卵酒の風邪に対する効果や簡単な作り方と、卵酒とは言えどもお酒と風邪薬と一緒に飲んでも大丈夫なものなのかと気になる人への飲むときの注意点についてお伝えします。
昔からよく風邪気味の時は「卵酒を飲んで早く寝なさい。」と言われていますが、「飲んでみたいけどどのように作るのかわからないし、市販の風邪薬や病院で処方された風邪薬と一緒に飲んでも大丈夫なのかな?」と不安を感じる人も少なくないようですね。
風邪の引き始めに効果があると言われています。がっつりな風邪症状がある時は病院を受診しましょう。
卵酒は風邪に本当に効果がある?
卵酒は風邪に本当に効くのかと聞かれたら・・・
「卵酒は薬ではありません。 だから卵酒を飲んだからといって薬のようにすぐに治るような効果はありません。」と言うのが答えですね。
しかし、風邪をすぐに治すことはできませんが「あれ? ちょっと体調がおかしいな、寒気がしてきたぞ・・・」などの、風邪の引き始めに感じる症状の時に飲むと気になる症状を緩和してくれて回復力を促進する効果はあるんです。
ということで、卵酒は自然治癒力を高めることを手助けをしてくれる飲み物と考えましょう。
●風邪を治すための効果的な方法
それでは、風邪を治すために効果的な4つの方法を紹介しますので試してみてください。
なんと、卵酒を飲むことで下記の4つ全てが満たされるのですから嬉しい限りですよ。
1. 体を温める
2. 栄養価の高いものを食べる
3. 消化の良いものを食べる
4. しっかり睡眠をとる
卵酒の主成分(お酒・卵)について詳しく紹介
風邪を引いて病院で診察を受けると、必ず次のような事をお医者さんに言われますよね。
「しっかりと栄養価の高い消化のいいものを食べて、体を温めしっかり睡眠をとりましょう。」
【お酒】
皆さんご承知の通り、お酒は飲み過ぎると体には良くありません。
しかし、適量飲む分には問題はなくかえって体には良い効果が表れるんですよ。
日本酒の主な成分には、糖分・アミノ酸・アルコールが含まれているので、栄養補給と血液の循環を良くする効果があるんです。
だから、お酒を適量摂取することで血液の流れを良くして身体を温め、寝つきを良くししっかりとした睡眠をとることができるということです。
体温を上げることでウイルスや細菌の活動を鈍らせることもできますよ。
【卵】
卵は完全栄養食です。
卵白にはビタミン・ミネラル・アミノ酸などの必要な栄養素をしっかり補給することが出来ます。
また、卵白の中には「リゾチーム」という酵素が含まれています。
この「リゾチーム」は人の涙や鼻水や母乳にも含まれていて、細菌の細胞壁を分解して撃退する殺菌効果があるというのです
細菌の細胞壁を分解して撃退する殺菌効果とは
痰や鼻水を体外に出そうとするため、痰や鼻づまりが解消され呼吸を楽にしてくれる嬉しい効果ですよ。
ちなみに、卵白から「リゾチーム」を抽出して風邪薬にも応用されているそうです。
このような、お酒と卵の良い所取りの卵酒は是非摂取してみましょう。
卵酒の簡単な作り方
卵酒の作り方にはこれといった決まりはありません。
各家庭ごとにそれぞれの味があるようですね。
ここでは、基本的な簡単で美味しい卵酒の作り方を紹介します。
お好みで生姜の搾り汁などを加えてあなたの味を作ってみましょう。
【材料】
■卵 1個
■日本酒 1カップ(200cc)
(甘口がおすすめです。)
■砂糖 大さじ1~2
【作り方】
1. 卵をしっかりと泡立てる
ボウルに卵を割り入れ、卵は泡だて器で均一に泡立てて混ぜます。
卵白と卵黄は切るように泡立てましょう。
この時、卵白が完全に切れるように均一に混ぜておくことでとてもまろやかな卵酒になるのです。
2. 火にかける
日本酒と砂糖を鍋に入れ混ぜながら中火で火にかけます。
アルコールは完全に飛ばしても飛ばさなくてもOKですよ。
この辺りはお好みで調整しましょう。
3. 煮立ったら火を止める
2.の鍋がふつふつし始めたら火を止め、1.の泡立てた卵の入ったボウルの中に入れましょう。
●ポイント
この時、熱々のお酒の状態のまま卵に入れてしまうと卵の蛋白質が固まってしまい口当たりが悪くなり、一番肝心な「リゾチーム」が破壊されてしまうので注意が必要です。
蛋白質が固まるのを防ぐには、お酒は適度に冷まして卵に少しずつゆっくりと加えることです。
⇒ ゆで卵のからに白身がくっつく原因 上手くむく裏技はゆで方
ゆで卵をキレイにツルンとむく裏技も覚えておくと便利ですよ。
卵酒は風邪薬と一緒に飲んでも大丈夫?
卵酒は自然治癒力を高めることを手助けをしてくれる飲み物なので、風邪薬をと一緒に飲めば効果が倍増するのではないかと思う方が多いようです。
でもそれはちょっと待ってください!
卵酒にアルコールが使われていますよ!
薬もアルコールも体内に吸収され、肝臓に運ばれて分解されます。
そこで、肝臓に薬とアルコールが一緒に入ってきた場合どうなるのかが問題です。
なななんと、アルコールの分解が優先されて薬は後回しになってしまうんです。
肝臓での薬の分解が遅れると、薬の血中濃度が高くなり過ぎてしまいます。
薬の効果が強くなりすぎてしまう体に悪影響を及ぼす可能性が多々ありますよ。
風邪薬を飲んだらアルコールは飲まないようにしなくてはいけないのです。
このようなことから、風邪薬を飲むのなら卵酒は飲まない、卵酒を飲んだら風邪薬は飲まないでそのまますぐに暖かくして寝ましょう。
どちらか一択です。
卵酒は風邪の引き始め、病院を受診する前に試すのが良いでしょう。
この時点で体調が回復してくれれば病院を受診しなくてすみますね。
まとめ
がっつり風邪ひいて症状がしっかり出ている時に、卵酒を飲んでも薬ではないので風邪が治ることはありません。
卵酒は、体を温めることでしっかりと睡眠が取れ、消化によい栄養価の高い飲み物なので風邪のひきはじめ(初期段階)にはもってこいの飲み物なんです。
風邪の症状がしっかり出ている時には、病院を受診し処方された薬を飲むことをおすすめします。
卵酒と風邪薬は一緒に飲むことはNGです!
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卵酒の他にも風邪の時に必要な栄養素と効く食べ物や飲み物を知ってきましょう。