とうもろこしのひげの役割りと栄養や美味しい食べ方のレシピ

昔から健康増進に使われていた、とうもろこしのひげの役割りや栄養と美味しい食べ方のレシピをお伝えします。

とうもろこしのひげはじゃま・・・と思いながら皮をむいている人は多いでしょうね。
邪魔者扱いされているひげですが、捨てるにはもったいない優れものなのです。

とうもろこしのひげの役割りと栄養

とうもろこしは大人はもちろん子供にも大人気ですよね。
しかし、皮ととうもろこしの間に生えているひげって普段はじゃま扱いされているんじゃないでしょうか。

なんで付いてるの?
じゃまなんですけど・・・
こんな感じで迷わずゴミ箱へポイッと入れるのが、ほとんどの人でしょう。

でもね、とうもろこしのひげには捨てるにはもったいない栄養と自然治癒力が隠れているんですよ。

とうもろこしのひげの役割

普段私たちがとうもろこしのひげと言っている部分は、とうもろこしのめしべなんです。

この長く絹のような艶を持ち光って伸びるめしべは、農業的には別名「絹糸(けんし)」と呼ばれています。

なんと、なんと、とうもろこしの粒とひげの数は同じなんですって。
とうもろこしを買う時の目安にしてくださいね。

とうもろこしの粒の数は品種によって違いはありますが、1本で約600粒もの実がついていると言われています。

とうもろこしの粒って下の方が大きくて実が詰まっていますよね。
それは絹糸の成長が下から始まるからなんです。
上の方は受粉から収穫までの期間が短くまだ成長途中だから小さいのです。

だから、ひげの部分を触って手ごたえがあるものや、ひげが豊についているとうもろこしを選べば間違いなく美味しいということになりますね。

とうもろこしのひげの栄養

私たちが惜しげもなく捨ててしまっているとうもろこしのひげは、中国では昔から漢方の材料として使われるほど一般的な食材で、漢方では「南蛮毛(なんばんもう)」という立派な薬なんです。

●とうもろこしのひげに含まれる主な栄養成分
・カリウム(ミネラル)
・鉄
・食物繊維
・ビタミンK など

カリウムが豊富に含まれていることから、体の中の余分な塩分や水分を出してくれるので水分をたくさん摂る夏にはピッタリむくみ解消に効果が期待できます。

だから、ひげ茶として飲むのがおすすめですよ。

 ⇒ とうもろこしの栄養は夏バテに効果あり 甘いゆで方とひげ茶の作り方

ひげ茶の作り方を紹介しています。

とうもろこしのひげに含まれる「カリウム」は取り過ぎても副作用を心配する必要はないと言われ、ノンカフェインなので妊婦さんのむくみ対策に積極的に飲みたいお茶です。

 ⇒ ローズヒップティーの栄養成分と効果 妊娠中に飲んでもいい?副作用は?

ノンカフェインの飲み物は他にもありますよ。
参考にしてくださいね。

鉄分も含まれているので、貧血予防にも効果が期待できます。

さらに食物繊維が豊富に含まれているので、胃腸の調子を整え便秘解消にも効果が期待できます。

とうもろこしのひげの美味しい食べ方のレシピ

優れものであるとうもろこしのひげを、捨てていたのではもったいないですね。
新鮮なとうもろこしのひげの栄養成分と効果をしっかり体に取り入れましょう。

簡単でに作れて美味しい食べ方(ご飯、スープ、サラダ)のレシピを紹介します。
ひげは細かく切って調理するのがポイントです。

とうもろこしご飯

●材料(2合分)
・米      2合
・とうもろこし 1本(生を使っても、茹でたものを使ってもOK)

■材料A
・水  米と同量程度かやや少なめ
・酒  大さじ1
・塩  少々
・昆布 5cm程度(昆布は入れても入れなくてもOK)

【作り方】
1. とうもろこしは皮をむいて5cm程度に切り分けてから実を取り外します。
ヒゲは1cm程度に細かく刻んでおきましょう。

2. 洗ってザルにあげておいたお米をお釜に入れ、■材料A を軽く混ぜ合わせ、1.のとうもろこしの実とヒゲと軸を入れて30分程度吸水させます。
とうもろこしの軸を一緒に入れて吸水させると、お米にとうもろこしの風味が付くのでぜひ入れましょう。

3. お釜を強火にかけて沸騰したら、中火に近い弱火で6~7分炊いて、火を止める前に10秒程度強火にしてから火を止めます。

4. 10分程蒸らしたら昆布ととうもろこしの軸を取りだし、ざっくり混ぜ合わせ完成です。

とうもろこしのひげと豆腐とオクラの中華スープ

●材料(2人分)
・とうもろこしのひげ 1本分
・豆腐        50~70g
・オクラ       4本
・水         400~500cc
・ごま油       小さじ1
・ごま        適宜
・ラー油      (お好みで)

■材料A
・中華スープ   小さじ山盛り1
・醤油      小さじ2
・塩コショウ   適宜

【作り方】
1. とうもろこしの茶色く変色したひげの部分は捨て、絹糸のようなきれいな部分を食べやすい長さに切ります。

2. 豆腐はさいの目、オクラはヘタを処理して軽く茹でて小口切りにします。

3. 鍋にお湯を沸かし、豆腐を入れて一煮立ちしたら、■材料A を加えます。
味の濃さはお好みで調整しましょう。

4. とうもろこしのひげを加えてさらに一煮立ちしたら、オクラを加えてひと混ぜして火を止めます。

5. 仕上げにごま油を足して器に移し、ごまを振り入れて完成です。
辛いものが好きならラー油を落とすとおいしいですよ。

とうもろこしのひげとトマトとアボカドのサラダ

●材料 4人分
・完熟トマト     2個
・完熟アボカド    1個
・とうもろこしのひげ 1本分
・レモン       1個
・オリーブ油     大さじ2
・塩         少々
・黒コショウ     適宜
・しょう油      小さじ2
・ハチミツ      小さじ1/3程度
・ニンニク     (すりおろし)少々

 ⇒ アボカドの黒い点や筋は食べられる?賞味期限や切った後の保存方法は?

アボカドは黒い点や筋があっても食べられますよ。

【作り方】
1. トマトは1.5cm角くらいの食べやすい大きさに切ります。

2. とうもろこしの茶色く変色したひげの部分は捨て、きれいな部分を2cmほどの長さに切ります。

3. アボガドも食べやすい大きさの角切りにします。

4. ボウルに 3. のアボガドを入れてレモンをしぼります。
この時に、レモン汁をアボガドにしっかりまぶしておきましょう。

5. 4.ボウルの中にオリーブ油をからめ入れ、残りの材料を全て加えて軽くまぜあわせ完成です。

まとめ

今年はとうもろこしのひげを捨てることなく、簡単レシピを参考にして調理してみましょう。
とうもろこしと、とうもろこしのひげの栄養成分を体に取り入れ、暑い夏を乗り切ってくださいね。

とうもろこしは赤ちゃんの離乳食にもおすすめなんですよ。

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少量しか使わない離乳食には、とうもろこし缶詰がおすすめなんです。