初詣でおみくじをひく時の作法と縁起のいい順番やその意味をお伝えします。
また、おみくじは当たるものなのか、引いた後は神社やお寺に結ぶのか、家に持ち帰っていいものなのか初詣前に疑問点をスッキリしましょう。
初詣でおみくじを引く時の正しい作法
初詣など、参拝の時に「今年の運勢はどうかな?」という思いでおみくじを引く人は多いですよね。
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でもね・・・
おみくじは、引いた時の「今の運勢」を見るものなんです。
だから「おみくじを引く」ことは、初詣の参拝の時に限ったものではないということを頭に入れておいてくださいね。
今の自分の運勢を知りたいとか、何かアドバイスがほしい時などにおみくじを引いてみるのが良いようですね。
●おみくじを引く時は真摯な気持ちで
元々おみくじは神社で神様の神意を判断する手段として行われてきました。
初詣の参拝のついでに「運試しにおみくじを引いてみようかな?」と軽い気持ちで引く人も多いかもしれませんが、おみくじを引く時は参拝する時と同様に真摯な気持ちで神様と向かい合いましょう。
●おみくじの正しい引き方
御神慮(ごしんりょ)を仰ぐおみくじを引くのですから、必ず拝殿で神様へのご挨拶(参拝)をしてからにしましょうね。
決して参拝より先に、おみくじを引いてはいけません。
※御神慮(ごしんりょ)とは神のみこころです。
その場の神様仏様のお力を借りるわけですから、敬意を表すことを忘れたくないですよね。
【大切なポイント】
■雑念を捨てきちんと手を合わせ、願い事や神様仏様に伺いたいことを明確に思い浮かべながら、謙虚な気持ちでおみくじを引きましょう。
■どのような結果が出ても真摯な気持ちで受け取りましょう。
表面的な吉凶だけに囚われないことが大切です。
引いたおみくじに書かれている内容を読み、願望成就のために自らの行動を振り返ることが重要なのです。
おみくじの縁起のいい順番 ほんとうに当たるの?
おみくじの吉凶は、全国どこの神社やお寺でも全て同じで決まっているというものではありません。
取り扱う神社やお寺によって吉凶の種類は異なっているんです。
おみくじ 縁起のいい順番
おみくじの基本の順番を紹介しますね。
【7段階のおみくじ】
7段階のおみくじの縁起の良い順番は次のようになります。
大吉 > 中吉 > 小吉 > 吉 > 末吉 > 凶 > 大凶
【12段階のおみくじ】
最近のおみくじはさらに細分化され12段階になっているところもあります。
12段階のおみくじの縁起の良い順番は次のようになります。
大吉 > 中吉 > 小吉 > 吉 > 半吉 > 小吉 > 末小吉 > 凶 > 小凶 > 半凶 > 末凶 > 大凶
うゎぁー!
おみくじの種類がこんなにあるなんてビックリですよね。
細分化され過ぎていて覚えるのが大変です。
個人的には、7段階で十分と思いますが、みなさんはいかがですか?
ちなみに、一番縁起がいいとされる大吉が含まれている確率は、平均で20%ほどとされています。
おみくじを引いた結果、「大吉」や「吉」などがでなかった場合でも気にすることはありません。
だって本来おみくじは、このような順番よりもそこに書かれている「運勢の説明」に大切な意味があるからです。
おみくじはほんとうに当たるの?
おみくじは元々、神社で神様の神意を判断する手段として行われてきたものです。
だから私たちが遊び感覚で、当たる・当たらないと言えるものではないのです。
おみくじの種類を何段階にするか、比率をどのくらいにするかは、その神社や寺院で自由に決めらます。
初詣の時期だけは凶を無くしたりする神社もあるそうですよ。
■浅草寺では
東京の浅草寺では凶の比率が3割と多いそうです。
なぜなのか、それはどうしてなのかというと、
凶を引いた人の厄をお寺に落としていってもらおうという意図があるそうです。
■明治神宮では
東京の明治神宮のおみくじは、吉凶のないのが特徴です。
吉凶が書かれていないおみくじって?
なんだか不思議ですよね。
明治神宮のおみくじ内容は、明治天皇や明憲皇太后の和歌から選ばれた一句とその解説が書いてあります。
それは、これから私たちがどのように過ごすべきかを説いているということです。
このようなことからもわかるように、おみくじを引いたときに大切なのは、「吉凶」でもその「順番」でもないんですね。
そこに書かれている「運勢の説明」や神様からのアドバイスに意味があって、私たちが今後どのようにしたら運勢を良くすることが出来るかを真摯に受け止め、アドバイスを謙虚に実行することなのです。
おみくじとの付き合い方
・縁起の良いものを引いたら、油断せず謙虚な気持ちを忘れずにさらに頑張りましょう。
・縁起の悪いものを引いたら、気持ちを引き締めて、真摯に反省してもっと頑張りましょう。
・「大凶」など引いたら時は、引いた今が最悪ということで前向きにこれからは運勢は上がると読み取りましょう。
初詣で引いたおみくじはそこで結ぶ? 家に持ち帰る?
それぞれの神社やお寺によって見解が違うため、特にこうしなさいとは決まっていません。
一般的に、「凶」など縁起の悪いものを引いた時はそこで結んで帰り、「大吉」のように縁起の良いものを引いた時は記念に持ち帰る人が多いようです。
ですが、おみくじには「吉凶」だけでなく、運勢の説明や願い事の成就に必要な神様からのアドバイスが詳しく書かれているので、願い事が成就する日まで財布などに入れて持ち歩くのが望ましいのではないでしょうか。
【願い事が成就したら】
持ち帰ったおみくじの願い事が成就したら、おみくじを引いた神社にお礼の気持ちを込めて参拝しお返ししましょう。
しかし旅行先で引いた場合は、遠方のため参拝しお返しできない場合もありますよね。
そのような場合は、近くの神社に納めさせてもらいましょう。
【持ち帰りたくない時】
どうしてもおみくじを家に持ち帰りたくないという時もあるかもしれませんね。
そんなときは、境内の決められた場所におみくじを結び奉納しましょう。
ちなみに、おみくじを結ぶという習慣は江戸時代に始まりました。
「縁結び」にかけて、恋愛に悩んだ多くの人々が境内の樹木におみくじを結んだのが由来しているのです。
まとめ
日本人にとってとても馴染み深い「おみくじ。」
今年の初詣は、おみくじのことをよく理解した上でおみくじを引くことができますね。
おみくじを引く時は雑念を捨て、きちんと手を合わせ、願い事や神様仏様に伺いたいことを明確に思い浮かべながら、謙虚な気持ちでおみくじを引きましょう。
「吉凶」に囚われないで、運勢の説明や願い事の成就に必要な神様からのアドバイスを素直に受け取りましょう。
初詣の正しいお参りの仕方もマスターして、新しい年の一歩をすがすがしく迎えましょう。