ノロウイルスの子供と大人の症状の違いと完治までの期間、潜伏期間にうつる?

毎年、冬になると猛威を振るうノロウイルスはニュースなどでも頻繁に取り上げられます。

ノロウイルスに感染したらどんな症状が出るのでしょう。
子供と大人とでは症状に違いはあるのでしょうか?

また、完治までにどれだけ時間がかかるのでしょう。

そして潜伏期間にうつることはあるのでしょうか?

そこで、ノロウイルスに感染した際の子供と大人の症状の違い、完治までの期間、潜伏期間にうつるものか紹介します。

参考に慣れれば幸いです。

では本題に入りましょう。

ノロウイルスに感染した際の子供と大人の症状の違い

まずはノロウイルスに感染した場合、下痢や嘔吐はみなさんご存知ですよね。
この他にもどんな症状があるのか紹介しますね。

ノロウイルスの症状 胃痛、腹痛

胃やお腹にチクチクとした痛みや、胸焼けのような不快感が起こることもあります。

その後にやってくるのが、皆さんがよくご存知の代表的な症状の嘔吐、そして下痢が始まります。

ノロウイルスの症状 吐き気、嘔吐、下痢

初期ではムカムカと吐き気がする程度ですが、その後時間が経つにつれ上からは嘔吐、下からは下痢と辛い症状が現れることが多いです。
しかしほんとに突然、嘔吐や下痢から始まる方もいます。

※食べ物が原因である吐き気や嘔吐や下痢の場合は、潜伏期間が24時間~48時間なので、前日及び前々日に生牡蠣や生魚のような感染の可能性が高い食材を食べていないか思い出してみましょう。

ノロウイルスの症状 発熱

一般的にノロウイルスは胃腸への症状が現れますが、微熱(38℃以下)から始まる場合も少なくありません。
中には頭痛寒気をともなう人もいるので、最初は風邪と勘違いする方も多いのです。

 

このような症状には個人差があり、感染したすべての人が発症するとも限りません。
人それぞれ症状は違うということです。

嘔吐だけ下痢だけの場合もあれば、嘔吐と下痢がダブルでくることもあります。
また発熱だけということもあるのです。

ノロウイルスかもと思う時は下剤はNG

「下痢だ! もしかしたらノロウイルスかも。」と思う時は下痢を止めたくなりますが、できるだけ下痢止めを使用するのは止めましょう。
悪化する原因になってしまうこともあるとのことです。

水分をしっかり補給し、外出や人との接触はできるだけ避け、トイレの後の手洗いや除菌は怠らないようにし、二次感染を予防しましょう。

ノロウイルスの症状 子供と大人の違いは?

潜伏期は子供も大人も1~2日で違いはありません。

では、何が違うのでしょうか?

子供と大人の違いは、症状の現れ方と発症期間です。

ただ、子供と一口に言っても、症状の重さは年齢によって随分変わります。

乳幼児の場合

乳幼児の場合は、症状は下痢よりも嘔吐の方が強く出る場合が多いようです。

まれに、吐しゃ物が気道に入っても自分で上手く出すことができないので、詰まってしまう誤嚥性肺炎によって亡くなってしまうこともあり得ます。

また身体が小さい分、脱水症状を起こし「あっという間」に重症化したりする場合もあります。

小学生以上の子供の場合

年齢が大きくなるにつれて咳を上手にできるようになるので、吐しゃ物を気道に詰まらせ誤嚥性肺炎になる危険性はグーンと減ります。

また、発症期間は大人に比べて1週間程長いのですが症状は比較的軽いと言われています。

大人の場合

大人の場合は、身体が大きく子供に比べて体力があることから回復は早いとされています。

しかしその反面、頻繁にトイレに行くようになったり、一日中トイレから出られなくなるほど苦しみ、日常生活に支障をきたすケースことも多いようです。

大人は下痢でノロウイルスを体外に排出する傾向が強いので、下痢の症状が重症化し短期的にはとても苦しいのですが、子供に比べて免疫力が高く体力もあるので1~3日で症状は治まります

ノロウイルスが完治するまでどれくらいかかるの?

感染力がとにかく強く、なかなか死滅しにくいのがノロウイルスです。

一般的には、ノロウィルスの潜伏期間は1日~2日間です。

発症してからは2日~3日間くらい症状がでます。
しかし個人差があり、軽い風邪のような症状で済む場合もあれば、子供のように1週間ほど症状が出る場合もあります。

 

ただ、ノロウィルスは症状が治まって完治したと思っても、他人に感染させてしまう可能性があるので、他の人にうつさない為にも注意が必要です。
症状が治まって体調が良くなっても体内にはノロウィルスが残っているので注意が必要です。

 

では、どれくらいの期間注意が必要なのか紹介しますね。

症状が治まり軽くになるつれて体内のウィルスの感染力は弱くなります。

一般的には、ノロウィルスは完治しても発症から1週間程度は周りの人に二次感染させてしまう可能性が大きいとされています。

しかしノロウィルスの厄介なところは、発症してから2~3週間経ってもノロウィルスの菌が体内で生き残っているケースもあるのです。
発症してから1週間経ったからといって安心はできませんね。

ノロウイルスは潜伏期間にもうつるの?

まだノロウイルス症状が出ていなくても、他の人にうつしてしまう可能性があります。
既に便からノロウイルスの排出が始まっているのです。

ノロウイルス発症後に比べるとうつす確率はかなり低くなりますが、ノロウイルスは潜伏期間にもうつしてしまう強い感染力を持っているのです。

 

感染者がしっかり手洗いをしていないと、手についたノロウイルスは接触感染で二次感染してしまいます。
排便後の手洗いが不十分な状態で料理をした場合についても、食品を通して感染を広げてしまう可能性がもありますす。

 

しかし、注意するのはトイレだけではありません。

潜伏期間に、排便後にお尻をよく洗わないで浴槽に入るのもNGです。
その後、その湯船に家族が浸かったら湯の中のノロウイルスが手に付いて、それが口から入り込み感染してしまう可能性があります。

 

たとえ発症しなかったとしても、潜伏期間中は周囲にノロウイルス感染させる可能性は高いのです。
二次感染の予防をしっかり考えて行動する必要がありますね。

 

こちらの記事も参考にしてください。
赤ちゃんノロウイルスに感染 症状や感染経路と対処方法は?

まとめ

油断大敵な感染力の強いノロウイルスは潜伏期間であってもしっかり他に人うつしてしまいます。

また、症状が治まって体調が良くなっても体内にはまだノロウィルスが残っているので十分注意しましょう。

二次感染させないことが重要です。