赤ちゃんに冷たいままの麦茶をそのまま飲ませて大丈夫なのか、飲ませる時の適温やおすすめの飲ませ方、適量についてお伝えします。
離乳食が始まる生後6か月頃になると、麦茶などの母乳以外の水分を飲ませたいと考えるお母さんは多いですよね。
ただ、麦茶をのませる時期が気温が高くなる春や夏、冷やした麦茶を飲ませても大丈夫なのか、欲しがるだけ与えていいのかなどの疑問点をここでスッキリさせてくださいね。
赤ちゃんに冷たいままの麦茶を飲ませて大丈夫?
基本的に赤ちゃんは、生まれた時から飲んでいる母乳やミルクのように生温い、人肌程度の温度の飲み物を好みます。
大人にとっては当たり前の冷たい麦茶ですが、それを赤ちゃんに飲ませようとしても、嫌がって飲んでくれないでしょう。
敏感な赤ちゃんの場合、泣き出してしまうかもしれませんよ。
人肌とは
ここで「人肌程度の温度とは、どのくらいなのだろう?」と悩んでしまうお母さんがいるかもしれませんね。
人肌とは温度で表すと約35℃~37℃くらい、人の体温と同じくらいです。
でも、数字で言われても、主婦がいちいち温度を測るほど暇ではありませんよね。
まして育児をしているお母さんであればなおさらでしょう。
そこで簡単に人肌程度の温度を確認する方法があります。
お母さんが麦茶に触れて、熱いと感じない、また冷たいと感じない時が人肌程度の温度です。
これなら、瞬時に確認することができますよね。
※赤ちゃんのミルクも人肌程度の温度にして与えましょうと言われますが、ミルクの場合はもう少し高く、37~40℃くらいが適温とのことです。
大人の場合、気温が高くなってくる春やムシムシ熱い夏などに、生温い、人肌程度の温度の麦茶では美味しく感じることは出来ないですよね。
冷たいから麦茶は美味しいのです。
でも、冷たい飲み物は喉の渇きが癒され、ひんやりとして爽快感が増しますが、あまり身体に良いものではありません。
基本的に内臓は冷やしてはいけないのです。
だから昔から、暑い時には温かいものが身体に良いと言われているんです。
それは、内臓の冷えが夏バテの原因だからなんです。
冷たいものを好んで多く摂取すると内臓は冷えてしまい、消化機能を鈍くし血の流れを悪くするのです。
そうなると身体の中では、冷たくなった内臓を、これではいけない温めなくてはと動かそうとして、体力を消耗してしまいます。
これが一番の夏バテの原因です。
大きな身体の大人で夏バテしてしまうのですから、小さな身体のまだまだ消化機能が未熟な赤ちゃんが内蔵を冷やしてしまったならそれは大変なことです。
赤ちゃんにとって麦茶は、身体を冷やすためのものではなく水分補給なのですから、麦茶は母乳やミルクのような生温かい人肌程度の温度のものを飲ませましょう。
暑い日であっても、冷たい飲み物を与えるのは控えましょう。
では、どのようにして生温かい人肌程度の温度の麦茶を作ったら良いのか確認しましょう。
煮出した麦茶が冷えている場合
家庭で作る煮出した麦茶は、雑菌が心配ですので粗熱を取った後に冷蔵庫で保存しますよね。
この冷えた麦茶を生温かい人肌程度の温度にするには、
大人が飲むくらいの濃さに作った麦茶を赤ちゃんに飲ませる前に、お湯で2~3倍に薄めると、濃さも温度もちょうど良くなります。
煮出したばかりの熱々の麦茶の場合
煮出したばかりの熱々の麦茶は、
ミネラルウォーターやミネラルウォーターで作った氷を入れて、生温い、人肌程度の温度に調節しましょう。
市販の赤ちゃん用麦茶を使用する場合
市販の赤ちゃん用麦茶は、
未開封のまま常温で保管しておき、飲ませる時はそのまま開封しましょう。
ただ最初の頃は飲む量は少しです。
一度に全部飲みきりませんので残った分は必ず冷蔵庫に入れ、次に使う時には生温い、人肌程度の温度に温めてくださいね。
ただし、開封してから24時間経ったものはもったいないですが、潔く処分しましょう。
雑菌が繁殖したら大変です。
早めに使い切ることが重要です。
赤ちゃんに与える麦茶の飲ませ方
ミルク、母乳それぞれの赤ちゃんの麦茶の飲ませ方について紹介します。
ミルクの赤ちゃん
ミルクの赤ちゃんの場合は悩むことはありませんね。
哺乳瓶で飲ませてあげましょう。
普段使っている哺乳瓶でもちろん構いませんが、容量の少ないタイプの哺乳瓶の方が使いやすいですよ。
ただ、ミルクの赤ちゃんの場合、
麦茶を与える時期が離乳食の始まる頃になるので、哺乳瓶以外のスプーンやストロー、コップを使いたいお母さんも少なくないですよね。
これから紹介する【母乳の赤ちゃん】のところをご覧ください。
母乳の赤ちゃん
お母さんが悩むことが多いのが、母乳の赤ちゃんです。
麦茶を与える時期やタイミングなど参考にしてください。
⇒ 完母の赤ちゃんに麦茶はいつから?与えるタイミングと作り方!
母乳の赤ちゃんは哺乳瓶を嫌がって飲んでくれない場合が多いです。
我が家の息子2人も哺乳瓶を嫌がる典型的な赤ちゃんでした。
なのに私は、
嫌だと横を向く赤ちゃんに無理やりこちの中に哺乳瓶の乳首を入れようと必死になっていました。
しまいには哺乳瓶を見ると泣くこともあったんですよ。
新米お母さんだった私は、ただただ、水分補給をしなくちゃ、麦茶を飲ませなくちゃその思いだけだったのです。
もっと、大らかに育児が出来ていたら、赤ちゃんも私ももっと笑顔で毎日を過ごせたことでしょう。
今思えば、あの時どうしてあんな風に哺乳瓶にこだわってしまったのか・・・
子供にはつらい思いをさせてしまいました。
だからこそ、声を大にして言えます。
飲ませ方は一つではありませんよ!。
哺乳瓶以外でも飲ませる方法はあります。
もしかしたら、いや確実に、
哺乳瓶以外の飲ませ方を早く行うほうが後になって楽です。
スプーンを使って
離乳食が始まっている頃ですから、まずはスプーンで少しずつ飲ませてみます。
初めのうちから赤ちゃんもスプーンで上手に飲むことはできません。
口元から麦茶がこぼれ衣服をぬらしてしまうかもしれませんが、大らかな気持ちで続けましょうね。
あっという間にスプーンに慣れて麦茶を上手に飲めるようになりますよ。
ただ、上手に飲めるようになってくると、お母さんにとっては嬉しい悲鳴なのですが、追いつかなくなってしまうんですよね。
赤ちゃんにもっともっとと催促されちゃいます。
ストローを使って
スプーンに慣れて麦茶を上手に飲めるようになり、赤ちゃんに催促されるようになったら、ストローを使って飲ませましょう。
ストロー付きの可愛いマグやボトルが出回っていますが、これらを使うのは上手に飲めるようになってからにしましょう。
最初は、赤ちゃん用麦茶のブリックパックで練習することをおすすめします。
ブリックパックにさしたストローを赤ちゃんにくわえさせたら、加減しながら横を軽く押してみてください。
「ピュッ」とストローから麦茶が飛び出して赤ちゃんの口に入ります。
初めのうちは「ピュッ」と口に入った麦茶を、赤ちゃん自身「ゴクッ」と飲み込むことが出来ずに、口から「ダラー」っと出してしまい衣服をぬらしてしまうかもしれませんが、ここもお母さんは大らかな気持ちで続けるのです。
このようなやり方繰り返していると、それほど時間をかけることなくストローをくわえさせると、赤ちゃんは自分からストローで麦茶を吸うようになりますよ。
コップを使って
ストローで上手に飲めるようになったら、コップ飲みもできるようにしましょう。
ストロー飲みが上手な赤ちゃんでも、初めはだらだらとこぼしてしまい、衣服がびっちょりぬれてしまいます。
相当量をごぼしてしまうの覚悟で始めましょうね。
ちなみに、哺乳瓶を持たせると自分で後ろ向きにゴロンと転がり飲むクセのあったある人(当時は赤ちゃんですが)は、初めてコップで飲み物を与えられたとき、、、どうなったか想像できますよね。笑
コップに入れる麦茶は少量にして何回か飲ませれば、赤ちゃんはコップから飲むコツを覚えてくれます。
ストローで上手に飲めている赤ちゃんであれば、コップ飲みはお母さんが思うほど難しいことはなく、スムーズに進みます。
コップ飲みは私のおすすめです。
実は、息子は割と早い時期にコップ飲みをはじめました。
最初はストロー付きの透明のマグカップで離乳食の合間に麦茶を飲ませていたのですが、口の中に残っていた食べ物のカスが逆流してマグカップの中に入っていたのです。
ストロー付きのマグやボトルはストローが太いこともあって吸いやすいように麦茶も多めに入れます。
離乳食の後も残った分を飲ませることもあったので、早く気づいて良かったです。
雑菌が繁殖してしまったら大変ですもんね。
コップなら必要な時に少量づつ入れればいいので、衛生的で経済的です。
また、少し月齢が進んだ時、ペットボトルから飲むのも苦労せずに上手に飲むことが出来ますよ。
ぜひ、早い時期にコップ飲みに挑戦してください。
赤ちゃんに飲ませる麦茶の量
赤ちゃんに飲ませる麦茶の量は、母乳やミルクの妨げにならない量にしましょう。
水分補給をするといっても、そのために母乳やミルクの量が減るの考えものです。
まだまだ、母乳やミルクで栄養をたくさん与えたい時期ですからね。
赤ちゃんが麦茶を飲んでくれるとお母さんは嬉しいですよね。
しかし、麦茶には母乳やミルクのような栄養はありません。
喜んで飲んでくれるからと言って、大量に飲ませてしまってそれでお腹がいっぱいになって、栄養が行き届かなくなってしまったら大変です。
飲ませ過ぎは禁物です。
授乳や離乳食に影響のないようにしましょう。
逆に赤ちゃんよっては、麦茶を嫌がって飲まない場合があります。
このような時には、無理に飲ませなくて大丈夫です。
特に完全母乳の場合は、母乳で十分に水分は足りているんです。
では、どのくらいの分量を飲ませたらいいのか紹介しますね。
一度に大量に飲ませることは控えて、こまめに少しづつ飲ませましょう。
麦茶は1回につき大体、10ml~30mlが良いようです。
一般的に、1日に摂らせたい水分の目安は、10kgまでの赤ちゃんでは体重1kgあたり1日100mlと言われています。
もちろん、これには母乳やミルクも含まれますよ。
暑い日にはこれに発汗分をプラスして考えてみましょう。
まとめ
大人と赤ちゃんでは好む麦茶の温度は全然違います。
人肌程度の温度の麦茶をこまめに少しづ飲ませましょう。
飲ませ方は、いくつもあります。
赤ちゃんとお母さんがストレスを感じない飲み方で飲ませましょう。
赤ちゃんのおとなしい、かわいい時期はあっという間に過ぎていきます。
こぼしてもお母さんは笑い飛ばすくらいの大らかな気持ちで育児を楽しみましょうね。
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