離乳食にたけのこはいつから?おすすめレシピやアレルギー反応は?

離乳食に春が旬の食材である「たけのこ」を使いたいと考えているお母さんは多いのではないでしょうか。

ただ、コリコリとした歯ごたえが離乳食に向いているのか、いつから頃から与えていいのか悩みますよね。

月齢に合ったおすすめのレシピがあったら嬉しいですね。

またアレルギー反応は大丈夫なのかも気になるでしょう。

そこで、離乳食のたけのこを与える時期やおすすめのレシピ、アレルギーについて紹介します。

参考になれれば幸いです。

では本題に入りましょう。

離乳食にたけのこは向いているの? いつから与えていいの?

ミルクに変わって食物から栄養を摂取するための料理が離乳食なので、赤ちゃんには栄養が豊富なもの、その季節の旬の食材を与えたいですよね。

赤ちゃんの離乳食にたけのこは向いている

春が旬のたけのこは赤ちゃんの離乳食に向いているのか、心配しているお母さんも少なくないようですが、赤ちゃんの離乳食に向いていると言われています。

ただいくら新鮮でも、赤ちゃんにはたけのこを生で食べる「刺身」や、「焼きたけのこ」などはNGですよ。

 

たけのこには、良質な植物性タンパク質、ビタミンEやK、B1、B2、アミノ酸などが豊富に含まれていて、健康な身体作りには最適な食材なのです。

そして、たけのこには余分な塩分を体外に排出する効果のあるカリウムが含まれているので、塩分過多を起こしやすい赤ちゃんには適しているのです。

他にも、整腸効果と便秘予防に役立つ食物繊維も多く含んでいるので、便通にも良いですね。

 

しかし、赤ちゃんが喜んでどんどん食べるからといってたけのこを与え過ぎると、お腹をこわして下痢をする可能性があるので注意が必要です。

 

生のたけのこにはシュウ酸とホモゲンチジン酸を主成分とするあくがあって、あくがえぐみや渋味の元となっています。

また、たけのこの根元の方は繊維がしっかりしていて固いので、しっかりとあく抜きをして、なるべく柔らかい穂先の部分を調理して与えるようにしましょう。

 

生のたけのこを食べさせるのには手間がかかると思われがちですが、あく抜きをしてゆでれば冷凍保存が可能です。

細かく刻んでから小分けして冷凍しておけば、赤ちゃんの離乳食用ですぐに使えて便利ですよ。

 

こちらの記事を参考にしてください。
皮付きたけのこのあく抜きとゆで方 保存方法と保存期間は?

 

ちなみに、
時間がなくてあく抜きが面倒だなと思う場合は、スーパーなどで市販されている「たけのこの水煮」を利用してみましょう。
すでにあく抜きがされています。

加熱済みで柔らかいので、離乳食としても使いやすいですね。

ただ、「国産たけのこ」かどうかは気にしてしっかりと確認したいですね。

離乳食にたけのこを与える時期とレシピ

一般的に、たけのこは離乳食中期(生後7~8ヶ月)の頃から与えていいと言われています。

 

ただ、赤ちゃんによって離乳食の進み具合は随分と違いがあるので、喜んで食べてくれないからと言って落ち込んだりしないでくださいね。

お母さんの調理の仕方に問題があるのではありません。
赤ちゃんにはまだ早かったということです。

少し時間をおいてまた挑戦してみましょう。

 

それでは、たけのこを離乳食に与える時期に適したレシピを紹介しますね。

離乳食中期(生後7~8ヶ月)

赤ちゃんも生後7~8ヶ月になると、だんだん固形物も多少食べられるようになってきますよね。

たけのこをすりおろしたり、細かいみじん切りにすることで食べさせることが出来るでしょう。

 

【万能たけのこ煮】

★材料
・たけのこの穂先(3㎝)

・にんじん(3㎝)

・湯通し油あげ(1/4枚)

・赤ちゃん用和風だし(1/2本)

・みりん(小さじ1)

・しょうゆ(小さじ1/2)

・水(適量)

 

★作り方
1.たけのこ、にんじん、油あげをみじん切りにします。

 

2.ひたひたの水で、1のみじん切りにした材料が柔らかくなるまでゆでます。
※途中水分が足らなければ水をたしましょう。

 

3.お鍋に2の柔らかく煮た材料と調味料を入れ、水気が少なくなるまで焦がさないように煮詰めます。

 

4.1食分のお粥に好みの量を混ぜれば完成です。
※お粥の他に、卵焼き、茶碗蒸し、煮込みうどんなどの具に使えますよ。

離乳食後期(9~11ヶ月)

赤ちゃんも生後9~11ヶ月頃になると、色々な食材を食べることが出来るようになりますよね。
たけのこを使った料理を数多く作り食べさせてみましょう。

 

【若竹煮】

★材料
・わかめ(適量)

・たけのこ(5g)

・鰹パック(1/5袋)

・昆布出し汁(100g)

・にんじん(5g)

・小松菜(2枚)

 

★作り方
1.わかめは時間をかけて戻し、細かく切ります。

 

2.たけのこは繊維を短く切るように千切りにします。

 

3.人参も千切りにします。

 

4.鍋に昆布だしとわかめ、鰹パック、たけのこ、人参を入れて軟らかくなるまで煮ます。

 

5.小松菜を軟らかくゆでて、細かく切って上に飾ります。

離乳食完了期(1才~1才6ヶ月)

生後1才~1才6ヶ月頃は、徐々に離乳食から普通の食事に切り替える時期ですね。

離乳食も普通の食事とほとんど変わらない内容になってくるので、たけのこは少しずつ大きく切るようにして、固いものをかむための練習に使うと良いでしょう。

 

【たけのこご飯】

★材料
・米(1合)

・たけのこ(50g)

・にんじん(20g)

・鶏挽肉(20g)

・芽ひじき(少々)

・鰹出し汁(150㏄)

 

★作り方
1.たけのこは穂先の軟らかい部分短めの千切りにします。

 

2.人参も千切りにします。

 

3.干しひじきをひとつまみ水で戻します。

 

4.鰹出し汁を鍋に入れ、たけのこ、にんじん、鶏挽肉、芽ひじきを煮ます。

 

5.炊飯器に米と4の煮汁のみを入れて、水加減を調節しましょう。
※ご飯の水加減を多目にして、スイッチを入れる前によくかき混ぜましょう。

 

6.炊飯器のスイッチを入れ、米を炊き上げます。

 

7.ご飯が炊けたら、すぐに4の具材を入れて蒸らします。

 

8.具材とご飯を混ぜて完成です。

離乳食のたけのこでアレルギー反応はでるの?

たけのこはアレルギーの原因になる物質は含まれない食材と言われていますが、「仮性アレルゲン」でアレルギーに似た症状を引き起こすことがまれにあるようです。

仮性アレルゲンとは?

仮性アレルゲンとは、アレルギー物質が含まれていないのに、アレルギー反応を起こすもののことを言います。

たけのこの中に含まれている「アセチルコリン」という物質がそれに該当します。

主な症状

主な症状は次の通りです。

喉のかゆみ、痛み(これが1番多い症状)

・咳、喘息

・鼻水

 

時間が経つとほとんどが治まると言われていますが、心配なら病院で診てもらいましょう。

アレルギー反応が出る場合の症状

アレルギー反応は「出にくい」と言われていますが、絶対に出ないというわけではないので、初めて与えるときはしっかり赤ちゃんの様子は観察しましょうね。

特に喘息やアトピー性皮膚炎の赤ちゃんは症状が重くなる傾向にあるので、より注意しましょうね。

 

食べた後「口腔アレルギー症候群」といって、口の周りやたけこのが触れた肌などが赤く腫れたりすることがあります。

重い場合には身体中に蕁麻疹(じんましん)が出ることもあります。

 

ごく稀に「アナフィラキシーショック」を起こして、呼吸困難や痙攣(けいれん)といった重症化する場合もあります。

 

こちらの記事も参考にしてください。
たけのこの栄養と効能 旬の時期はいつ?食べ過ぎるとどうなるの?

まとめ

たけのこは春を感じさせてくれる旬の食材です。
ぜひ、赤ちゃんが生後7~8ヶ月になっていたら、たけのこを与えてみましょう。

あく抜きと加熱はしっかりしましょう。

または、国産の「たけのこの水煮」を利用するのも良いでしょう。

ただ、アレルギーの可能性は低いですがゼロではありません。
初めて与えるときはしっかり赤ちゃんの様子は観察し、特に喘息やアトピー性皮膚炎の赤ちゃんにはより注意をはらいましょう。

離乳時期っていろいろ考えますよね。

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ご参考にどうぞ。