚葉下で切りましょう。
【2回目の剪定】
秋のはじめ10月頃に行いましょう。
この頃になると、一度目に剪定した部分の下の節の葉の付け根に、来年咲く予定の花の芽が膨らんでいるので、その花芽は必ず残しその上をもう一度切りましょう。
これさえ間違わなければ、来年も紫陽花の私たちの心を癒してくれるきれいな花を咲かせてくれます。
まとめ
母の日のプレゼントに人気のある紫陽花をもらった場合は、育て方のポイントを押さえ紫陽花を長く楽しみましょう。
植え替えは、庭があって紫陽花を植えるペースがあるのならば地植えの方が断然管理が楽です。
鉢植えの場合は素焼きの鉢以外を選びましょう。
剪定時期は花が咲き終わった後すぐと、秋のはじめの10月の計2回です。
花芽を間違って切らないように注意して残しましょう。
毎年紫陽花をきれいに咲かせて、お子さんと思い出話にも花を咲かせましょう。
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