離乳食はいつから始める?ひとさじの量と食べない時や嫌がる時は?

離乳食はいつから始めたらいいのか、「ひとさじから始めましょう。」と言われる量や食べない時や嫌がる時の対処方法についてお伝えします。

初めてのことで、ちょっとのことで悩んだり不安に感じたりしてしまう離乳食ですが、お母さんの穏やかな笑顔が赤ちゃんの食欲を刺激するようですよ。

離乳食はいつから始める?

一般的には、離乳食の開始時期は生後5~6ヶ月頃と言われています。

しかし、離乳食の開始時期については次のような様々な意見も飛び交っています。

■赤ちゃんの腸が完成する1歳頃までは母乳以外のものを与えない方がいい。
■逆に、離乳食の開始時期が遅すぎると赤ちゃんの咀嚼力に問題が出てくる可能性やアレルギーになる可能性もある。

このような意見を聞けば聞くほどお母さんは迷ってしまいますよね。
「一体いつから始めたらいいんだぁーい!」と・・・

ついこの間までは、離乳食を始める時期が早いとアレルギーになる場合もあると言われていたのにね・・・
おばあちゃんがいる家庭だと、さらにややこしくなりますよね。

【私の場合】
随分と昔になりますが私が育児をしていた頃は、生後2~3ヶ月から果汁などを与えていました。
離乳食だって4ヶ月になったら始めなさいと、市の検診で保健婦さんに言われたんですから。

実際2人の息子には生後2ヶ月からベビーフードの果汁与えてました。
母乳を飲ませていたにもかかわらずです。

現代ではありえない話かもしれませんが、あの時代はそれが主流だったんですよね。
まっ、それでも何事もなく大きく成長しています。

だから、一般的な開始時期(生後5~6ヶ月頃)を気にするよりも、自分の赤ちゃんの成長を観察して見極めればいいんです。

赤ちゃんの成長は一人一人違います。
成長が早い子もいれば、ゆっくりな子もいる。
だから、離乳食の開始時期が違ってくるのは当たり前の事なんです。

それを一色単に生後5~6ヶ月になったらと決めつける方が無理があると思うんですよね。

赤ちゃんからの離乳食開始のサイン

赤ちゃんからの「離乳食を初めて!」の開始のサインをお母さんはしっかり感じ取りましょう。

どのような様子が離乳食開始のサインなのかお伝えしますね。
次のような様子が見えたら、赤ちゃんの心と体が食べ物を受け入れる準備ができたサインと考えて離乳食を開始してみましょう。

●おすわりができるようになったら
食べ物をゴックンするには、赤ちゃんが上体をきちんと起こしていられることが必要です。

背もたれに支えられててもいいので、自分でおすわりできるようになる時期が良いでしょう。

●よだれが増えてきたら
上体を起こしている時間が長くなると、よだれがたくさん口から流れ出るようになります。

この時期になると、赤ちゃんは上下のくちびるを閉じて「ゴックン」と自分で飲み込む練習をし口の機能がグンと発達してきます。

●大人の食事を欲しそうにしたら
おすわりが出来るようになると視界が広がり、お部屋の中の色々な物に興味を示しめし始めます。

お母さんやお父さんがご飯を食べている様子を見て「美味しそう。」という表情をしたり、よだれを出したり口をモグモグする様子が見えたら、赤ちゃんが飲むだけでなく噛むことも要求し始めた証拠です。

離乳食開始時のひとさじの量とはどれくらい?

赤ちゃんの離乳食OKのサインが見えたらいよいよ開始ですよ。

初めての離乳食は今まで母乳やミルクしか飲んでいなかった小さな胃に、生まれて初めて食べ物を入れるのですから、ゆっくりと「ひとさじ」から始めましょう。

そこでお母さんが悩んでしまうのが、「ひとさじ」ってどれくらい? 
なんですよね。

確かにひとさじと言ったって、ベビースプーンなのかコーヒースプーンなのか、カレースプーンだってありますもんね。
基本的には「計量スプーンの小さじ1」と考えましょう。

また、ひとさじと言う意味を、1度にそのひとさじの量を赤ちゃんのお口に1回で入れると勘違いしてしまうお母さんが中にはいるようですが、それは違いますからね。
あくまでも、小さじ1の分量を赤ちゃん用のスプーンで何回かに分けてあげるということですよ。

赤ちゃんのお口は小さいから、少しづつゆっくりとお口に運んであげてくださいね。

 ⇒ 離乳食初期の進め方と目安の分量 熱が出た時や外出時はどうする?

「そんなに少ない量でいいの?」思われるお母さんもいるようですが、
赤ちゃんは口も胃も小さいので小さじ1でも数口になるし、母乳やミルク以外の食べ物になれるための段階なので、おかゆでお腹をいっぱいにするのが目的ではありません。

離乳食の開始時期の栄養は母乳やミルクからしっかり摂る必要があるのです。

離乳食を開始したのに食べない時や嫌がる時はどうしたらいいの?

離乳食を開始したのにスムーズに進まない時、おかあさんは焦ってしまいますよね。
しかし、赤ちゃんが離乳食を食べないや嫌がったりする時にはそれなりの理由があるんです。

赤ちゃんが離乳食を食べない時や嫌がる時の理由をしっかり確認してください。

まだ離乳食に興味がない

食べ物よりもまだまだ母乳やミルクがいいのです。

このような時はお母さんが焦ってもしかたありませんね。
離乳食開始は気長に待ち、今はしっかり母乳やミルクを飲ませてあげましょう。
心配でしょうが大丈夫、おっぱいに満足したら自然と食に興味を持つようになりますよ。

お腹が空けば自然と食欲もわいてきて、歯が生えてくれば何か噛みたくなるので食べる行為にも繋がってきますから。

飲み込むのが苦手

離乳食の初日から上手に「ゴックン」できる赤ちゃんもいれば、一口食べて「オエッ」と吐き出してしまう赤ちゃんもいます。

ゴックンするのが得意な赤ちゃんもいれば、不得意な赤ちゃんもいる。
これが個性というものです。

お母さんは素直に受け止めてあげましょう。
飲み込むのが苦手な赤ちゃんには、もっと飲み込みやすい形状で離乳食を作ってあげる努力をしてみましょう。

スプーンが嫌

今使っているスプーンの材質を替えると食べてくれる場合もありますよ。
もしもスプーンの材質を変えてもダメな時は、お母さんの手(指)を使って食べさせてみましょう。

まず、お母さんが赤ちゃんに食べさせるものを味見するように、「うわぁ~美味しいっ!」と言いながら指先に付けて舐めてみる仕草をしてください。
次に、お母さんが自分の口に入れた反対側の指先にちょこっと食べさせるものを付けて、赤ちゃんのお口に指を入れて舐めさせるのです。

このやり方で、その後スプーンも嫌がらずに食べてくれたという赤ちゃんも多いそうです。

お母さんの思いが強すぎる

離乳食を「食べさせなければ」とか、「食べなかったらどうしよう」とか、お母さんの思いが強すぎたりお母さんが不安を抱えていたりすると、それを赤ちゃんはお母さんの思いを敏感に感じとり受け入れを拒否してしまう場合があるそうです。

相手の気持ちが強いと引いてしまうことって大人でもありますもんね。
赤ちゃんも同じなんです。

お母さんが離乳食に集中して赤ちゃんに食べさせようとするのではなく、お母さんも一緒に食事をしながら美味しそうに食べている顔を見せることが大切なんですよ。
その合間に離乳食を赤ちゃんの口に運んで食べさせてみましょう。

お母さんあせらないで

赤ちゃんが離乳食をパクパク食べてくれる事がお母さんの理想ですよね。
でも、赤ちゃんが離乳食を食べないからってあんまり悩まないでくださいね。

嫌がっているのに無理やりスプーンを口に入れたり、食事の量をメモしたり、なんで食べてくれないのと、怒ったり、悲しい顔をしてみたり・・・

離乳食がその子の全てじゃないですよね。

これから先、食べることはずーっと続きます。
母乳を飲ませることができるのも後わずかですよ。

離乳食を嫌がるのも個性と受けとめて、「なるようになる」くらいの大きな気持ちでいましょうよ。

大丈夫です。
必ず離乳食に興味を持って食べ始める時がやってきますから。

まとめ

離乳食の開始は一概にここからと線引きはできません。
赤ちゃんの様子を観察しながら、ゆっくりあせらず始めましょう。

嫌がるには赤ちゃんなりの理由があるので、お母さんはそれが何かを考えて決して焦らないでくださいね。
お友達の赤ちゃんと比べるなんてナンセンスですよ。

なるようになります。

 ⇒ 離乳食でのとうもろこし缶詰の利用方法と残りの冷凍方法や保存汁のレシピ

ひとさじからゆっくりと笑顔で開始しましょう。