お歳暮の時期はいつからいつまで?間に合わない時の対処方法と贈る範囲

お歳暮を贈る時期はいつからいつまでなのか、間に合わない時の対処方法と贈る範囲についてお伝えします。

「お世話になったあのかたへ お歳暮を贈りましょう!」の季節がやってきますが、虚礼にならないようあなたや相手に負担にならないような、心のこもったおつき合いをしましょう。

お歳暮を贈る時期はいつからいつまで?

「お歳暮」という言葉は、年の暮れを意味しますが、
現在では、12月上旬から12月20日頃までに相手の方に届くように贈るのが一般的です。
できる限り25日までに贈るようにしたいですね。

ただ、例外があることを忘れてはいけません。

それは、お正月用の生鮮食品を贈る場合です。
早く送ってしまうと、年末や年始までに傷んでしまい使うことができないですもんね。
この場合は、年末近くに届くようにした方が親切です。

元々お歳暮は年の暮れに贈るのが習わしで、正式にはお正月の準備を始める12月13日を過ぎてから贈るものとされていました。
今も地方(関西地方など)によっては、12月13日に贈り始めるところもあるようですよ。

ですが、時代の流れとともに最近では、贈る時期が相当前倒しになっています。
デパートやスーパーでも随分と早い時期から「お歳暮コーナー」が見られますよね。
そこで、お歳暮が前倒しになった理由を確認しておきましょう。

お歳暮が前倒しになった理由

お歳暮の時期が前倒しになったのには、年の瀬の何かと忙しい時期に、重なるように届くお歳暮のことで相手の手を煩わせないように配慮したいと考え、少し早めに準備をするようになったためと言われています。

そうですよね、確かにいただきっぱなしという訳にはいかないと考える人も多いでしょう。
また、年末が押し迫った忙しい時期に必ずお礼状を書くという行為が発生しますもんね!
 
 ⇒ お歳暮にお礼状は必要?いつ出す?書き方のポイントと例文

お礼状の書き方やポイントを紹介していますので参考にしてください。

さらには、贈る側もバタバタする年の瀬の忙しい時期は避け、早め早めの行動をしたいと考え、早期割引を活用したいと考えるからでしょうね。
同じものがお安く買えるならと思うのは主婦として当然です。

また、前倒しになった大きな理由はまだあるんです。

元々お歳暮は手渡しで贈られていました。
しかし現代では、配送で贈る方がほとんどですよね。

だから、配送の遅延を考慮してお歳暮を贈る時期が重ならないよう、少しでも分散化させようと前倒しになったといわれています。

お歳暮の時期に間に合わないときの対処方法は?

年末は仕事も忙しく、家の大掃除やお正月の準備などで誰もが忙しい時期です。
早めにお歳暮を贈る準備をしようと思っていてもついうっかり、気づいた時には「あっ、どうしよう、12月20日までに間に合わない!」とか、「うわぁー、配送が年内に間に合わないと言われた!」なんてことも起こり得ますよね。

慌てないでください、大丈夫です。
そんなときの対処方法を紹介しますね。

●12月20日までに間に合わない場合
12月20日までに届かなくても、年内中に届くようであれば、今回は「お歳暮」として届けさせていただきましょう。

●年内に間に合わない場合
年を越してしまう場合は、「お年賀」「寒中御見舞い」(目上の人に贈る場合は「寒中御伺い」)として贈りましょう。

●年が明けてしまった場合
表書きは「お年賀」とします。
【関東地方なら】
1月1日1月7日までに届けるようにしましょう。
【関西地方なら】
1月1日1月15日までに届けるようにしましょう。

●寒中御見舞いあるいは寒中御伺いの場合
相手が喪中の場合はお年賀の期間に届けるのは避けて、1月8日以降に「寒中見舞い」として贈りましょう。
表書きを「寒中御見舞い」「寒中御伺い」とします。
松の内(1月7日)を過ぎてから2月4日(立春)までの間に届けるようにしましょう。

お歳暮を贈る範囲はどこまで?

「お歳暮を贈る範囲はどこまでなんだろう?」と悩んでしまう人も多いようです。

深く考えずに、日ごろからお世話になっている人へとシンプルに考えればOKです。
お歳暮は年末のお礼や挨拶として、「感謝の気持ち」を込めて贈るものです。

一般的といわれる贈り先に必ず贈らなければいけないという決まりごとはありません。
一応、一般的な贈り先を紹介しておきますね。

●一般的な贈り先
・両親
・義父母
・仲人
・親戚
・恩師
・主治医
・職場の上司

【確認ポイント】
職場の上司などに贈る場合は、最近では会社の決まり事で贈りもののやりとりを廃止ししたり、慣習としてやらない会社が多いようなので、会社の習慣に従いましょう。

お世話になっている方々すべてにお歳暮を贈るとなると、年々その数は増していき経済的な負担ばかりが増してしまいます。
後々大変なことになる可能性もあります。

そうこうしているうちに、お歳暮に意味から外れて「義理だけの贈りもの」になってしまうこともあって、そうなるとあなたばかりではなく、相手にとっても負担になってしまいますよ。

「誰に必ず贈らなければいけない。」という決まった範囲はありません。
あなたと相手の関係をしっかりと考えて、虚礼にならない範囲に絞り、お互いが負担にならないようにすることが一番です。

お歳暮は毎年のことです。
贈り始めるとなかなか途中でやめにくいものなので、まずは必要最低限の人に贈るようにしましょう。

お中元とお歳暮はセットなの?

お歳暮は季節の挨拶の中でも重要な挨拶になるので、お中元を贈った相手がいる場合にはお歳暮も必ず贈ることが大切です。

ただし、お中元を贈っていない人にお歳暮だけ贈ってもこれば大丈夫、失礼にはなりませんよ。
最近は、お中元は贈らずお歳暮だけを一年の締めくくりとして贈る人も増えているようです。

今年だけお歳暮を贈りたい場合は?

今年だけたまたまお世話になって、何かお礼がしたいという時もありますよね。
そんな時は、お歳暮ではなく「お礼」という形で贈答品を贈りましょう。

まとめ

お歳暮は、12月上旬から12月20日頃までに相手に届くように贈るのが一般的です。

しかし、年内に間に合わない場合は、のしを「お年賀」にかえて1月1日~1月7日までの松の内に届くようにしましょう。
相手の方が喪中の方の場合は、お年賀の期間は避け、1月8日以降にのしを「寒中見舞い」(目上の人に贈る場合は「寒中御伺い」)にかえて2月4日までに届くようにしましょう。

一年の締めくくりに日頃の感謝を伝えるのがお歳暮なので、虚礼にならないようあなたや相手に負担にならないような、心のこもったおつき合いをしましょう。
 
 ⇒ お歳暮を義理の両親や実家に贈る?時期はいつまでに相場はどれくらい?

義理の両親や実家のお歳暮で悩むことも少なくありませんよね。