喪中はがき出す範囲は祖父・祖母まで?いつまでに誰に出す?

喪中はがきを出す対象範囲は2親等の祖父・祖母までなのか、いつまでに誰に出すものなのかお伝えします。

出さないことでマナーを問われるようなことがないよう出す範囲を確認し、早めに手配を始めましょう。

喪中はがきを出す対象範囲は2親等の祖父・祖母まで?

喪中はがきの持つ意味は、「家族に不幸があったので、新年の年賀状は送りません。」ということを前もって相手に伝えるために送るものです。
「年賀状を書かないので届かなくても気を悪くしないで下さい。」と相手に知らせる挨拶状が「喪中はがき」なのです。

このような単なる挨拶状の習慣なので、「喪中はがき」には定められたルールはないんです。
しかし一般的には、
自分から見て2親等以内で不幸があった時に出す人が多数なんですよね。

自分を基準とした0親等から3親等

2親等以内で不幸があった時・・・
「2親等はだれになるの?」
とっさに2親等と言われて誰までね、と自信を持って言えない人は少なくないですよね。
ここでしっかり確認しましょう。

通常、日本では第3親等までが親族と定められているので、自分を基準とした0親等から3親等までをまとめて紹介しますね。

●0親等
自分(夫・妻)

●1親等
・父母
・配偶者の父母
・子供(何人目かにかかわらず)
・子供の配偶者

 ●2親等
【自分】兄弟・姉妹・兄弟姉妹の配偶者・祖父母・孫
【配偶者】兄弟・姉妹・兄弟姉妹の配偶者・祖父母

●3親等
・曽祖父母
・曽孫
・伯父
・伯母
・叔父
・叔母
・甥
・姪

自分を基準としたた0親等から3親等のまとめをみると、お父さんやお母さん(配偶者の場合も)・子供(子供の配偶者も)の場合で、出すのをどうしようか迷う人はいないと思います。
兄弟、姉妹、祖父母、孫が亡くなられた場合も迷う人はほぼいません。

多くの方が悩むのは2親等の中の、姻族(配偶者の祖父母や配偶者の兄弟姉妹、兄弟姉妹の配偶者など)の場合と同居していない祖父母の場合ですよね。

姻族の場合

一般的に多いとされているのが2親等以内で不幸があった時ということなので、この場合も喪中はがきは出すのが無難と言えるでしょう。
そうであったとしても、
それでもどうしたらいいのか決められないという場合は、年長者(この場合は配偶者の父母)に相談するのが一番無難です。

同居していない祖父母の場合

最近は、1親等・2親等の兄弟姉妹まではほとんどの人が出すようです。
ただ2親等であっても祖父母の場合は喪中はがきを出さない人も増えているんです。

出す・出さないの判断は、次のように故人(祖父母)と同居していた、同居していないで決めている人が多いようです。

同居していた場合   喪中はがきを出す
同居していない場合  喪中はがき出さない

同居していた、同居していないで割り切るのも悪くはありませんが、
私個人としては、
故人(祖父母)と同居していなくても、とても可愛がってもらい想いが深い場合はぜひ自分の気持ちを最優先して決めて欲しいと思います。

喪中はがきは、出さないことでマナーを問われるようなことがあるかもしれませんが、出して失礼に思われることはありませんからね。

喪中はがきはいつまでに出すのがマナー?

喪中はがきは年賀はがきの代わりに出すようなイメージを持っている人も中にはいるようですが、年賀状を出す時期と同様に考えていてはいけませんよ。
喪中はがきを出すタイミングは重要です。

年賀状の投函受付は、例年12月15日頃からなので、出来れば11月中に出すのがベストです。

早い人では12月の初めから年賀状を書き始め、早々と受付日に出す人もいますからね。

【私の場合】
人によっては、喪中を知らずに年賀状を出してしまったことをとても気にして謝ってこられる人もいるんですよ。

私が父を亡くし喪中はがきを出した時に、実際にありました。

年賀状だけのやり取りが続いていた友人だったので、父が亡くなったことはあえて伝えていなかったのです。
また、私が喪中はがきを投函するのが少し遅かったのがダメでしたね。

私のように相手の人に余計な気遣いをさせないためにも、先方が年賀状の準備にとりかかる前の遅くとも12月初旬には届くように準備しましょう。

12月に入ってから自分を基準とした2親等までの方が亡くなった場合は?

年賀状の投函受付が始まった後に自分を基準とした2親等までの方が亡くなってしまった場合、喪中はがきはどうしたらいいのか悩んでしまいますよね。

その場合はあえて年内に喪中はがきを出しません。

年賀状を頂いた人には、お正月の松の内(1月7日)が過ぎた時点で「寒中見舞い」を出しましょう。

 ⇒ 年賀状の余りは交換して有効活用 手数料は?そのまま使える?

年賀状をすでに購入している場合は、無駄にしないためにも郵便局で交換してもらいましょう。

喪中はがきは誰に出したらいいの?

喪中はがきを出すことが決まったら誰に出したらいいのかですよね。

覚えておかなければならないことは、喪中はがきというのは亡くなったことを知らせるものではないということです。
喪中はがきは年賀状の欠礼状です。
普段から年賀状を出していない人に喪中はがきを出す必要はありませんよ。

具体的に喪中はがきを出す人は次のようになります。

毎年年賀状のやりとりをしている人
■その年にお世話になった人で、喪中でなければ新年の挨拶をしたかった人

故人が年賀状をやり取りしていた人には?

喪主になった場合、故人が毎年年賀状をやり取りしていた人に喪中はがきはどうしたらいいのか悩んでしまいますよね。

喪中はがきの送付の対象になるのは、「喪中でなければ新年の挨拶をしたかった人」です。
つまり、「遺族が自分の知人に宛てて送るもの」なのです。

故人の知人には、会葬のお礼や忌明けのお礼(香典返し)で、喪主としてのご挨拶は済んでいます。
故人が年賀状をやり取りしていた方々には、とりあえずそのまま何もせずにおきましょう。

亡くなったことを知らずに故人に年賀状をくださった人がいた場合

もしも、亡くなったことを知らずに故人に年賀状をくださった人がいた場合には、お正月の松の内(1月7日)が過ぎた時点で、

「◯◯は△月△日に亡くなりました。 すぐにでもお知らせすべきところ、ご通知が遅れて申し訳ありません。
生前はお世話になりありがとうございました。」という内容の「寒中見舞い兼死亡報告」を出しましょう

まとめ

「喪中はがき」は単なる挨拶状の習慣なので、定められたルールはありません。
出さなくてマナーを問われるようなことはあっても、出して失礼に思われることはありません。
このことと、自分の気持ちを最優先して対象範囲を決めて欲しいと思います。

喪中でなければ新年の挨拶をしたかった人に遅くとも12月初旬、出来るなら11月中には届くように手配をしましょう。

 ⇒ 喪中はがきの返事マナーや喪中見舞いの書き方のポイントと文例

 ⇒喪中はがきが届いて年賀状を出していい?寒中見舞いや喪中見舞いの文例は?

喪中はがきは出すときもですが、届いたときも気を使いますよね。