エアコン使用時にサーキュレーターを併用したときの節電効果と使用位置や使い方のコツ、また扇風機との違いをお伝えします。
ただ回しておけば節電できるというものではありません。
ポイントをしっかり押さえ厳しい夏を乗り越えましょう。
エアコンにサーキュレーター併用した時の節電効果
エアコンにサーキュレーターを併用すると節電になるという話を良く耳にしますが、「サーキュレーターも電気を使うのに本当に節電になるの?」 と疑問に思われている人も多いんですよね。
サーキュレーターはモーターを回転させるだけという単純な仕事をするだけの製品なので、消費電力は小さく電気はあまり使用しないんです。
一般的なサーキュレーターの場合、消費電力は小さく30W~60W程度のものが多いようですよ。
【例えば50Wの場合】
サーキュレーターを1日に8時間使用した場合、1日の電気代は約10円程度です。
8時間×30日=240時間
1ヶ月使用して約240円程度だから、ジュース2本分位ですね。
なので、あまり電気代の事は気にしないでおきましょう。
消費電力の小さいサーキュレーターが優れている点は電気代安いということではありません。
問題は節電効果です。
サーキュレーターを併用することによってどんな節電効果があるのか確認しましょうね。
サーキュレーターは上方にたまった空気を下方に送り上下の空気を入れ換えることができるので、エアコンに設定した温度になるまでの運転時間を短縮できるんです。
併用することで、エアコンの能力を120%引き出すことができるという点こそが最大の利点です。
⇒ エアコンの冷房と除湿の違いと使い分け 電気代が安いのは?
冷房と除湿の違いと使い分けでさらに節電しましょう。
●お部屋の場所によって温度にムラがある場合
エアコンを使っていてもお部屋の場所によっては暑いと感じることってありますよね。
ついついエアコンの設定温度をさげたくなりますが、こんなときこそサーキュレーターの出番。
設定温度を2℃下げるよりサーキュレーターを併用した方が断然安上がりなんです。
実際、これまで夏場の電気代が15,000円程度だった家庭で、サーキュレーターを積極的に使用することで、1ヶ月の電気代を6,000円近く安くすることができたという報告もあるそうです。
ただし、この事例はサーキュレーター以外でも常時使用していた電気ポットをお湯を使うときだけ沸かす電気ケトルに変えたり、さまざまな工夫もしているとのことです。
エアコン使用時にサーキュレーターの併用することが、電気代の節約に絶大な効果があるということは実証済みということですね。
エアコン使用時のサーキュレーターの使用位置や使い方のコツ
お部屋の温度は均一ではなく必ず温度差が出てきます。
特にお部屋の上の方と下の方では約5℃近く温度差があると言われています。
冷たい空気は下にさがり暖かい空気は上昇することが原因で現れる現象です。
このような空気の対流がうまくいかない現象がエアコンの冷暖房効率を落としてるんですね。
空気の対流がうまくいかない現象以外にも問題はあるんです。
エアコン自体が頑張っっても吹き出し口のサイズはほぼ決まっているから、部屋の隅々にまで風を行き渡らせることは難しいですよね。
最近のエアコンは動くものを見つけて自動的に風の向きを調節するムーブアイ機能の機種もありますが、それでも部屋全体を均一にコントロールすることは難しいでしょう。
そうなると、「エアコンを付けているのにこの場所は暑い」「エアコンを付けているのにこの辺りだけ寒い」と身体が感じるのは当たり前の現象だと言えますね。
そこでこの現象を解決してくれるのが、室内に冷気や暖気の片よりやムラが発生しないように強制的に風を送ることでお部屋に空気の対流を発生させお部屋の温度差を一定に保つサーキュレーターなんです。
【冷房を使用している場合】
冷房を使用する時は、サーキュレーターの風エアコンの吹き出し口に向けて送ることで室内にまんべんなく空気をいきわたらせることができます。
■床に座ることが多い部屋では
床に座ることが多い部屋では、空気をかくはんする必要がないこともあります。
床にサーキュレーターを置き、床とほぼ水平に風を送ることで低い位置にある冷たい空気を別の位置に移動させましょう。
【暖房を利用している場合】
暖房を使用する時は、サーキュレーターの風を床と並行もしくは少し上向きに送ることで室内にまんべんなく空気をいきわたらせることができます。
サーキュレーターは扇風機のイメージと被っているためか、夏の使用ばかりが注目されているようですが暖房を使う冬にもとても力を発揮しますよ。
石油ファンヒーターや石油ストーブでサーキュレーターを利用する場合は、石油ファンヒーターや石油ストーブに直接風を送らないよう注意しましょう。
とても危険です!
サーキュレーターと扇風機の違いは?
サーキュレーターも扇風機もほとんど同じもののように思われがちですよね。
しかし、サーキュレーターと扇風機は目的も構造もかなり違います。
サーキュレーターと扇風機の違いを確認しましょう。
●サーキュレーター
サーキュレーターは空気を循環させることを目的としています。
風を間接的に使うものなので、風は真っ直ぐ遠くまで送る構造になってます。
基本的に風を発生させるために作られているので、いたってシンプルで扇風機よりも風音が大きいものが多いです。
以前はタイマー機能や自動首振り機能などが付いていないものが大半でしたが、最近では静音性や機能性を売りにしたサーキュレーターも見かけます。
見てわかるように形にも大きな違いがあります。
サーキュレーターは首にあたる部分がないのでサイズは小さめですが、ファンの向きを上下180度まで回転させることができるので上方に風を送り込むことが得意です。
●扇風機
扇風機は風を直接浴びて使うことを目的としています。
風を体に受けることによって冷房効果を得るものなので、風を幅広く送る構造になっています。
見てわかるように形にも大きな違いがあります。
扇風機は操作パネルとファンは長い首でつながれているのが一般的です。
【サーキュレーターと扇風機を並べて使ってみた場合】
実際に、サーキュレーターと扇風機を並べて3m離れて使ってみると風がどのようになるのか紹介しますね。
風量やサイズにもよりますが、サーキュレーターと扇風機の同サイズのもので比べてもみると風力の特性が違うことが明らかに分かります。
■扇風機
3m離れるとほとんど風を感じられません。
扇風機の風は放射状に出るので電球の光に似ています。
■サーキュレーター
3m離れても充分に風を感じることが出来ます>。
サーキュレーターの風はピンポイントで遠くまでまっすぐに送られるのでスポットライトのようです。
サーキュレーターと扇風機のどちらが優れているということではなく、もともと用途や使用目的が違うということをおぼえておきましょう。
まとめ
サーキュレーターは、適当な位置に設置しても効果を発揮しません。
エアコンと併用し、使い方を工夫することで効果が得られるのです。
今までサーキュレーターを持っていても使い方を間違っていて、宝の持ち腐れになっていた方もこれで今年の夏・冬ともエコな生活が送れますね。
快適に過ごせて節電までできるサーキュレーターに、夏・冬お世話になってみる価値はありそうです。
⇒ 赤ちゃん夏かぜの症状と上手なエアコンの使い方 お風呂はどうする?
赤ちゃんと一緒の生活にもサーキュレーターを使ってみましょう。