子供へ親の運動神経は遺伝する?鍛えることで良くするトレーニング方法

子供へ親の運動神経は遺伝するものなのか真剣に考えているお父さんやお母さんは少なくありませんね。

鍛えることで運動神経は良くなるものなのか、トレーニング法があったら知りたいですよね。

赤ちゃんが生まれたとき、「健康で元気に育ってくれたら何も言うことはない!」と思っていても、日々成長し大きくなってくる我が子を見ると「スポーツが得意な運動神経のいい子どもに育ってほしい。」という思いが強くなって。」くるのは当然のことです。

そこで、子供へ親の運動神経は遺伝するものなのか、運動神経を良くするには何をしたらいいのか、鍛えることで運動神経が良くなるトレーニング方法を紹介します。

参考になれれば幸いです。

では本題に入りましょう。

子供へ親の運動神経は遺伝するの?

赤ちゃんが生まれ健康ですくすくと元気に成長してくると、親は子供の運動神経について気になってきますよね。

そして「運動神経は遺伝するもの」と思っている方は少なくないようですが、運動神経は遺伝はしません

 

「えっ、嘘! 良かったぁー」と安心する親と、「えっ、嘘! なんで? それじゃ困る。」と慌てる親にわかれることでしょう。

運動神経の「良い」、「悪い」は子供の神経が発達する時期に、どれだけ体を動かしたかによって変わってくるんです。

 

ではなぜ、親の運動神経は遺伝すると考えられているかと言うと、それは運動の得意な親か、苦手な親かによって子供との接し方の違いが関係しています。

運動が苦手な親は、好んで子供と体を動かして遊ぼうとは思わないですよね。
だって運動をしなくても、子供と一緒に楽しく遊ぶことはたくさんありますもんね。

しかし、運動が得意の親は常に子供と体をつかって遊ぶことを考えます。
その方が親も楽しいからですね。

 

このように、運動の得意な親と苦手な親では子供が体を動かして遊ぶ回数は断然違ってくることが運動神経の発達に大きく関係しているのです。

運動神経は使えば使うほど発達します。

それは運動を司る神経組織を鍛えることで、脳からの指令がスムーズに速く、そして正確に伝えることができるようになることで、運動神経の良い身体が出来上がるのです。

 

この脳と身体をつなぐ神経(運動神経)の発達しやすい時期は、3~5歳、10~12歳、15~18歳と言われています。

3~5歳の時期

3~5歳の時期は、走る・飛ぶ・つかむなど人間の基本動作にあたる運動神経が発達します。

10~12歳の時期

10~12歳の時期は、ゴールデンエイジと呼ばれて脳と身体のつながりが大きく発達する時期です。

動けば動くほど脳がどんどん吸収するので、子供に色々な運動を経験させてあげましょう。

15~18歳の時期

15~18歳の時期は、リンパの働きがもっとも活発に働く時期です。

ヘトヘトになるまで運動したはずなのに一晩でケロっと回復しちゃいます。

それに加えて身体も筋肉も発達する時期なので、ゴールデンエイジの時に鍛えられた神経に身体の成長が追いつき、大きなパフォーマンスを発揮する事が可能になります。

厳密にいうと、ここでは生れつきの運動能力(骨格や筋肉の質)などの遺伝は否定できません。
しかし、そこが大事ではないんです。

トップアスリートの遺伝子を受け継いだお子さんが生まれたとしても、まったく運動をさせなければ宝の持ち腐れになってしまうでしょう。

 

だから、両親が運動が苦手だったとしても運動ができる環境を与えてあげれば、優秀な遺伝子を持っていても運動をしない子より伸びる可能性はあるんです。

 

運動神経は先天的な要素より、それ以上に後天的な要素(環境)の影響のほうが強いということです。
まずは、子供が運動できる環境を親が正しい知識を持って与えていきましょう。

子供の運動神経を鍛える方法は?

まずは赤ちゃんの頃から親が一緒になって外遊びをすることです。
積極的に子供をを公園に連れて行ってあげましょう。

 

お父さんやお母さんが運動が嫌いだったり苦手だったりしたとしても、「公園へ連れて行く」ことなら出来ますよね。

赤ちゃんのうちから、公園に行くことを習慣にするだけでいいのです。

 

公園でたくさんの遊具で遊んだりかけっこをするだけでも、子供には自然にいろいろな動きを身体におぼえさす「経験」になります。
小さいうちからいろいろな動きを体験して、苦手な動きはなくなるといいですね。

子供の運動神経を改善し鍛えるためのおすすめトレーニング方法

12歳までに神経系統の発達に応じた適切なトレーニングを積み重ねていくと、運動神経の良い子に育てられると言われています。

また、脳の発達には「楽しさ」「好奇心」を感じさせることも重要なことで、この2つは子供の運動神経を良くするのに必須の要素となります。

脳の神経系統の発達

とっても気になる脳の神経系統の発達は次のようになっています。

・3歳頃に80%

・6歳頃に90%

12歳頃までに100%

残念ながらそれ以降は伸ばすことが難しいと言われているようです。

親が12歳までの子供にに心がけること

親が12歳までの子供にに心がけることは、良くありがちなことですが、親が一生懸命になりすぎて怒って教え込んだり、スポーツを強制しないことです。

 

まずは子供が運動を好きになるように親が工夫してあげましょう。

 

結果は問題ではありません。
子供がした努力を褒めて自信を持たせることも必要なのです。

 

運動神経の良い子は、頭で想像した通りに自分の体を動かすことができるんですが、そうなるために私たち親はどのようにしたらいいのか紹介しますね。

0~1歳(五感を刺激する)

0~1歳の乳幼児は五感が未発達です。
だからできるだけスキンシップをして「楽しい」「気持ちいい」体験をたくさんさせましょう。

 

毎日ワンパターン化せず、月齢に応じた新しい刺激を色々プラスしていきましょう。
ポーツにかたよらない体験も大切です。

・新生児の時期はベビーマッサージや赤ちゃん体操

・首が座ればおんぶ

・お座りするようになったら、絵本の読み聞かせや指先を使うおもちゃ

・1歳を過ぎたら、午前中はできるだけ外遊びや散歩

 

そして、親が笑顔で楽しそうに一緒に取り組むこと、褒めてあげることが脳の発達には欠かせません。

2~4歳(色々な運動を体験させる)

自分の動きをコントロールできるようになり、心身共に発達してくる2~4歳の子供には、日々の遊びの中で体を動かす機会をつくりましょう。

 

なるべく毎日たっぷりと外遊びをさせ、飛んだり、跳ねたり、走ったり、踊ったり、本人が楽しいと思える遊びで体を動かす体験が大切です。

 

ちなみに、
何か特別なスポーツだけをさせている子供よりも、砂場で遊ぶ、ブランコをこぐ、鉄棒、トランポリン、ボール遊び、木登りなどを頻繁に行う子供のほうが運動能力が高くなるという研究結果もあるようですよ。

外で遊ぶことが出来ないときは、室内でお父さんの体をよじ登ったり、お相撲ごっこをしたり、布団で前転などして楽しませてあげましょう。

5~8歳(道具やルールを使った運動をさせる)

一つのスポーツに偏るのではなく、色々な動きができるように体に覚えさせましょう。

5~8歳は、いろいろなスポーツに対応できる運動神経が著しく発達し、今後の運動神経に関係する基礎的な動きを習得できるラストチャンスです。

 

体も大きくなって集団生活にも慣れてきてるので、ルールのある遊びボール縄跳び自転車などの道具を操作する遊びを経験させましょう。

休日は自転車の練習やキャッチボールなど、道具を使ってルールを守る遊びをしましょう。

 

5~8歳は、料理や食器洗いなどのお手伝いをさせるのも運動神経の発達に役立ちますよ。

9~12歳(いろいろなスポーツを体験させる)

・好きな一つのスポーツだけに偏るのではなく、左右対称のスポーツをしてみましょう。
これは運動神経を改善するためだけでなく、成長期の子どもの体には非常に効果的です。

その中でも、水泳は身体に余計な負荷をかけることなく、全身をくまなく鍛えることができます。

たとえば、「サッカー+水泳」、「野球+水泳」などがいいでしょう。

 

走る動作を身につけましょう。

運動神経の悪い子どもの共通点としてあげられるのが、走る動作です。
走る動作はあらゆる運動の基本です。

きついトレーニングをする必要はありませんよ。
ペースはゆっくりでもいいのです。

「走る」動作に慣れることで、必然的にバランスの良い走りを身に付けることになり、それがゆくゆく運動神経をバランスよく改善ことにつながります。

ちなみに知能も遺伝しません。
これはIQ160の天才児を育てた人に伺いましたが、両親は普通の人だそうです。笑

昔、イギリスで知能は遺伝するというデータをでっち上げた人がいたそうですが、
環境が影響することが多いということでした。

子供への接し方1つで大きく変わるようです。

⇒ 絵本の読み聞かせはいつから始める?コツと赤ちゃんへの効果

まとめ

子供の運動神経は親の生活環境によって左右されます。

親が笑顔で一緒に赤ちゃんの頃からコミニュケーションをとり、楽しみながら外遊びを習慣化させましょう。

きっと親の思いを感じ取れる、スポーツが大好きな元気で明るく、努力を惜しま無い子供に育つことでしょう。

赤ちゃんのハイハイの重要性 早く歩くのは良くない?練習方法はある?

こちらの記事も参考にしてください。