喪中はがきの返事マナーと喪中見舞いの書き方のポイントや文例

喪中はがきを受け取った時の返事のマナーと喪中見舞いや寒中見舞いの書き方のポイントや文例を紹介します。

喪中はがきを受け取って友人の不幸をはじめて知った時、近年は相手の気持ちを気づかう喪中見舞いを返事として届けるのがマナーとして定着しつつあります。

喪中はがきを受け取った時の返事のマナーは?

喪中はがきは、「家族に不幸があったので、新年の年賀状を送りません。」ということを前もって相手に伝えるために送るものです。

これは、「年賀状を書かないので届かなくても気を悪くしないで下さいね。」と相手に知らせるためのに送るものなので、受け取る相手に何かを求めているものではありません。
だから、受け取った側は返事を出さなくても失礼にはなりませんよ。

でも・・・
年賀状はどうしたらいいんだろうと悩んでしまう人もいますよね。

●一般的には
家族に不幸があった場合、例年のように新年を祝うようなおめでたい気持ちにはなれないだろうから、喪中はがきを受け取った側は年賀状を送ることを控える、送らないという対応が定着しています。

しかし、そうはいっても喪中はがきを送ってくれた友人に何の連絡もせずにはいられない「お悔やみの言葉の一言でも届けたい」と思う人は多いんじゃないでしょうか。

このようなときに、例年通りに年賀状を出しては絶対ダメということはないんですよ。
喪中はがきの中には、「みなさまからの年賀状をお待ちしています。」という一文が含まれているものもあるといいます。

最近では家族や身内に不幸があった寂しいときこそ友人を励まそうと、喪中はがきの返信に『喪中見舞い』を届けるのがちょっとしたマナーとして定着しつつああります。

喪中見舞いには、「あけましておめでとう」や「謹賀新年」という言葉は使いません。
お悔やみの言葉や友達や知人を気づかう言葉とこちらの様子などを届けるのです。

この後、喪中見舞いの書き方のポイントや文例を紹介していますので参考にしてくださいね。

喪中はがきが届いた時の対応

喪中はがきが届いた時の対応について確認しておきましょう。

もちろんお互いの関係によっていろいろなケースが考えられますが、 喪中はがきが届いて始めて友人の身内に不幸があったことを知った場合の対応は、大きく分けると次のようになります。

この中のどの方法をとっても間違いではないですよ。
■なにもしない
年内に届くように「喪中見舞い」として返事を書く
年始「年始状」として返事を書く
1月7日以降「寒中見舞い」として返事を書く

「寒中見舞い」は単なる季節の挨拶状です。
出す時期も1月7日以降になるので、喪中はがきが届いてから約1ヶ月以上経ってしまうことになりますよね。
寒中見舞いを受け取る側は気にしていなくても、出す側(自身)としては少し対応が遅いよなぁ~と感じ、気になってしまうのではないでしょうか。

やはり寂しいときこそ友人を励ましてあげたいと思うのであれば、出す時期を気にしなくていい(直ぐに出せる)「喪中見舞い」で送るのがベストです。

喪中はがきへの返事の書き方のポイント

書き方のポイントは次の4つになりますよ。
4つの内容を含んだ文面で返信しましょう。

1. 喪中はがきを頂いた御礼を述べる
2. 不幸を知らずにいたことをお詫びする
3. 家族が寂しい新年を迎えることへの慰めと励ましを述べる
4. こちらからも年賀状を遠慮させていただくことを伝える

【年内に届くように送る場合】
年内に届くように送る場合は、4つ目のこちらからも年賀状を送らないことは忘れずに伝えましょう。

【1月7日以降に寒中見舞いとして送る場合】
1月7日以降に寒中見舞いとして送る場合は、喪中はがきをいただいたので年賀状を控えたことを伝えましょう。

喪中はがきへの返事の文例

それでは、喪中はがきへの返事の文例(喪中お見舞い・寒中お見舞い)を紹介します。

喪中お見舞いの文例

喪中お見舞いは出す時期を気にせず出すことが出来るので、喪中はがきを受け取ってすぐの年内に返事を出すことが可能ですよ。

●NO.1
喪中お見舞い申し上げます。
年賀欠礼のお知らせをいただき、〇〇様のご他界を知って驚いております。
存じ上げず、お悔やみの言葉も申し上げられませんでしたことをお許しくださいませ。
改めて、お悔やみを申し上げますとともに、〇〇様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
服喪中でいらっしゃいますので、お年賀状を遠慮させていただきますが、
どうぞお身体を大切に、新しい年をお迎えくださいますようお祈り申し上げます。

令和〇年 〇月〇日

●NO.2
喪中お見舞い申し上げます。
皆様さぞお寂しい思いにて、ご越年のこととお察し申し上げます。
平素ご無沙汰をしておりますばかりに、◯◯様のご逝去の報に接し誠に驚いております。
謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
服喪中と存じ、年頭のご挨拶を控えさせていただきます。
寒さ厳しき折から、ご一同様ご自愛あそばされますよう心よりお祈り申しあげます。

令和〇年 〇月〇日

●NO.3(不幸があったことを知っている場合)
ご丁寧な挨拶状いただきありがとうございます。
◯◯さまがお亡くなりになられて△△ヶ月になり慌ただしさも一段落つかれたころかと存じます。
とわいえまだまだお寂しい毎日を過ごされているのではないでしょうか。
服喪中でいらっしゃいますのでお年賀状をご遠慮させていただきますが、
ご家族様には、どうか穏やかな新年を迎えられますよう心からお祈り申し上げます。

令和〇年 〇月〇日

寒中お見舞いの文例

1月7日以降に返事を書く場合は寒中お見舞いとして出しましょう。

寒中お見舞い申し上げます。
服喪中でいらっしゃいますので、年始のご挨拶は遠慮させていただきます。
この度の〇〇様のご他界を知って驚いております。
謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
お気を落とされていることと存じますが、 寒さ厳しき折から、くれぐれもご自愛くださいますようお祈り申し上げます。

令和〇年 〇月〇日

●お供えの品物を一緒に贈る場合
お手紙だけでもあなたの気持ちは十分伝わりますよ。
お香典は友人に余計な気遣いをさせてしまうかもしれません。

お供えものをしたい場合は、お線香などあまり値の張らないものを贈るのがおすすめです。

年賀欠礼のお知らせをいただき、大変驚いております。
遅ればせながら、謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
心ばかりですが、
お線香を贈らせていただきますので、お供えいただければ幸いに存じます。
ご落胆の程はお察しいたしますが、お悲しみのあまりお体を壊されませんようご自愛ください。

令和〇年 〇月〇日

これらは例文ですので、友人との間柄などではもっとくだけた文章にしましょう。

喪中はがきをの返事を出す場合の注意点

喪中はがきをの返事を出す際に気をつけたいのが、故人との思い出を書いてもいいものかどうかです。

故人との思い出が家族にとっては、まだ懐かしいと感じられる時期ではないかもしれませんよね。
受け取った側が「思い出して辛い。」という可能性が大きいすので、故人を思い出す内容は控えて、自身のちょっとした近況報告や友人を気遣う内容にするのが無難です。

まとめ

喪中はがきの返事はお相手の家族や身内に不幸があって気落ちしていると思われる相手を気づかうものなので、弔問を済ませていれば特に返信する必要はありません。

 ⇒ 喪中はがきが届く年賀状を出してもいい?寒中見舞いや喪中見舞いの文例

しかし、ご不幸があった親族の方は寂しく新年を迎えることになるでしょうから、喪中見舞いの書き方のポイントいをおさえて、心を込めた文章を書いて投函してみてはいかがでしょうか。