栗の渋皮煮を瓶を使用して長期常温保存できる方法と、冷蔵や冷凍での賞味期限や保存方法について紹介します。
栗の栄養価が高いのは皆さんご存知ですよね。
更に渋皮には美容効果も期待できるのです。
栗の渋皮煮は瓶を使用して長期常温保存可能
優れた美容効果が期待できると言われているのが栗の渋皮煮です。
長期間食べることで美しくなりたいと思うのが女性ですよね。
渋皮煮作り方です。
参考にしてくださいね。
⇒ 栗の効能や栄養と美容効果が期待できる美味しい渋皮煮の作り方
ただ、作った際の保存がとても気になります。
秋になったからとは言え、鍋に入れたままフタをしておくだけでは日持ちはしません。
そんな時に使用したいのが瓶での保存です。
栗の渋皮煮を大量に作っても長期常温保存できるんだから言うことありませんね。
常温保存で約1年間ですよ!
用意する瓶の大きさは?
大量に渋皮煮を作る場合、大きな保存瓶に一度に入れて保存したくなってしまいますが、この方法はNGですよ。
瓶詰めにした栗の渋皮煮を一度開封してしまうと日持ちは3日位です。
どんなに美味しくても、3日間で大量の渋皮煮を食べきることはできません。
ではどうすることで長期保存していくのか、ですよね。
答えは簡単3日間で食べきれる量(小分け)の瓶詰めを多数作ればいいんです。
栗の渋皮煮が小分けできる瓶に最適なのは、ジャムなどの空き瓶が最適ですよ。
ジャムの空き瓶を使った常温保存の方法
ジャムの空き瓶を使用した常温保存のやり方を紹介しますね。
【空き瓶の前準備】
必ず空き瓶の前準備をしっかり行うことが大切です。
ここで手を抜かないようにしましょう。
(1)大きい鍋を使い水たっぷり入れて沸騰させましょう。
沸騰したお湯の中にジャムの空き瓶を完全に沈めて15分ほど煮沸消毒しましょう。
フタも一緒に煮沸消毒することを忘れないでくださいね。
煮沸消毒が終わったら、瓶とフタの水切りはしっかり行いましょう。
トレイやお盆などの上にペーパータオルを3枚くらい重ねて敷いて、その上に瓶とフタをひっくり返してしばらくそのままにして、水気を切るのがおすすめです。
(ふきんやタオルで拭くのは雑菌がついてしまう可能性があります。)
●渋皮煮のシロップの量について
渋皮煮のシロップは、瓶の中の栗が完全にかぶる量が必要になるので、足りなくならないように十分に作りましょう。
万が一シロップが足りない場合は、シロップを再度作くることになりますからね。
瓶詰の作業手順
(1)瓶とフタの水気が完全にが切れたら、栗の渋皮煮をぐつぐつと沸騰させながら、栗を瓶の中に丁寧に入れていきましょう。
栗が冷めてから瓶に入れるのでは、雑菌が混入してしまい長期保存は出来ませんからね。
(2)(1)の中にシロップを栗がひたひたにかぶるまでしっかりと注ぎます。
(3)瓶のふたを軽く閉めて(軽く咬ませる程度)、瓶を消毒した時に使った大きい鍋に立てて並べましょう。
(4)大きい鍋に立てて並べた瓶の口が水に浸らない程度に水を入れて火にかけます。
沸騰したら中火にして20分ほど火にかけましょう。
(5)沸騰してから20分ほど経過したら鍋から瓶を取り出して、フタをきっちりと閉めて瓶を逆さまにしそのまま冷めるまで置いておきましょう。
作業中はやけどしないように十分注意して行いましょう。
(6)冷めた後の瓶のフタの中央部分がへこんでいれば完成です。
栗の渋皮煮の冷蔵庫での保存方法と賞味期限
栗の渋皮煮を冷蔵庫で保存する方法も紹介しておきますね。
●冷蔵庫での保存方法
栗の渋皮煮を冷蔵庫で保存する場合は、渋皮煮の粗熱を取ってから瓶やタッパーなど密閉できる容器に入れます。
保存性を良くするためには、甘くすることも重要なポイントになります。
シロップがサラサラの状態よりも、ドロッととろみがついているほうが保存性はグーンと高まるのです。
■冷蔵保存の賞味期限
シロップが甘いほど日持ちしますが、冷蔵庫では1週間程度です。
ただし、栗の渋皮煮の風味は日が経つにつれて悪くなってくるので、3日目くらいで食べきるのが一番美味しくベストです。
※常温保存していた瓶を開封後に食べきれなかった場合も、必ず冷蔵庫で保存して1週間以内に食べるようにしましょう。
栗の渋皮煮の冷凍保存の方法と賞味期限
栗の渋皮煮のみの冷凍する方法
栗の渋皮煮のみを冷凍で保存する方法を紹介します。
●冷凍保存方法
栗の渋皮煮のシロップを切って、渋皮煮をアルミホイルに1個ずつ包みしっかりと空気を抜いて、ジップロックに入れて冷凍します。
■冷凍保存の賞味期限
栗の渋皮煮のみの冷凍保存は約2ヶ月位持ちます。
栗の渋皮煮とシロップも一緒に冷凍する方法
栗の渋皮煮は密閉できる容器にシロップごと詰めて、冷凍保存することもできます。
●冷凍保存方法
密閉できる瓶やタッパーもしくはジップロックなどの容器を使い冷凍保存します。
容器の中の渋皮煮がたっぷりのシロップで見えなくなるくらい入れ、しっかりとフタをすることがポイントです。
冷凍してもシロップが甘いので、渋皮煮はカチカチにはなりませんよ。
■冷凍保存の賞味期限
この冷凍保存方法にすると、6ヶ月~1年程度の保存が可能です。
たしだ、冷凍した栗は軟らかくなってしまうので、通常の食感とは多少違ってしまうことを踏まえて冷凍してくださいね。
栗の渋皮煮の解凍方法
栗の渋皮煮を解凍する際は、室温でしばらく放置し煮汁ごともう一度過熱してください。
【シロップの活用方法】
手間をかけて作った渋皮煮です。
残ったシロップを捨てるのはもったいないので、次のようにぜひ活用しましょう。
・料理の砂糖の代わりに使用する。
・パン作りに利用して少し甘いパンを焼いてみる。
・コーヒーや紅茶の砂糖代わりに使う。
(特に、シナモンティーによく合います。)
≪傷んできた合図≫
栗の渋皮煮が傷んできた合図を紹介しますね。
次ような場合は、食べないようにしましょう。
・透き通っていたシロップが白く濁ってきた。
・白い膜のようなものが浮いてきた。
・シロップに気泡がたくさんでてきた。
・酸っぱい臭いや異臭がしてきた。
・酸っぱい味や変な味になってきた。
まとめ
栗の渋皮煮は、シンプルにそのままで十分に美味しいですが、煮物や焼き菓子に活用したり、さつまいもの天ぷらのように、衣をつけて油で揚げても一味違った楽しみ方もおすすめです。
作るのに少し手間はかかりますが、長期間常温で保存ができるので、優れた美容効果を得るためにもぜひまとめて作ってみましょう。
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