法要や法事の日程決め 友引でも大丈夫?いつまでやるの?

法要や法事の日程決めについてお伝えします。

友引でも大丈夫なのか、いつまでやり続けるものなのか?
法要や法事の意味を知りこれから先の年忌法要について確認しましょう。

法要と法事の意味

「法要」と「法事」は同じ意味に思われ、使われることが多いようです。
しかし、厳密にいうと2つの意味は違うんです。

法要とは

法要は、葬儀後の特定の日・お盆・お彼岸などに、亡くなった人の供養をする仏教の行事のことです。

分かりやすく言うと、お坊さんにお経をあげてもらうことです。
遺族が故人を偲び、故人の冥福を祈るために供養するという意味で「追善供養」とも言われていますよ。

家族や親族を亡くすことは、人生の中でも最も辛い出来事ですよね。
残された遺族が肩を落として悲しみにくれている時期に、法要を行わなければならないのは少し酷なことのように思えるかもしれませんが、法要には故人を偲び、故人の冥福を祈るためだけではない、たくさんのメリットがあるんです。

法要のメリット

人間っては悲しみにひたって人に会わずに過ごしていると、さらに精神的に深く落ち込んでしまうものなんです。
だからこそ前を向いで生きていくために、遺族の務めとしての法要を行いお客さまをもてなすことで、気持ちの張りを保つことができるのです。

母と私が父(58歳)を亡くした時がそうでした。
辛くても法要を無事行えた事に安堵しながら、自らを励ましながら少しづつ行く前進できたことような気がします。

ある意味法要は、遺族が気力と体力を順調に回復していくためのプロセスとしての重要な役割も担っていてくれているのかもしれません。

また、身内が顔を合わせることができる大切な行事とも言えますよね。
親戚が一堂に会し気持ちのつながりを深めることのできるいい機会です。

よく、法要やお墓まいりなどで久しぶりに会った人と、「仏さまのお引き合わせね。」などと声をかけ合いませんか?
故人がコミュニケーションの場を私たちに与えてくれているのでしょう。

法要というと面倒なしきたりというイメージを抱きがちですが、今の自分たちの幸せに感謝して、多くの人たちに支えられて今を生きているということを実感できる場でもあるんですね。

法事とは

法事とは次のようなイメージになります。

法要 + 会食 = 法事

法要の後に会食することを含めて「法事」というのです。

法要や法事の日程決めは友引でもいいの?

法要や法事を友引に行うことについては問題はありません
友引の日に法要を行うのを避けるという考えは神道からきたものなので、仏教行事である法要には関係ないのです。

また、年忌の法要は故人の亡くなった日の同月同日(祥月命日)に行うのが理想的と言われています。
ですが、祥月命日が平日では出席者は限られてしまいますよね。
出席して頂く方の都合を考えたら、やはり週末に設定するのがベストです。

ただし、弔事に関することはすべて「遅らせないようにする。」ことが原則です。
日程を決めるときは、必ず祥月命日より早い日を選ぶようにしましょう。

このしきたりついては、期限を定めないでいると私たちはついつい面倒なことを後回しにしてしまうという、人間の心理に対する戒めが込められているようです。

年忌法要はいつまでやるもの?

年忌法要とは、四十九日(または三十五日)以降の忌明け後に行う法要のことを言います。

故人の冥福を祈るのはもちろんですが、遺族の姿を親戚などに見せて安心してもらう意味合いも込められています。

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それでは、四十九日(または三十五日)後にどのような年忌法要を行うのか確認しましょう。

年忌法要

●百か日(死後100日目)
家族・親族・知人を招いてお寺や自宅で供養を行いましょう。

●一周忌(死後1年目)
家族・親族・知人を招いて、お寺や自宅で丁寧な比較的大きな規模で供養と会食をしましょう。

●三回忌(死後2年目)
家族・親族・知人を招いて、お寺や自宅で丁寧な比較的大きな規模で供養と会食をしましょう。

●七回忌(死後6年目)
家族・親族だけで、お寺や自宅で規模を縮小して供養と会食をしましょう。

●十三回忌(死後12年目)
家族・親族だけで、お寺や自宅で規模を縮小して供養と会食をしましょう。

●十七回忌(死後16年目)
家族・親族だけで、お寺や自宅で規模を縮小して供養と会食をしましょう。

●二十三回忌(死後22年目)
家族・親族だけで、お寺や自宅で規模を縮小して供養と会食をしましょう。

●二十七回忌(死後26年目)
家族・親族だけで、お寺や自宅で規模を縮小して供養と会食をしましょう。

●三十三回忌(死後32年目)
家族と親族で、お寺や自宅で供養と会食をしましょう。

一般的に、三十三回忌法要を「弔い上げ」として法要を終えます

●三十七回忌(死後36年目)

●四十三回忌(死後42年目)

●四十七回忌(死後46年目)

●五十回忌(死後49年目)

●百回忌(死後99年目)

まとめ

法事や法要は四十九日後も何十年と続きます。
行われるのは節目ごとの年なので毎年行われるわけではありません。

何年かに一度の年忌法要です。
親戚が一堂に会し気持ちのつながりを深めることのできるいい機会です。

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故人がコミュニケーションの場を私たちに与えてくれていると感謝し、しっかりと準備をして供養するようにしましょう。