
ゆず湯に入ると肌がピリピリする原因とその対処方法について紹介します。
また、赤ちゃんと一緒にゆず湯に入っても良いのか迷っているお母さんに赤ちゃんをゆず湯に入れても大丈夫なのかもお伝えしますね。
「冬至にゆず湯に入ると1年間風邪をひかない。」といわれ、体に良いはずなのにピリピリするのはどうしてなのかの疑問はここでスッキリ解消して今年はゆず湯を楽しみましょう。
ゆず湯でお肌がピリピリする原因
ゆず湯には体に嬉しいたくさんの効能があるのですが、お肌にピリピリを感じる人も中にはいるようです。
いったいお肌に感じるピリピリは何が原因なのか気になりますよね。
ゆずの黄色い皮の部分をジーッと見てください。
ツヤッツヤした「粒」があるのがわかりますよね。
この粒は「油胞」言われ、この中に爽やかな良い香りのする、「リモネン」という精油の成分が含まれているんです。
この「リモネン」がお肌に感じるピリピリの原因になっているのです。
リモネンとは
ゆずの黄色い皮に含まれるリモネンには次のような成分が含まれているんです。
■香りの成分
■油を落とす成分
リモネンの油を落とす成分は洗剤の成分として使われるくらい強くて、肌の粘膜を取ってしまう働きがあります。
さらに、分子がとても小さいために皮膚の毛穴の中にまで入り込めてしまうのです。
そのためリモネンに皮膚が刺激され、プチ炎症を起こしたような状態になってお肌がピリピリするように感じられる人がいるのです。
このようなお肌が弱い人の場合は、かゆみや痛み、湿疹、かぶれなどの症状が出ることもあります。
でも心配はいりません。
お肌に感じるピリピリ感は洗い流せばなくなりますよ。
逆に、お肌の丈夫な人にとって「リモネン」は、皮膚の余分な皮脂をとってくれるので、垢が落ちてお肌がツルツルになるのでありがたい成分となります。
ただ、お肌が丈夫でも冬場の乾燥でバリア機能が落ちて敏感なお肌になることもあるので気をつけましょうね。
ゆず湯で感じるお肌のピリピリの対処方法
季節行事でもあり、嬉しい効能が期待できる「ゆず湯」には、お肌にピリピリを感じることなく入りたいですよね。
ゆず湯に期待できる効能はこちらでチェックしてくださいね。
【対処ポイント】
・湯船に入れるゆずの数を減らす。
・ゆずの皮をよく洗う。
・ゆずの皮をむかずにそのまま丸ごと入れる。
・ゆずを浴槽の中で絞らない。
・長風呂をしない。
浴槽に入れるゆずの上手な使い方
肌をピリピリから守るための対処ポイントを頭にいれつつ、次のうちお好みの方法を選んでください。
・ゆずは皮をむかずにそのまま丸ごと入れましょう。
・ゆずを熱湯で20~30分蒸らしてからお風呂に入れましょう
・ゆずの皮を湯通しをしましょう。
※蒸したり湯通ししたりすると、ゆずの香りは少し飛んでしまいますが、湯船に浮かべているとだんだんといい香りが漂ってきます。
ゆずの香りだけを楽しむ
上記のようなことをしてもやはり肌のピリピリが心配という人は、ゆずの香りだけを楽しむという方向に切り替えましょう。
・ゆずの果汁を絞ってコップに入れて、お風呂の中に置いて香りを楽しみましょう。
・ゆずを半分に切って小皿にのせて、浴槽の隅に置いて香りを楽しみましょう。
これで、爽やかな香りがお風呂に漂ってゆず湯に入っている気分になれますね。
リラックス効果を体感しましょう。
ゆず湯に赤ちゃんを入れても大丈夫?
赤ちゃんにとって初めての冬至には、一緒にゆず湯に入り季節行事を楽しみたいと思っているお父さんやお母さんは多いでしょう。
でも、大人でもお肌がピリピリする人がいるゆず湯に赤ちゃんを入れても大丈夫なのか心配でもありますよね。
赤ちゃんのお肌の厚みは大人のお肌の1/2~1/3程度しかありません。
あのツルツルでムチムチの柔らかいお肌はとても薄いので刺激にとても弱くて傷つきやすい状態なんです。
だから赤ちゃんがゆず湯に入ることで、必要以上に皮脂を取ってしまい皮膚のトラブルのもとになってしまう可能性があります。
赤ちゃんによって個人差もありますが、普段からオムツかぶれやあせもなどを起こしやすいお肌の弱い赤ちゃんの場合は、ゆずの成分で肌にかゆみや強い痛みが出たり、湿疹が出てしまうような強い皮膚トラブルを起こすことがあるので、無理はしないようにしたいですね。
赤ちゃんとゆず湯を楽しむ方法
赤ちゃんと一緒に湯船に入らなくても、季節行事のゆず湯を楽しむことは出来ますよ。
どのように楽しんだらいいのか、確認して行きましょう。
●ゆずは最後に浮かべましょう
まずは、普段通りに普通のお風呂に入りましょう。
十分身体が温まったタイミングでゆずを湯船に入れます。
【ポイント】
・ゆずは切らずに丸ごと使いましょう。
切ってしまうとリモネンの成分がお湯に溶け出してしまいます。
・ゆずの表面をしっかり洗いましょう。
皮に農薬が付着している場合があって、この農薬がかぶれたり刺激を感じる原因になることもあります。
●香りのみを楽しみましょう
浴槽にゆずは入れません。
洗面器にお湯を張りゆずを浮かべてゆず湯に入っている気分を味うのです。
まとめ
ゆず湯にはたくさんの嬉しい効能が期待できますが、お肌が丈夫な人でもその時の状態を確認してから入るようにしましょう。
お肌が過敏になっているような場合は、ピリピリしない対処方法を実践してください。
赤ちゃんのゆず湯デビューはお肌の様子を見ながら、無理をせずゆず湯に入っている気分を味わいましょう。
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