法事を欠席する時のマナーや返信はがきの書き方、お詫びの手紙の文例と香典の金額や送り方を紹介します。
法事の案内状を頂いてもすでに変更できない予定が入っている時、やむなく欠席をしなければならない場合があります。
「出席したいのに行くことができなくて、申し訳なくて心苦しい。」という気持ちになりますよね。
この気持ちを案内状を頂いた施主に知らせたい、返信はがきや香典をどうしたらいいのか悩んでいるようです。
出来るだけ失礼のないように対処するようにしましょう。
法事を欠席する時のマナーは?
法事の案内状が届くと故人との思い出がよみがえり、是非とも法事には出席したいと思う人がほとんどなのではないでしょうか。
しかし、法事には出席したいとと思っても、残念ながら都合がつかない場合もありますよね。
すでに変更できない予定が入っている場合は、やむなく欠席しなければなりません。
このような場合、先ずはできるだけ失礼のないようにするために、早急に欠席の連絡を施主に入れましょう。
これは法事を欠席する時のマナーとして最低限のことです。
施主は、法事当日の会食の準備や引き出物の用意をする必要があるので、当日出席する参会者の人数をなるべく早い時期に取りまとめたいのです。
もしも、最終人数を取りまとめた後に欠席のはがきが届いたりしたら、施主の手をわずらわせるだけでなくガッカリさせてしまうことになるでしょう。
だから、欠席する場合は出来るだけ早くその旨を知らせる、これが欠席する者の心遣いです。
返信はがきの投函と合わせて電話をかける
法事の案内はほとんどの場合が往復はがきで届きます。
この往復はがきの返信面に、法事を欠席する旨を書き早急にポストに投函しましょう。
そして、投函と合わせて施主に電話をかけて、法事をやむなく欠席すること直接伝えましょう。
返信はがきをポストに投函して終了とするのではなく、電話をかけて法事を欠席することを丁寧に伝えることで、あなたの誠意を感じてもらえるのです。
さらに丁寧なお詫びの手紙
さらにあなたの誠意を感じてもらえるのがお詫びの手紙になります。
お詫びの手紙の中に返信ハガキを一緒に同封しましょう。
しかし、お詫びの手紙をどんなふう書いたらいいかわからないと言う人がほとんどですよね。
それでは、法事を欠席する時のお詫びの手紙の文例を紹介します
■お詫びの手紙の文例
\(拝啓\)
\(このたびは亡き◯◯様の△回忌法要にお招きいただき\)\(心より御礼申し上げます。\)
\(生前大変お世話になった◯◯様のご法要には\)\(是非とも参列させていただきたかったのですが、\)
\(当日やむを得ない事情により都合がつかず、\)\(誠に申し訳ございませんが欠礼をさせて頂きます。\)
\(些少ではございますが心ばかりの御香料を別便で送らせていただきましたので、\)
\(御仏前にお供えくださいますようお願い申し上げます。\)
\(法要当日はお参りできませんが、\)\(離れた場所から◯◯様へお祈りさせていただきます。\)
\(ご家族の皆様にはくれぐれもよろしくお伝えください。\)
\(時節柄くれぐれも、皆様どうかお体を大事になさってください。\)
\(敬具\)
法事を欠席する場合の返信はがきの書き方
法事を欠席する場合は失礼がないよう、返信はがきに欠席の旨を記入し早急にポストに投函しましょう。
それでは、欠席時の正しい返信はがきの書き方を紹介しますね。
\(1\,.\)「御出席」をまっすぐ縦に二重線をひき、消しましょう。
\(2\,.\)「御欠席」の【御】を右上から左下に向けて斜めに二重線で消しましょう。
そして、欠席に〇をつけます。
\(3\,.\)「御住所」の【御】を右上から左下に向けて斜めに二重線で消しましょう。
\(4\,.\)「御芳名」と書かれた【御芳】をまっすぐ縦に二重線をひき、消しましょう。
■要注意ポイント
二重線で消す場合、消す箇所が\(\,1\,文字\)の場合と\(\,2\,文字\)の場合では違ってきます。
間違わないよう使い分けましょう。
【1文字の場合】
右上から左下に向けて斜めに二重線で消します。
【それ以外(2文字)の場合】
まっすぐ縦に二重線をひき消します。
名前や住所はあまり大きな文字で書かないようにしましょう。
欠席理由の書き方
欠席する際の返信はがきには、欠席の理由を書かなくてはなりません。
欠席の理由を書く時もマナー気をつけましょうね。
欠席の理由は「ストレートに書かない」ことがポイントです。
法事の連絡を頂く前からすでに予定が決まっていてキャンセル出来ない、変更できない用事でやむなく法事を欠席する場合でも、具体的に「友人の結婚式なので欠席します。」とか、「仕事で出張に行かなくてはならないので欠席します。」などと欠席理由は書かないようにしましょう。
■法事の欠席理由は次のように記載しましょう。
・どうしても都合が合わず
・やむをえない理由で
はがきに欠席理由長々と書き加えるのはスマートではありませんし、目上の方に対してはかえって失礼に当たるので注意してください。
法事を欠席する時の香典の金額や送り方は?
法事で欠席する場合でも、香典(お供物料)をお渡しするのがマナーです。
現金やお香(お線香)や供花などをおくるのが一般的です。
欠席時の香典の金額は?
一般的に法事に出席する場合の相場は\(\,1\,人\) \(\,10,000\) 円と言われています。
欠席する時には、香典の金額をいくらくらいにしたらいいのか悩んでしまいますが、法事の後の食事会に参加しないので半額にあたる \(5,000\,\)円程度が相場になります。
金額が大きいとかえって、施主にお返しは何にしようかなどと気を使わせてしまうことになります。
⇒新盆の香典相場と表書きの書き方 薄墨で書く?お供え物にのしは必要?
香典の表書きの書き方はこちらで確認してください。
ただ地域によっては、近い親族の場合などは香典の金額を上乗せするところもあるので、親などにその点を確認し恥をかかないようにしましょう。
欠席時の香典の送り方は?
現金を送る場合は、不祝儀袋に現金を入れ現金書留で郵便局の窓口から郵送します。
【現金書留で郵送する時の注意点】
・現金書留に直接現金を入れるのはNGです。
・現金書留の専用袋の中に入れる不祝儀袋にも住所と氏名を書きましょう。
・現金書留の専用袋は2種類あるので、不祝儀袋の入る大きめサイズを選んだ方が無難かもしれませんが、郵便局の窓口の担当者に確認してもらうのが良いでしょう。
・お札は新札ではなく、もしも新札の場合には一度折り目をつけて、折り目を作ったお札を入れましょう。
しかし、逆にシワシワのお札を入れたりするのは失礼にあたります。
まとめ
法事の案内状を頂いた場合、どうしても都合がつかず出席出出来ない時は早急に欠席の返信はがきをポストに投函し、合わせて電話連絡もしましょう。
また、お詫びの手紙を出すことが出来たら、さらにあなたの誠意が施主に伝わります。
返信はがきには、欠席の理由は具体的に書かないようにするのがマナーです。
お香典には「御仏前」と表書きし、現金を現金書留で送ったりお香やお花などを贈るのが一般的です。
⇒新盆法要を欠席する時の香典の渡し方は郵送?相場とお詫びの手紙の例文は?
法事のマナーを守り、社会人として失礼のないように心がけましょう。