断乳と卒乳どっちがいいの?断乳時期とおっぱいのケアは?

赤ちゃんが大好きなお母さんのおっぱい(母乳)の断乳と卒乳の選び方と断乳時期、その時のおっぱいのケアについて紹介します。
1歳の誕生日を迎えお母さんの職場復帰が近づいて来ると、断乳と卒乳どっちにしたらいいのか迷ってしまいますよね。
断乳する場合、その時期をいつにするのかも悩みどころで、おっぱいのケアも心配でしょう。

断乳と卒乳の違いを理解することで、不安や悩みを安心に変えて行けるので、自信を持って断乳や卒乳に向き合いましょう。

断乳と卒乳どちらを選んだらいいの?

完全母乳で育児をしているお母さんにとって、赤ちゃんの離乳食が進む1歳のお誕生日や自分の職場復帰が近づくタイミングで、断乳した方が良いのか、それとも子供がおっぱいを欲しがらなくなるのを待って卒乳した方がいいのか悩む時期がやってきますよね。

まずは、断乳と卒乳をもう一度確認しておきましょう。

■断乳とは
断乳とは、赤ちゃんに母乳を飲ませることを何月何日までと日にちを決めてやめることです。

多くのお母さんは次のような時に断乳することが多いようです。
・お母さんに2人目が授かったことがわかった時
・母乳自体の出が悪くなった
・赤ちゃんにたくさんの歯が生えてきて、母乳をあげることが苦痛になってきた時
・大きくなったのになかなか卒乳できない

■卒乳とは
卒乳とは、赤ちゃんが自然に母乳を欲しがらなくなることです。
ただし卒乳するには離乳食が進んでいて、母乳を飲まなくても離乳食で十分栄養が取れていることが大切になります。

お母さんの母乳の出が悪くなったり、離乳食で母乳以外の食べ物の味を覚えたり、赤ちゃんに満腹感があれば自然と母乳を欲しがらなくなると言われています。

断乳にしても卒乳にしても、離乳食が順調に進み、母乳以外の離乳食で十分な栄養と満腹感を持つようになってから行いましょう。

実際のところ、断乳と卒乳のどちらが正しいなんて決まっていません。
おっぱいのやめ方は人それぞれです。
それぞれ環境が違うし、赤ちゃんの個性も関係してきます。

だから、次のようないろんな考え方があっていいのです。

卒乳まで待つ

子供がおっぱいを欲しがるまで与えて卒乳まで待つというのも一つの考え方です。
これにはお母さんの時間的余裕と心の余裕が必要です。
赤ちゃんにおっぱいを与えている間は何もできませんからね。

私にはお嫁さん(息子の)が\(\,2\,人\)いるのですが、長男のお嫁さんはこの卒乳を選びました。
孫はなんと、\(2\,歳\)を過ぎてもお母さんのおっぱい飲んでいました。
お嫁さんは孫が\(1\,歳\,5\,ヶ月\)の時から、仕事に復帰していましたから大変なことも多かったことでしょう。
仕事を終えて保育園に迎えに行って、家に帰るとまずおっぱいタイムだったと言います。
早く家事を片付けたい時間帯に、イライラせず子供におっぱいを与え続けたお嫁さんに頭が下がる思いです。
孫はお母さんと離れている寂しい時間を夕方のおっぱいタイムで取り戻し、精神的に安定させていたのでしょうね。

1歳のお誕生日頃やお母さんの職場復帰に合わせて断乳する

\(1\,歳\)のお誕生日頃やお母さんの職場復帰に合わせて断乳するというのも一つの考え方です。
これにはお母さんのいさぎよさとお父さんなど家族の強力が必要です。

次男のお嫁さんは卒乳を選びました。
職場復帰と保育園の入園に合わせたそうです。
このいさぎよさにあっぱれでした。
お父さん(息子)も有休をとって、おっぱいを欲しがって泣きだしたら外に連れ出して忘れさせるなど、3日間断乳に協力したそうです。

お母さんのおっぱいの状態で選ぶ

断乳するか卒乳まで待つか悩む場合は、お母さんのおっぱいの状態で選ぶのも一つの考え方です。

【差し乳の人(おっぱいが張らなくても母乳が出る人)】
差し乳の人は卒乳を目指しても問題にならない場合が多いです。

【溜まり乳・張り乳(おっぱいがよく張る人)】
溜まり乳・張り乳の人や乳腺炎を繰り返すことが多かった人は、断乳を選ぶ方が良いかもしれません。

このように母乳をやめることは人に言われて考えることではなく、自分たちの環境やそのときの状況、お母さんの体調や赤ちゃんの栄養を考え、卒乳にするか断乳にするかを決めるのがベストなのではないでしょうか。

断乳の時期はいつがいいの?

断乳にベストな時期はいつなんだろうと考えているお母さんは多いようようですが、時期に決まりはありません
ただ一般的には、\(1\,才半~2\,才頃\)が多いようです。

断乳をいつにするのかは、お母さんと赤ちゃん次第です。

おっぱいに十分満足して赤ちゃんからおっぱいを欲しがらなくなって卒乳するのが理想的なのかもしれませんが、お母さんの負担を理由に断乳を考えてもOKなのです。
赤ちゃんとの授乳タイムを大切にしたいなら続ける、負担になってきたらやめるで良いのです。

断乳の時期を決めるのに大事なことは赤ちゃんの年齢ではなく、母乳以外から栄養や水分がとれているか、家族で断乳にトライする意欲と気力があるかということです。

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母乳を断乳して気になることの一つに、赤ちゃんの水分が足りているかということがありますが、麦茶とほうじ茶の違いを知っておくと良いでしょう。

断乳と卒乳後のおっぱいのケアは?

断乳と卒乳に切り離すことが出来ないのがおっぱいのケアです。

授乳回数が多い状態からの断乳の場合

〇月〇日、この日からおっぱいを飲ませないと決めて断乳する場合は、お母さんと赤ちゃんの2人の体調の良い時を選びましょう。
また、しばらくはおっぱいを見せないようにしたいので、お父さんに赤ちゃんをお風呂に入れてもらえる日を選ぶ必要があるので、お父さんのスケジュールも確実に協力できるようにしましょう。

お風呂はシャワーで済ませてましょう。
断乳したお母さんは、しばらくはお風呂で温まるとおっぱいが湧きやすい状態になるので、湯船に入らないでシャワーで済ませるようにし、おっぱいや体をできるだけ温めないようにしましょう。
食事はあっさりしたものを選びましょう。
おっぱいの張りが落ち着くまで、高カロリー・高脂肪・乳製品・甘いものを避けてあっさりな和食にしましょう。

■おっぱいの搾り方
【\(初日~\,3\,日目\)】
当然のことですが、飲ませないでいると段々おっぱいは張ってくるので、初日~\(\,3\,日\)目までは張ってきて辛くなったら、少し楽になるくらいまで軽く搾る(圧抜き)を繰り返します。

この時、張っている乳房の部分を押して搾る事は避けましょう。
乳房部分は母乳が溜まり炎症が起きやすい状態です。
搾る時は乳房部分を押したりしないで、必ず乳輪~乳首の部分のみを持って搾乳するようにします。

出来る限り我慢して(でも我慢のしすぎは禁物)どうしても辛くなったら圧を抜く程度に軽く搾ります。

【\(\,4\,日\)目】
\(4\,日\)目に一度、おっぱいが出なくなるまで全部搾りきります。

その後は張ってきて痛くなったら圧を抜く程度に軽く搾ることを繰り返します。

【\(1週間\)後】
\(1\,週間\)後にもう一度、出なくなるまで全部搾り出します。
そこからまた\(1\,ヶ月\)後にもう一度、出なくなるまで全部搾りきります。

【その後】
その後は思い出したときなどに時々お風呂などで搾ってみましょう。

最終的に搾ったときに白い母乳ではなく透明な汁が出てくるようになれば断乳完了です。

断乳中おっぱいが張って痛むときは熱さまシートなどの冷却シートなどを使って冷やしましょう。
断乳の過程でトラブルが起きたり、自分でするケアに自身がないときは、母乳外来のある産婦人科や助産院、助産婦さんなどに相談しましょう。

徐々に授乳回数を減らしていく断乳の場合

自然におっぱいを卒業する方向にしたい時の断乳方法です。

この断乳方法は最低\(\,2\,ヶ月\)以上の時間をかけて、ゆっくり授乳回数を減らしていきます。
現在、授乳回数が\(\,1\,日\,7\,回\)の場合は、授乳回数を\(\,1\,回\)減らして\(\,6\,回\)にし、\(6\,回\)の授乳ペースを\(\,2\,週間\)程度定着させます。

そしてまた、赤ちゃんの様子やおっぱいの様子をみながらまた\(1回\)減らして\(2週間\)程度様子をみましょう。

この方法を実行する時、決して今日\(\,7\,回\)、明日\(\,6\,回\)、明後日\(\,5\,回\)などという急激な減らし方はやめましょう

自然卒乳した場合

自然卒乳後には、おっぱいが張ったり痛んだりするということは少ないでしょう。
しかしおっぱいが張らないから、痛まないからとそのままほおっておくと、古いおっぱいが小さいしこりとなって乳腺内に残ったりする場合があります。

次回の\(\,2\,人\)目の授乳時にスムーズに乳管を開かせるためにも、きちんと残乳ケアをしておっぱいを終えましょう

・張ったり痛んだりする場合は上で紹介している方法と同じです。
・張ったり痛んだりしない場合は、飲まなくなった\(\,1\,週間\)後、それから\(\,1\,ヵ月\)後にお風呂などで搾れるだけ搾りきりましょう。

まとめ

赤ちゃんはおっぱいが大好きです。
授乳タイムのひとときはお母さんも赤ちゃんとの幸せな時間ですよね。

その終わり方や時期にはこれが正しいということはありません。

断乳でも卒乳を何時いつまでにしなくちゃと焦ることもないのです。
お母さんが後で後悔のないよう、周りの声に惑わされず自信を持って決めてくださいね。

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母乳育児には気になる事が多いですよね。
不安や心配を取り除いて育児を楽しみましょう。