お歳暮はいらないと上手に伝える断り方と受け取り拒否や断り状の例文

お歳暮は今後はいらないと上手に伝える断り方と受け取りを拒否する際の断り状の例文についてお伝えします。

「お返しもしなくちゃならないし、本当のことを言うともうお歳暮を贈るのはやめてほしい。」という思いを上手に相手に伝えたいと思っている人は少なくありません。
受け取り拒否をしてもいいのか、善意で贈ってくれる相手にどのように断ればいいのか悩みますよね。

お歳暮はいらないと上手に伝える断り方

毎年、気を使ってお歳暮を選び贈ってくれる相手にもちろん「ありがとうございます。」と感謝はしているけれど・・・
「もうそろそろやめにしませんか? お歳暮はいらない、贈らないでほしい。」という気持ちから、12月が憂鬱になっている人は少なくないようですね。

一般的には、お歳暮にお返しは不要とされていますが、ほとんどの人が頂いたままでは気が引けて、実際には毎回お返しをしているという人多いんです。
お歳暮は継続的に行われるものだから、お返しをする手間やお金は大変というのが本音でしょう。

この「お歳暮はいらない、贈らないでほしい」と思う相手はどのような人なのか確認してみましょうね。

●「お歳暮はいらない、贈らないでほしい」と思う相手
「虚礼」になってしまっている人。
・親族など近い関係。(お互い様にしたい)
・遠い親戚など、縁が薄くて疎遠になっている人。
・随分前にお世話はしたけれど、もう長い時が経って現在はほとんどお付き合いない人。
・会社関係は「虚礼廃止」になっているのに贈ってくる人。

このような人からお歳暮が贈られてきたら、お返しの手間と金額は大変ですね。

やはり、「お歳暮はいらない、贈らないでほしい。」と思う相手からのお歳暮は上手に断っていきましょう。
自分が気持よくお歳暮のやり取りができる相手だけと続けていきたいですもんね。

お歳暮を断る場合の5つのパターン

それぞれの場合で、「お歳暮はいらない、贈らないでほしい。」と上手に伝える断り方を紹介しますね。

初めて断り状を出す場合

今年贈られてきたお歳暮はありがたく受け取り、「お礼状」を書きましょう。
そのお礼状に相手の厚意に対する感謝を述べて今後のお歳暮への断り(辞退)を書き添え相手に伝えましょう。

この時、相手の気持や厚意を壊すことのないよう配慮することが大切です。

前回初めて断り状を出したけれどまた届いた場合

相手にこちらの断り(辞退)の意思がどうやら通じていないようです。

前回と同様の断り状を出してもまた通じない可能性があるので、より分かりやすく断る(辞退)必要があります。
この場合はお礼状(断り状)を添えて同額程度の品物をお返ししましょう。

本来は贈り物を頂いて全額返しをするのは、突き返すようで失礼にあたるとも言われているので、そのまま贈ったのでは誤解される可能性があります。
同額程度のものを贈り「お気持ちだけいただきます。」という意思表示をするために、相手に察してもらえるよう必ずお礼状を添えて「恐縮ですがお気持ちだけいただきます。」ということが相手に伝わるようにしましょう。

前回は来なかったけれどまた再開して届いた場合

一度はこちらの断り(辞退)の意思は認識はしてもらったわけですよね。
ということは、なんらかのミスでうっかり贈ってしまったのでしょう。

この場合はもう一度断り状を出すだけで大丈夫でしょう。
断り状を出すことで、相手はうっかりお歳暮を贈ってしまったことに気づき、次からは届かなくなる可能性は高いです。

それでも気になるようであれば、断り状だけでなく半額程度の品物を贈るのが良いのではないでしょうか。

何度断っても贈られてくる場合

何度断っても贈られてくる場合は、断り状をまともに読んでいないかよほど察しの悪い人であることが考えられます。

こういった相手には、ハッキリとしたお断り(辞退)をする必要があります。
そのハッキリとお断り(辞退)をする方法とは「倍返し」です。
贈られてきた品物の倍額程度のものをお返しするのです。

ただこの場合も、相手には悪気はないと思われます。
倍程度のお歳暮にも丁重な断り状を添えましょう。

断り(辞退)の意思は伝わっているのに贈ってくる場合

「まぁまぁ、そんなことは言わずに受け取ってください。」という一番困るケースですね。
こうなると困るというより迷惑ですよね。

相手のしていることは失礼なことなので、しっかりハッキリと意思表示をしましょう。
このしっかりハッキリと意思表示(受け取り拒否)するにはどうしたらいいのかは次で詳しく紹介しますね。

お歳暮を受け取り拒否してもいいの?

断り(辞退)の意思はきちんと伝えわかっているはずなのに、空気が読めないのかわざとなのか、それでも贈ってくる場合があります。
このような場合は仕方ないですね。

贈られてきたお歳暮を配送業者から受け取らない「受け取り拒否」をするという方法があります。
これは究極の意思表示です。

●究極の意思表示
配送業者の方に言いにくいですが、「立場上受取れません。」などの理由を伝えれば送り主にその事情を伝えて返してくれるんですよ。

ただ、これは受け取らないという究極の意思表示になりますから、いくらなんでも角が立ちすぎちゃいますよね。
このやり方では、双方が新しい年を迎えるにあたって、幸せな気分にはなれません。

こうなる前にもう一つステップを踏みましょう!

一つ前の意思表示

究極の意思表示「受け取り拒否」をするもう一つ前の方法を紹介しますね。
まずはこちらを実践してみましょう。

いったん品物を受取るだけは受取りましょう。
受取った品物は開封せずに上から丁寧に包み直して、丁重な断り状を添えて送り返すのです。

この方法ならば、断り状でしっかりご厚意に対する感謝を伝えることができます。
また、断り(辞退)の意思も強く伝わります。

この方法をしても次の年にお歳暮が届くような場合は、角が立たないように断り続けたあなたの気持を相手の方が無視された訳ですから、迷わず「受け取り拒否」をしてもいいでしょう。

それでもやはり気になるというのであれば、受け取り拒否をした後に受け取り拒否をしたお詫びと今後はお歳暮を受け取れませんと記載した詫び状を送るといいでしょう。

お歳暮の断り状の書き方と例文

基本的に、お歳暮の断り状は「お断りの意味を込めた、お礼状」です。
お歳暮を受け取ったときに、出すお礼状に「今後はもう贈らないでほしい旨」を失礼のないように丁寧に書きましょうね。

【断り状の書き方ポイント】
感謝の気持ちを丁寧に述べましょう。
・断り(辞退)に関しては角が立たないような表現を選びつつ、断り(辞退)の意志は明確になるように書きましょう。
・「今後は受取りません。」でなく、「贈るのをやめてほしい。」とお願いする形にしましょう。
理由を書くと相手も納得しやすいでしょう。

例文1. 一般的な断り状

年の瀬も押し迫って参りました。

さて、このたびはお心づくしのお歳暮の品をお送りいただき、誠にありがとうございました。
日頃ご無沙汰ばかりしておりますのに、このような心配りを賜りまして心苦しく思っております。

お気持ちはありがたく頂戴しますが、どうか今後はお気遣いなさいませんようにお願い申し上げます。

時節柄くれぐれもご自愛されて、どうぞ良い年をお迎えください。
まずはとり急ぎお礼とお願いを申し上げます。

【ポイント】
今後お歳暮はお断りするので、品物の感想などは書かないようにする方が良いでしょう。

例文2. 2回目以降 少し強めの断り状

師走に入り寒さも一段と厳しくなってまいりました。

さて、このたびは結構なお歳暮のお品をお送りくださいまして、誠にありがとうございました。
日頃から行き届かぬことばかりですのに、温かなお心遣いをいただき恐縮いたします。

しかしながら、今後はこのようなお気遣いをなされませんようお気持ちのみ頂戴いたしますが、季節のご挨拶は辞退させていただきたく存じます。

時節柄どうぞご自愛下さいませ。
略儀ながら書面にてお礼とお願いを申し上げます。

【ポイント】
「辞退」などの強めの言葉を使うと伝わりやすいですね。

まとめ

何も言わずに受取り拒否や品物を返送するのは、どんな理由があっても相手に対して失礼になります。
まずは贈って頂いた相手の厚意に対して礼を尽くした上で、感謝の気持や敬意を忘れず述べて、お断り(辞退)はやんわりと伝えましょう。

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