
アボカドの黒い点や筋は食べられるのか、賞味期限や切った後の保存方法や追熟したアボガドを長持ちさせるための冷凍保存方法を紹介します。
アボカドを切った時、果肉に黒い点や黒い筋が入っていることがあります。
こんな時、「こんなアボカド食べられるの?」と迷ったあげくに捨てちゃうという人がいるようです。
アボカドの賞味期限はどのくらいなのか、切った後に半分残した場合の保存はどうしたらいいのかも気になりますよね。
アボカドの果肉の黒い点や黒い筋は食べられるの?
アボカドを半分に切った時、果肉に黒い点や黒い筋を見る時があります。
この黒い点や黒い筋は種子に栄養や水分を送るための維管束(いかんそく)という組織です。
維管束は果肉に比べると酸化しやすく、アボカドに含まれているポリフェノールとフェノール酸化酵素が空気に触れて反応し、人間のシミやホクロなどの成分メラニンを作って黒くなるのです。
この現象は、熟し過ぎた場合や追熟が上手く行かない場合に多いと言われています。
だから、果肉の黒い点や黒い筋はアボカドが傷んでいるんじゃないかと思われがちで、思わずゴミ箱にポイッと捨ててしまった経験があるという人も少なくないようですが、傷んでいるのではありませんよ。
メラニンは無害なので、黒い点や黒い筋を食べても害はないので安心してくださいね。
ただ、黒い点は食感などは違和感なく食べれますが、黒い筋は口の中に残ったり、歯にはさまったりして不快な場合もあるので、気になるようなら食べないで除いたほうがいいですね。
とりあえずちょっと口に入れてみて、食べた時の味覚や食感で判断してみましょう。
アボカドの賞味期限はどれくらい?
アボカドに限りませんが、果物や野菜は収穫後も栄養素や水分を使って生きて呼吸をしているので一日一日鮮度は低下していきます。
また同じ果物や野菜でも、店頭に並ぶまでの時間や鮮度には大きな差があります。
だから、購入時や入手時の鮮度、追熟状態などの変動があるので、アボカドの明確な賞味期限は定まっていません。
見て触れて、アボカドの傷みを判断しましょう。
鮮度が良い状態の時 目安となる保存期間
一般的な鮮度が良い状態の時の目安となる保存期間を紹介します。
アボガドの冷蔵保存期間
\(\large{\color{magenta}{\fbox{冷蔵 2 ~3 日}}}\)
アボガドの冷蔵保存期間は2~3日程度です。
・乾燥防止のためにラップでしっかり包みジップロックや密閉容器に入れて冷蔵庫の野菜室にて冷蔵保存しましょう。
(アボガドは基本的に完熟後は日持ちしない食材なので早めに食べましょう。)
アボガドの冷凍保存期間
\(\large{\color{blue}{\fbox{冷凍 1 ~2 ヶ月}}}\)
アボガドの冷凍保存期間は1~2ヶ月程度です。
・皮を剥き種を取ってレモン汁をかけ、ラップでしっかり包んで冷凍保存してください。
冷蔵庫の中のアボガドの傷み具合の判断ポイント
購入するときならば見て触れて判断しますが、冷蔵庫の中に入れておいた場合は切ってみて判断しましょう。
基本的なアボガドの傷み具合の判断は下記の通りです。
食べられる状態
果肉の一部が黒ずんでいる時は、その部分を取り除けば食べることができます。
ただ、味は落ちている場合が多いです。
食べられない状態
・異臭がする
・怪しげな汁がでている
・果肉全体が黒く変色している
※アボガドは5℃以下の場所では低温障害を起こす可能性があり、27℃度を超える場所に置くと傷みやすくなるので注意しましょう。
アボカドを切った後の保存方法は?
アボカドを切った後の保存や追熟したアボガドを長持ちさせるための冷凍保存方法を紹介します。
アボカドを切った後の保存方法
アボカドの一日の適量は \(\displaystyle \frac{1}{2}\) と言われているので、一回に半分使うという人も多いようです。
この場合、残った半分のアボカドはどのように保存しておくのがいいのか紹介します。
アボカドの果肉の切り口部分は、空気に触れると変色してしまいます。
いわゆる酸化ですね。空気中の酸素と反応します。
鉄がさびて赤くなるのと似たようなものです。
変色しても害はないので食べられますが、せっかくなら翌日も見た目きれいに食べたいですよね。
それではアボカドを切った後、見た目きれいに保存するポイントは次の通りです。
アボカドの切り口にオリーブオイルまたはレモン汁を塗る
オリーブオイルでもレモン汁でも酸化防止の効果は同じなので、使用方法に合わせてどちらにするか選びましょう。
アボカドの切り口にオリーブオイルまたはレモン汁を塗ったら、ラップで包んでジップロックや密閉容器に入れて冷蔵庫で保存しましょう。
アボカドを切った玉ねぎと一緒に保存する
玉ねぎを大さじ1ほどのざく切りにして、アボカドを保存するジップロックや密閉容器に入れ冷蔵庫で保存しましょう。
このとき、アボカドの切り口を玉ねぎにつける必要はありません。
アボカドの種は取らずに保存する
アボカドを半分に切ったら、種の付いている方はそのまま種を残して保存用にし、ラップに包みジップロックや密閉容器に入れて冷蔵庫で保存しましょう。
種が付いている部分は、表面が空気に触れることがないので変色しにくいです。
追熟したアボガドを長持ちさせるための冷凍保存方法と解凍方法
追熟したアボガドを長持ちさせるための冷凍保存方法と解凍方法を紹介します。
アボカドの冷凍保存方法
1.皮をむき種を摂りましょう。
2.変色防止の為にレモン汁をかけましょう。
3.アボカドが空気に触れないよう乾燥しないように、ラップでぴったりと包みジップロックや密閉容器にいれて冷凍庫に入れましょう。
冷凍したアボカドの解凍方法
冷凍したアボカドは自然解凍で常温に戻しましょう。
残念ですが、生のときよりも食感は落ちているので、潰して使う料理ディップやソース等に利用しましょう。
まとめ
アボカドの黒い点や黒い筋は、食べても害はありません。
とりあえずちょっと口に入れてみて、自分の味覚や食感で判断しましょう。
アボカドには明確な賞味期限は定まっていないので、これも見て触れてアボカドの傷みは自分で判断しましょう。
追熟したアボカドを長持ちさせるには、冷凍保存がおすすめですが、生よりも食感がおちるので自然解凍で常温に戻したら、潰して使う料理に活用しましょう。
⇒ アボカドの美味しい効果的な食べ方とレシピ 見分け方や時期も紹介
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