完全母乳で育てている赤ちゃんに麦茶を与える時期はいつからなのか、与えるタイミングや麦茶の作り方について紹介します。
母乳だけで水分不足にならないのか、市販のペットボトルの麦茶でも大丈夫なのか、麦茶を与えるタイミングかわからないと悩むお母さんは多いようです。
自信を持って育児を楽しみましょうね。
完全母乳の赤ちゃんに麦茶はいつから与えるの?
一般的に、母乳以外の飲み物を与えるのは離乳食が始まる生後6か月頃から徐々に与えていくのが良いと言われています。
しかし完全母乳の場合、生後6か月位までは水分不足を心配する必要はありません。
とわ言え、赤ちゃんの祖母世代(まさに私)からは「赤ちゃんものどが渇くから、湯冷ましやお茶を飲ませたほうがいいわよ。」などと言う方も少なくないんですよね。
それは、祖母世代の方々は育児の先輩からそう言われながら赤ちゃんを育ててきたのです。
だから仕方ないのです。
お母さんは赤ちゃんの祖母世代の方からの「母乳以外の水分を飲ませたほうがいいんじゃないの!」と言われても気にしないようにしましょうね。
「そうですよね。」といって笑っていれば大丈夫です。
現代の育児では、生後6か月くらいまでは母乳だけで十分な栄養を摂取できていて、母乳を飲むことによって水分も十分に補われているので他の水分は必要ないのです。
母乳は赤ちゃんにとって、食事にもなるし水分にもなっているのです。
赤ちゃんのうんちを見れば一目瞭然、納得できるでしょう。
新生児の頃はもちろんですが、月齢が進んでもミルクの赤ちゃんに比べたら水分を含んだ緩めのうんちをしていますよね。
と言われても、
お風呂あがりにお母さん自身のどが渇いて麦茶を飲むと、「赤ちゃんものどが渇いているのではないか?」と思ってしまい、赤ちゃんにも麦茶を与えて水分補給してあげたくなるというお母さんも少なくないようです。
でも考えてみましょう。
普段から母乳で水分を十分に摂取していて、まだ離乳食が始まる前の月齢では、水分補給が必要になるくらいの汗をかくほど長くお風呂に浸かってはいないはずです。
離乳食が始まる前の赤ちゃんは、親が心配するほど、水分補給は必須ではないのです。
育児書などに、4ヶ月くらいになると離乳食の準備段階として、スプーンに慣らせたり、母乳以外の味に慣らすために「お茶や薄めた果汁を与えると良い。」と書いてあるかもしれません。
しかし以前、知り合いの助産婦さんにお聞きしたお話によると、母乳の場合はお母さん自身が食べる食べ物によってお乳の味が変わってくるし、スプーンの練習も月齢の早いうちから特にしなくて大丈夫ということでした。
確かにそうですね。
ミルクの場合は毎回粉を量り、適量なお湯で溶かしているのだから味はいつも同じです。
でも、母乳の場合はお母さんが食べたものと、摂取した水分がもとにお乳となるので味はその時その時でいつも違うのです。
だから離乳食が始まるまでは、赤ちゃんへ十分な栄養を送れるよう、お母さん自身がノンカフェインの飲み物やミネラルが豊富なお水などで水分をたっぷり摂取することを心がけましょう。
完全母乳の赤ちゃんに麦茶をあげるタイミング
完全母乳の赤ちゃんに麦茶をあげるタイミングは、お母さん(大人)の喉が渇くタイミングが、赤ちゃんに麦茶を与えるタイミングです。
大人が喉が渇く時は、食後中や食後、お風呂の後、お散歩などの外出から帰ってきた時などですね。
もう少し具体的に、どのようなシーンで水分補給をしたら良いのか紹介します。
お風呂からあがった時に
お風呂に入っている時やお風呂から上がった後、大人は喉がとても乾きます。
赤ちゃんも同じと考え、お風呂上りに麦茶を与えて体と喉をうるおしてあげましょう。
ねんねから目覚めた時に
寝ている間、赤ちゃんはたくさんの汗をかきます。
朝起きた後やお昼寝後に麦茶を与えて水分補給してあげましょう。
ねんねから目覚めた後がちょうど授乳時間なら、特に麦茶を与える必要はありません。
たっぷり母乳を飲ませてあげましょう。
真夏などは喉が渇いて夜中に目が覚めてしまうことがあります。
これも大人と同じですね。
すぐに麦茶を与えることが出来るよう枕元近くに用意しておきましょう。
簡単なのは、おっぱいを飲ませてしまうことです。
安心してぐっすり寝てくれますよ。
散歩、外遊び、水遊びの合い間やその後に
外で遊ぶと特に喉が渇きます。
太陽の日差しが強い日はもちろんですが、風が吹いてる日、曇りの日であっても喉は渇くので、外出するときは忘れずに麦茶を持参しこまめに与えましょう。
特に夏場は熱中症に気をつけましょう。
赤ちゃんだけでなく、赤ちゃんの兄弟姉妹やお母さんも十分気をつけてくださいね。
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夏のエアコン使用時、冬の暖房使用時に
乾燥による喉の渇きは意外と見落としがちです。
夏のエアコンが効いている室内や冬の暖房で暖かい室内に居ると、体の水分はどんどん蒸発していきます。
大人でも、このような室内に居て熱中症になる可能性があります。
赤ちゃんの場合も気を付けなくてはいけません。
こまめに麦茶を与えて水分補給をしましょう。
チャイルドシートに座っている時に
チャイルドシートは意外と熱がこもり熱くなって、赤ちゃんは汗をいっぱいかいて喉が渇きます。
麦茶は忘れずに用意し、こまめに与えるようにしましょう。
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大泣きした後に
赤ちゃんが一生懸命に大声を張り上げて泣いた後はとっても喉が渇きます。
泣いている途中でも、麦茶を飲むと気持ちが落ち着くことがあるので、「麦茶飲もうか?美味しいよ!」と声をかけてみましょう。
食中や食後に
食中や食後に麦茶を飲ませることで、虫歯対策になります。
また、お口の中をさっぱりさせるためにも麦茶を与えましょう。
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赤ちゃんに麦茶を飲ませるといっても、大人のように一気に100mLとか200mL飲ませる必要はありません。
20mLでも30mLでもほんの少量で大丈夫です。
ただ、こまめに与えようとしても、必要なければ赤ちゃんは飲みません。
無理やりお口に入れるようなことはしないでくださいね。
お母さんはあまり神経質にならないで大らかに子育てすることを心がけましょう。
赤ちゃん用麦茶の作り方
赤ちゃん用麦茶の作り方は簡単です。
薄く作ればいいのです。
濃さが気になる場合は市販の赤ちゃん専用の麦茶で確認してみましょう。
最初に赤ちゃんに麦茶を与えるときは、出来るだけ薄めた麦茶のほうが赤ちゃんが抵抗なく飲んでくれます。
赤ちゃんは味覚に敏感です。
大人にとっては麦茶はクセのない、さっぱりとした美味しい飲み物ですが、多少の苦味や匂いを感じるようです。
この味の抵抗を少しでも和らげるために、
大人用の煮だし麦茶を通常通り作り、粗熱を取ってから冷蔵庫で冷やしておき、湯冷ましで2~4倍に薄めて苦味を消しましょう。
さらに、温度にも敏感なので参考にしてくださいね。
⇒ 赤ちゃんに冷たいままの麦茶を飲ませて大丈夫?飲ませ方や量は?
まだ熱々の煮出し麦茶を使う時は、ミネラルウオーターやミネラルウォーターで作った氷で適温にします。
ミネラルウォーターでなくても、水道水を沸騰させ粗熱を取り冷蔵庫で冷やした水を使うのも良いですね。
家庭で煮出す麦茶は、毎日新しいものを作ってください。
赤ちゃんに作りおきや、24時間以上経った麦茶を与えるのは控えましょう。
雑菌が繁殖していたら大変です。
まとめ
麦茶(水分)には母乳のように栄養はありません。
水分補給も大切ですが、麦茶(水分)ばかりを多く与えてしまうと、それでお腹が一杯になってしまいます。
赤ちゃんの成長に必要な栄養が不足しないよう注意してください。
赤ちゃんへの断乳や卒乳が気になり出したら参考にしてください。