扇風機をつけっぱなしで寝るとだるい理由 危険って本当?正しい使い方を紹介

扇風機をつけっぱなしで寝ていると、朝起きた時に体のだるさが気になっている人は多いでしょう。

扇風機の心地良い風を浴びながら気持ち良く寝られたはずなのになぜだるくなるのでしょうね。

また、「扇風機をつけっぱなしで寝ると死んじゃう。」という危険な言葉を聞いたことありませんか?

そこで、扇風機をつけっぱなしで寝るとだるい理由と死んでしまうと言われている危険な事とはどんなことなのか、正しい扇風機の使い方を紹介します。

参考になれれば幸いです。

では本題に入りましょう。

扇風機をつけっぱなしで寝ると体がだるい理由

扇風機をつけっぱなしで寝ると体がだるくなる理由は、体感温度や体温調節(冷え)と大きな関係があります。

体感温度が下がる

暑さが厳しい夏は毎日が寝苦しいですよね。

そんなとき嬉しいのが扇風機の風です。
扇風機の風を浴びていれば眠りにつける人は多いでしょう。

これは、私たちの体に感じる温度(体感温度)が下がっているからなのです。

通常の温度計で示される温度に対し風が0.7m/s当たると、私たちの体に感じる温度(体感温度)は1℃下がります。

また湿度が10%下がると同じように体感温度は1℃下がるのです。

 

ちなみに、
気温30℃で無風状態、湿度75%だったとします。

ここで、2.1m/sの風に当たりエアコンで湿度が55%になると、私たちの体に感じる温度(体感温度)は26℃に感じるのです。

これってすごい、4℃も低く感じるなんてびっくりですね。

 

これで、扇風機の風を浴びていれば気持ちよく眠りにつけることには納得できます。

でも、この扇風機の風を浴びて体感温度が下がって、気持ちよく眠りにつけることを手放しで喜んではいられません。

この体感温度が下がることは、起きた時に体がだるくなる理由にもなってしまうのです。

体温調節が正常に働かない

私たちの体は心臓からの血液循環の速さや量(圧力)、毛穴の機能や発汗量で体温調節しています。

通常の体温調節の適応範囲は2~4℃と言われているので、それ以上の急激な環境変化は体にはストレスとなり、温度調節をする為に心臓や毛穴の機能、発汗はフル稼働となります。

 

また、眠くなったときに分泌されるホルモンは体温を低下させます。

だから、完全に睡眠に入ると体は休息状態に入り、エネルギーの消費(基礎代謝)が減って体温は低くなっていきます。

そして、だんだんと起きる時間に向けて活動ができる体温になるまで上がるようになっているのです。

 

このような体の状態の時に扇風機の風にあたり涼しさを感じていると、寝ている間に扇風機の風によって汗の蒸発を促され、エネルギーの消費なってしまい、普段なら起きる時間に向けてだんだんと上がっていく体温のはずが、活動できる体温になるまで上がりきらずに朝を迎えてしまうことになるので、体が重たく感じたり、だるさを感じたりしてしまうのです。

冷えから血流が悪くなる

また、体の同じところに風が直接当たることで体は徐々に冷えていき、血流が悪くなることで本来排出されるはずの老廃物や二酸化炭素が身体に残ってしまうことも体が重たくだるさを感じる原因の一つとなるようです。

 

さらに内臓が冷えることで消化器官にダメージを与えてしまい、腹痛や下痢の原因にもなってしまうのです。

 

このように、体温、水分調節機能、ホルモンバランスなどが乱れてしまうことで、だるさだけでなく、露出している喉や眼や鼻の粘膜を痛めたり、血流が悪くなり代謝も落ちてくるので、肌荒れや毛髪の傷み、さらには太りやすくなってしまうこともあるようです。

 

このように、体を冷やし過ぎると体の不調の原因となるので注意しましょう。

扇風機をつけっぱなしで寝ると危険って本当?

子供のころ母に「扇風機をつけっぱなしで寝ていると死んじゃうから、タイマーをつけなさいね。」って言われていました。

子供のころは「死んじゃうんだ。怖い。」と母の言葉を信じていました。
しかし、さすがに大きくなるにつれ「電気代がかかるからあんなことを言っているんだろう。」とタイマーをつけないで寝ていたことも何回かありました。
タイマーをつけずに朝まで扇風機をつけっぱなしにしていた時は、確かに朝目覚めると体がだるかったのです。

 

やはり、体に扇風機の風を当て過ぎる「良くない」これは明らかです。

 

なんで体に良くないのか、その理由を紹介しますね。

体に扇風機の風を当て過ぎるのが良くないには、体内の水分が蒸発してしまい水分不足になるからです。

 

扇風機に当たりっぱなしの場合、朝のオシッコの量は普段の10分の1程度と推測されています。
10分の1程度って何だか怖いくらい少ないですよね。

それは尿の色に顕著に表れるそうです。
尿の色は濃くなり、ひどい時にはほぼ茶色に近くなる場合もあるようです。

 

また扇風機の風によって体内の水分が飛ばされるので、血液はドロドロ状態になるそうです。
それでも必死に心臓は体に血液を送ろうと頑張るのでこれまた疲れるそうです。

このような血液がドロドロ状態の時、幼児やお年寄りなどは血管が詰まり命に関わる場合もあると言われているので、特に注意が必要なのです。

 

昔、母が子供だった私に言っていたことは脅かしでもなく、電気代がもったいないからではなく、本当に命に危険がある可能性があるということを教えてくれていたのです。

 

しかし、真冬の時期にずぶ濡れの状態で長時間風にあたるような場合は別として、夏場に一晩中ずっと扇風機にあたっていたとしても、生命を脅かすほどの低体温症を起こす可能性は限りなく低いので、まず死ぬようなことはないそうです。

しかし、幼児やお年寄りではないから大丈夫だからと過信して、寝る時に扇風機をつけっぱなしにするのは控えましょうね。

 

風にあたり続けることは、私たちが思っている以上に体に負担をかけています。

真夏とはいえ扇風機の風によって体の熱を奪われ続けることは、だるさや疲労、夏バテの原因にもなってしまいますからね。

寝る時の扇風機の正しい使い方は?

扇風機自体が悪いのではありませんから、寝る時に正しい使い方をすればなんの問題はありませんよ。

正しい使い方と言っても、難しいことではないのです。
「直接風を体に当てないこと」ただこれだけです。

 

それでは、直接風を体に当てないようにするにはどうしたらいいのか紹介します。

扇風機の風を利用して、部屋の空気を循環させることを意識しましょう。

扇風機の風を壁に当てて間接的に風に当たるようにすることで、安全に涼しさを感じることができるのです。

そして、首ふりやタイマー機能を使いましょう。

首振り、タイマー、間接的、この3点がポイントです。

まとめ

扇風機を寝る時に使う場合は、首振り、タイマー、間接的、を心がけ正しい使い方をすれば体に悪影響はありません。

扇風機とクーラーを併用するのが効果的でおすすめです。

これからの熱帯夜を健康的に乗り切りましょう。

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