
ナスの栄養・効能や効果的な食べ合わせをお伝えします。
体を冷やす効能がある夏には嬉しい食材ですが、妊娠中は食べ過ぎに注意が必要ですよ。
ナスには栄養がないと思っている人も少なくないようですが、たくさんの栄養が含まれ嬉しい効能があり、どんな料理とも相性がいいんです。
ナスの栄養と効能
「ナス」には取り立てて栄養がないと思っているひとは多いようです。
私も数年前までは、幼い頃母から「ナスって、大した栄養はないのよねー。」と聞かされていたので「ナスには栄養ない!」と理解していましたよ。
しかし、そんなことはなかったのです。
夏野菜の代表格である「ナス」はとても素晴らしい食材です。
ここで、なすの栄養や効能を確認して行きましょう。
ナスに含まれる栄養素
次のように量は全体的に決して多くありませんが栄養素はしっかりと含まれているんですよ。
●食材100g当たり
・カルシウム(23mg
・鉄(0.2mg)
・カリウム(230mg)
・ビタミンB1(0.02mg)
・ビタミンC(11mg)
・食物繊維(2.2mg)
また、ナスの紫色の色素には「ナスニン」と呼ばれるアントシアン系の色素であるポリフェノールがたくさん含まれているんです。
【カルシウム】
カルシウムは日本人に不足しがりな栄養素の1つで、骨や歯をつくり丈夫にする成分です。
出血時の血液の凝固や神経を鎮める働きがあります。
【鉄】
鉄は体内に酸素を運ぶヘモグロビンの材料です。
不足すると貧血を引き起こしてしまいます。
肌の血色をよくすることから美肌効果も期待される栄養素です。
【カリウム】
カリウムは体内の水分調整を行う成分です。
高血圧を抑制し筋肉や心筋活動を正常にする効果が期待できます。
【ビタミンB1】
ビタミンB1は炭水化物をエネルギーへと変えるのに欠かせない成分です。
消化液の分泌をうながして糖質の代謝を助けます。
【ビタミンC】
ビタミンCはコラーゲンの合成を助けてシミやソバカスを予防し、肌にハリを与える効果があります。
また、免疫力の強化やストレス解消に期待できます。
【食物繊維】
食物繊維には水溶性と不溶性があります。
■水溶性 血糖値の上昇とコレステロールの吸収を抑制して、生活習慣病の予防に効果があります。
■不溶性 デットクス効果が期待できます。
ナスの効能・効果
●健康効果
【夏バテ解消】
ナスには体を冷やす作用と利尿作用があるので、体の熱を水分と一緒に放出させる働きがあります。
体内の余分な熱をとり、のぼせやほてりを鎮めることから、夏バテ解消に大いに役立ちます。
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【ダイエット】
水分量が多く低カロリーのナスは、少量ずつさまざまな栄養素を含んでいるのでダイエット中に偏りがちな栄養の補給には嬉しい食材です。
なすに含まれる「コリン」は、脂質の代謝促進作用があるので肥満防止効果が期待できます。
【便秘解消】
ナスは食物繊維と水分量の多さで硬くなった便をやわらくしてくれるので、便秘解消効果も期待できます。
【疲れ目の解消】
ナスの皮に含まれる「ナスニン」は抗酸化作用は強力でブロッコリーやほうれん草よりも強いと言われています。
強い抗酸化作用は、血栓ができるのを防いだりコレステロールを下げたり、目の疲労を改善する効果があります。
【高血圧症の予防】
「コリン」には血圧を下げる効果のある成分が含まれています。
高血圧症の方はもちろんですが、この成分には血管の柔軟性を保ち血管を強くする働きがあるので、毛細血管からの出血防止や動脈硬化を防ぐ効果があります。
【ガン予防】
ナスの皮に含まれる「ナスニン」がガン予防に効果があると注目されています。
がん細胞に大きく関わる活性酸素の働きを抑制することができます。
●美容効果
【美肌効果】
ナスの皮に含まれる「ナスニン」は、アントシアニン系ポリフェノールの一種なので強い抗酸化力があるので、肌のシミ、シワ、そばかすなど肌の老化に効果的です。
また、水分が多く含まれたナスには利尿作用もあるので、ニキビで悩む人にもおすすめです。
【老化予防】
ナスの皮に含まれる「ナスニン」は、アントシアニン系ポリフェノールの一種です。
このポリフェノールには活性酸素や過酸化脂質を抑制する働きがあるので、アンチエイジング(老化防止)やガン予防、生活習慣病に有効とされています。
ナスの栄養が効果的にとれる他の野菜との食べ合わせ
ナスはどんな料理とも相性がいいので、他の野菜と食べ合わせることでさらに効果アップが期待できるんですよ。
■美肌効果UPを期待するなら
ナス + ニンジン・ほうれん草・かぼちゃ・ピーマン
■肥満予防効果UPを期待するなら
ナス + きのこ類・トマト・アサリ・シジミ
■スタミナ増強UPを期待するなら
ナス + おから・油揚げ(厚揚げ)・がんもどき
■老化防止効果UPを期待するなら
ナス + ピーマン・ブロッコリー・ニンジン
ナスは妊娠中は食べ過ぎに注意
体を冷やす効能があるナスは、暑い夏の食材としてはうってつけで夏バテ解消効果あります。
またどんな野菜とも相性が良く、食べ合わせによってさらに効果がUPしてくれる優れものなんですが・・・
妊娠中の妊婦さんにとっては体を冷やす効能はあまり良い効能とは言えないですよね。
ナスを食べてはいけないということではありませんが、食べる量をには気をつける必要があるということです。
どの食材もそうですが、栄養があるからと言ってその食材ばかり大量に食べたら逆効果ですよね。
妊娠中は特に身体の状態に合わせて、効能がマイナスに働かないよう量や食べ方の工夫しましょう。
昔から「秋なすは嫁に食わすな!」ということわざがありますよね。
今までは少し意地悪な言葉に感じていましたが、お姑さんがお嫁さん(妊婦さん)の体が冷えてしまわないよう気づかった思いやりある言葉だったようですね。
まとめ
ナスの紫色はえぐみの原因になるので皮をむいて使用していたという人は、「ナスニン」の効果を最大限取り入れるためにもできるだけなすは皮ごと食べることを心がけましょう。
ナスには体を冷やす効能があるので、暑い夏の食材としてはうってつけで夏バテ解消効果あるのですが、体を冷やす効能は妊娠中の妊婦さんにとってはあまり良い効能ではありません。
食べる量をには気をつけましょう。
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同じく妊婦さんが食べ過ぎに注意したいのはうなぎです。