ご近所で火事があった場合や友人や知人が火事の被害にあってしまった場合、火事見舞いをして元気づけてあげたいですよね。
でも、火事見舞いなどはそうそうあるものではないのでわからないことばかりです。
のし袋はどんな袋を選び、表書きは何と書いたら良いのでしょう。
また、どんな風にどのような言葉で声かけしたら良いのかなやみますよね。
そこで、火事見舞い時ののし袋の選び方、表書き、声かけの言葉、手紙の例文などを紹介します。
参考になれれば幸いです。
では本題に入りましょう。
火事見舞い時 のし選び方と表書きの書き方
火事見舞いをすることはそうそうありません。
いざその時になるとどうしたら良いのか、焦ってしまう方がほとんどです。
だからと言って、間違ったのし袋を使用してしまったり、間違った表書きをして相手の方に失礼があっては大変です。
そこで、のし選び方と表書きの書き方を紹介します。
いざと言う時に慌てないようしっかり確認しましょうね。
火事見舞い時ののし袋の選び方
火事見舞いの時は必ず「白封筒」にしましょう。
火事見舞い時のお見舞い金を入れる袋に、水引とのしは不要です。
左側に赤線の入った封筒や、紅白の結び切りのついているものは「火災見舞いにはNG」なのです。
「赤色」から火を連想させてしまいます。
火事見舞い時の表書きの書き方
「火事見舞い」これは一般的な名称です。
表書きを単に「御見舞い」としてもかまいませんが、火事見舞いをおくる相手が火事の火元の場合と、近所の火事で被害を受けてしまった場合とでは表書きは異なるので気をつけましょう。
表書きの種類には次のようなものがあります。
御見舞い
「御見舞い」は、火事見舞いをおくる相手が火事の火元の場合と、近所の火事で被害を受けてしまった場合、全てに通用します。
火災御見舞い・出火御見舞い
「火災御見舞い」または「出火御見舞い」は、火事見舞いをおくる相手が火事の火元の場合です。
近火御見舞い
「近火御見舞い」は、火事見舞いをおくる相手が近所の火事に遭遇はしたけれど、被害はなかった場合です。
類焼御見舞い
「類焼御見舞い」は、火事見舞いをおくる相手が近所の火事で被害を受けた場合です。
上記の表書きの種類から、当てはまる表書きを選んで「白い封筒」の上部に書き、下半分に自分の名前を書きましょう。
また、品物をおくる際ものしは白無地にしましょう。
火事見舞いの声かけのポイントや言葉
火事の被害にあった方々の精神的ショックはとっても大きく、周りの私たちには計り知れないものです。
だから、火事見舞いを持って相手の方に会う時には、どんな言葉をかけたらいいのか悩んでしまいますよね。
火事見舞いを持って相手の方に会う時には、こちらから必要以上に原因について色々聞き出したり、これからどうするのか尋ねたり詮索するようなことは避けましょう。
心配で相手の方を思ってのことだとしても、絶対に控えるべきです。
相手の方を思い心配でいるのなら、一番大切なのは「相手を想う気づかい」、「相手を想う優しさ」です。
「大変でしたね、何か私にお手伝いできることがあれば、何でもいってくださいね。」
「無事でなによりです。今、なくて困っているものや、必要なものがあったら言ってくださいね。」
このような慰めの言葉や、相手の方がお願いしたくてもなかなか言い出せないような言葉を私たちの方から声がけしましょう。
実は昨年、友人がお隣さんからのお隣さんからの出火で、火事の被害にあってしまいました。
その時、私が彼女にかけた言葉は、「無事でなによりです。今、なくて困っているものや、必要なものがあったら言ってくださいね。」でした。
最近その友人と会ったのですが、友人から「あの時はありがとう。 優しい言葉をかけてもらって、涙が出るほど嬉しかったよ。 勇気がわいたよ。」と言ってくれました。
火事なんて誰にとっても起きてほしくないものです。
しかし、万が一周りに起きてしまった場合には、まずは相手を想い声をかけてあげることが一番の手助けになるということがこの時にハッキリとわかりました。
直ぐに火事見舞いを持って声をかけてあげたいけど、離れていて行けない場合もありますよね。
そのような時は、手紙に書いてあなたの気持ちを伝えましょう。
火事見舞いに添える手紙の例文
直ぐに火事見舞いを持って声をかけてあげたいけど離れていて行けない場合に、火事見舞いをおくる際に添える手紙の例文を紹介します。
火事の被害を受けた後は、身心ともにとても疲れて弱ってしまうものです。
被害の大きい小さいにかかわらず、相手の方を勇気づけられるような内容にしましょう。
火事の原因が火事見舞いをおくる相手方の不始末による出火の場合でも、その内容に触れる文面はNGです。
また類焼であった場合でも、出火した方に対しての非難などを言葉にし手紙に書くことは避けましょう。
手紙には、慰めの言葉や、相手の方がお願いしたくてもなかなか言い出せないような言葉を書き、心配しているということを率直に相手に伝えましょう。
火事見舞いをおくる相手が出火元となった火事の場合
例文1
急白
このたびの出来事を聞き、取り急ぎお見舞い申し上げます。
皆様には、ご無事でいらっしゃいますでしょうか。
心配でなりません。
私でお力になれることがございましたら、ご遠慮なくお申し越しください。
気持ちばかりのお見舞いのしるしを同封いたしました。
お役に立てば幸いに存じます。
さぞご落胆のことと存じますが、どうかお気を強く持たれ、一刻も早い再建に向けてご精励くださいますよう、祈念いたしております。
まずは取り急ぎ、お見舞いまで。
かしこ
例文2
急啓
昨日、不慮のご出火で火災にあわれたことを伺い、仰天しております。
幸い、皆様にお怪我がなかったご様子で、せめてもの救いと存じますが、突然の出来事にご痛恨のほど深くお察し申し上げます。
お取り込みでなにかとご不自由と存じます。
急場にご入用かと思われる品をお見舞いの印として同封いたしました。
私どもでお力になれることがございましたら、ご遠慮なくお申し越しください。
まずは、とりあえずお見舞いまで
草々
火事見舞いをおくる相手が類火による火事の場合
例文1
急白
テレビのニュースで、お住まいの地域の大火を知り、大変驚いております。
出火の時間帯も夜深く、すでにご就寝であったと思いご心労お察しいたします。
ご被害はなかったでございましょうか。
気持ちばかりのお見舞いのしるしを同封いたしました。
お役に立てば幸いに存じます。
私どもでお力になれることがございましたら、ご遠慮なくお申し越しください。
ご入用の品など、いくぶんにでも私どもでご用意させていただきたく存じます。
まずは右、お見舞いまで。
早々
例文2
急啓
今朝の新聞でお宅様が類焼に遭われたことを知りました。
とんだご災難で、心からお慰め申し上げます。
皆様にお怪我がなかったご様子で、安心いたしました。
さしでがましいとは存じますが、友人たちとも相談し合い、お見舞金を集めて送らせていただきました。
事後処理で大変でしょうが、お体にはくれぐれもお気をつけください。
まずは取り急ぎお見舞いまで。
かしこ
まとめ
火事見舞いの際は、お見舞い金を入れる袋は「白封筒」にしましょう。
水引とのしは不要です。
火事見舞いを贈る時に相手の方にかける言葉は、火事内容に触れることは避け、慰めの言葉や、相手の方がお願いしたくてもなかなか言い出せないような言葉を私たちの方から声がけしましょう。
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