
栗の効能や栄養と美容効果が期待できると言われている渋皮をいかした美味しい渋皮煮の作り方を紹介します。
渋皮に美容効果があると聞けば渋皮煮は俄然作ってみたくなりますよね。
ゆで栗・栗ごはんの他にレパートリーを増やしましょう。
栗の効能や主な栄養成分
栗はホクホクした食感からいも類なんじゃない。
いや、いや果物でしょ。
などと人によってさまざまな意見があるようですが、はっきりわからないっていうのが本当のところですよね。
栗の分類は正式には種実類なんです。
つまりナッツ類ということになります。
だとしたら、ナッツ類は脂質が多いから、栗が美味しいからと言ってたくさん食べたら大変なことになるんじゃないかと心配になっちゃいますが、
大丈夫、安心してください。
ナッツ類なのは確かなことですが、
他のナッツ類違うところは、でんぷんは多く脂質が少なくヘルシーなのが栗なんです。
しかも、ヘルシーでありながらナッツ類の特徴であるミネラルが豊富であるというんだからこれは嬉しい事実ですね。
栗の主成分はでんぷんです。
でんぷんの豊富な作物はいも類や穀物ですが、栗のでんぷんは樹上でとれるものなので、浄化された貴重なでんぷんなんです。
栗の浄化された貴重なでんぷんを、いも類や豆類のでんぷんと比較してみると、でんぷんの粒子がとても細かいです。
この細かいデンプンが、栗の上品な味わいを生んで私達を楽しませてくれているんですね。
少量で効率の良いエネルギー補給食品といえます。
お年寄りにも子供にも最適な食べ物なのです。
また、カロリーは高めですが脂肪分が少ないので、ダイエット中のおやつに向いています。
ただし、食べ過ぎたら太りますよ。
間食でお菓子を食べるよりはるかに健康的ですが、毎日食べる場合は、1日2~3個程度に抑えておきましょうね。
と言っておきながら・・・
私は、なかなか抑えられないでいます・・・
だから、肥っちゃうんですね・・・
●ビタミンB1
疲労回復の効果が期待できます。
●ビタミンB2
老化防止の効果が期待できます。
●ビタミンC
風邪予防や美容効果が期待できます。
栗はでんぷん質で出来ているので、加熱しても栗のビタミンCは壊れにくいという特徴があります。
●カリウム
高血圧予防や動脈硬化に効果に期待できます。
●葉酸
貧血予防や葉酸を多く必要とする妊婦の方にも最適です。
●食物繊維
便秘改善に期待できます。
●亜鉛
活性酸素を減らす効果、味覚障害や生殖機能の減退、肌荒れ、抜け毛予防が期待できます。
栗の渋皮に美容効果は?
栗を調理する時に気になるのが渋皮ですよね。
美味しくなさそうだし、ついついむきたくなっちゃいますよね。
でもね、栗の渋皮にはたくさんのタンニンと呼ばれるポリフェノールの一種が含まれているんです
ポリフェノールは活性酸素を除去する働きがあるので、老化防止やがんの予防などに効果が期待できる優れものです。
なんと、毛穴の縮小や美白効果も期待できるというのですから女性にとってこんな嬉しいことはありませんね。
栗の食物繊維量も渋皮まで入れるとサツマイモの2倍の量になるそうです。
美と健康に気を付けている人には朗報ですね。
タンニンの効果
タンニンの効果をさらに詳しく確認しておきましょう。
タンニンはポリフェノールの一種で強い抗酸化力を持っているので、
老化防止、悪玉コレステロールの発生を抑えてくれるので生活習慣病の予防にも効果が期待できます。
メラニンの生成を抑えるので、肌の美白効果まで期待できます。
また、肌を引き締める効果も期待できます。
大きく開いてしまった毛穴や、たるみかけお肌を引き締めてツヤツヤな肌によみがえらせてくれるなんて最高ですね。
さらに、お腹が緩い人にも軟便を改善してくれるという嬉しい効果も期待できます。
しかし、食べ過ぎは便秘になるので要注意です。
渋皮を食べることでこれだけの美容や健康効果が期待できるなんてすご過ぎますね。
タンニンの注意点
タンニンにも注意点があるので、ここはしっかりチェックしてくださいね。
タンニンは、前述したように優れた効果を持っているのですが、歯に付着すると黄ばみが出てしまうということです。
やはり、歯は白くありたいですよね。
歯の黄ばみを防ぐために、栗を食べた後にはりんごを食べることをおすすめします。
りんごにはリンゴ酸が含まれています。
リンゴ酸は黄ばみや色素沈着を解消してくれる効果があるんです。
リンゴ酸はりんごだけでなく、梨やイチゴなどにも豊富に含まれています。
栗の渋皮煮の作り方
栗の渋皮に含まれているタンニンの優れた効果を得るための、一番のおすすめ料理は栗の渋皮煮です。
■材料
・大粒の栗 600g
・重曹 小さじ2
・三温糖(砂糖)500g
■手順
(1)ボールまたは鍋に栗がかぶるくらいの熱湯を入れ、1時間ほど浸して置きます。
自然に冷ましして鬼皮をむきましょう。
このとき渋皮を傷つけたり、渋皮を削ってしまわないように気をつけ、虫食いの栗は取り除きます。
(2)鬼皮をむいたら水をはったホーロー鍋に、栗と重曹小さじ1を入れ火にかけます。
10分位煮ると真っ黒いアクがブクブク出てくるので、水を張ったボウルに栗を取り出します。
(3)もう一度ホーロー鍋の水を入れ替えて、栗を戻し重曹小さじ1入れて火にかけ沸騰させます。
このアク抜き作業は2~3回繰り返します。(仕上がりをキレイにするため)
最後のアク抜きは、重曹を抜くために重曹なしで水から沸騰させてアク抜きしましょう。
(4)渋皮の大きな筋はゆでている過程でポロリとはがれてくるので、その自然にはがれたもののみを取り除いたら下ゆでは完了です。
(5)味付けをしましょう。
鍋にあく抜きを完了した栗とひたひたの水を入れ、三温糖(砂糖)を2~3回に分けて味を見ながら煮ていきます。
弱火でことこと30分位煮ます。
その後、キッチンペーパーを落としぶたにして、更にコトコト30分位煮ます。
(6)火を消して放置(余熱で2時間くらい火を通す)しましょう。
(7)再度沸騰させて、そしてまた放置(余熱で火を通す)します。
これを数回繰り返すと、翌日には味がしみてとっても柔らかい渋皮煮が出来ます。
※手間がかかりますが、一晩おいて味をしみこませるのがポイントです。
栗の渋皮煮は長期常温保存できます。
手間がかかるので、一度にたくさん作るのがおすすめですよ。
まとめ
栗は秋を感じさせてくれる食材です。
美味しいだけでなく、栄養価も高く素晴らしい効能にびっくりです。
いままで、栗を食べる時に捨てていた渋皮の優れた美容効果を得るために、今年はぜひ渋皮煮にも挑戦してくださいね。
渋皮煮を食べた後にはりんごを食べることも忘れないようにしましょう。
⇒ 栗の簡単なゆで方と保存方法 皮むきは圧力鍋や冷凍後がおすすめ
栗を美味しく頂いて、健康的に美しくなって秋を満喫しましょう。