イチゴの常温保存OK?長持ちさせる冷蔵,冷凍方法や期間と加工保存

イチゴの保存は常温OKではありません。
長持ちさせるには冷蔵や冷凍保存が必須なんです。
それぞれの保存方法や保存期限と冷凍イチゴの食べ方や加工方法をお伝えします。

イチゴの保存法で常温保存はOK?

甘~い香りを漂わせながらイチゴが店頭に並んでいる時は常温ですよね。
だから、購入したイチゴを家に持ち帰ってきてもすぐに冷蔵庫に入れなくても大丈夫と思い込んでいる人はいませんか?

さらに・・・
「お店と同じように常温で保存しておいて大丈夫だろう。」と思っていたら、その考えは間違っていますよ。

イチゴの常温保存はNGです。

イチゴを保存するのに最適な温度は、なんと3~5℃なんです。
常温では、温度が高すぎて傷みやすいので注意しましょうね。

あまり知られていませんが、イチゴはとてもデリケートなフルーツなのです。
デリケートなフルーツで知られているのは「桃」ですが、桃同様イチゴもとても優しく大切に扱わなくてはならないフルーツだと言うことをおぼえておきましょうね。

表面はとてもやわらかくて、すこし当たっただけでもキズになってしまい、そこから傷んでしまいます。
イチゴを購入し家に持ち帰ったら常温で放置せずすぐ冷蔵庫に入れるようにしましょう。

イチゴを長持ちさせる冷蔵保存方法と保存期間

イチゴの冷蔵保存のポイントと手順

(1)イチゴはすぐに買った時の容器から取り出しましょう。
イチゴは買った時の容器に入ったまま冷蔵庫に入れている人が多数ではないでしょうか。

しかし、あのプラスチック製の容器はイチゴの保存には向いていないんですよ。

この時、イチゴを洗ってはいけません
また、ヘタを取ることもNGですよ。

【イチゴ保存時の天敵】
イチゴ保存時の天敵は次の3つです。
■接触
■水分
■乾燥

保存前にイチゴを洗ってしまうと洗うことで イチゴに接触し → 水分がつき → 擦れて傷みが早まっちゃうんです。
また、ヘタを取ってしまうと 乾燥が早まります。

だから、イチゴを食べる時は、食べる直前に洗ってヘタを取るのがベストなんです。

(2)浅めのタッパーや容器に入れましょう。
浅めのタッパーや容器に入れる前に、既に傷み始めているものは取り除くことが重要です。
できればひとつずつペーパータオルに包む(イチゴ自身から蒸発する水分を吸湿してくれます)とさらに良いですが、そこまでしなくてもと私は思いしていません。

ただ、容器の底にキッチンペーパーは敷いてヘタを下にしてイチゴ同士が重ならないように並べてくださいね。

(3)保存容器は野菜室に入れて保存しましょう。
容器には乾燥しないようにラップまたはキッチンペーパーをかぶせてから野菜室に入れるべすとです。

イチゴの冷蔵保存期間

上記の保存手順でイチゴの冷蔵保存期間はおよそ1週間程度です。
ただし、ビタミンなどの栄養素や旨みは日に日に落ちてしまうので、早めに食べるようにしましょう。

イチゴを長持ちさせる冷凍保存方法と保存期間

イチゴは冷凍保存が出来ちゃうんです。
タイムセールでたくさん購入したり、大量にもらったときや、冷蔵庫に入れて1週間以内に食べきれない場合などに冷凍保存はおすすめですよ。

加熱しないのでイチゴの栄養分も大きく壊れることなく長期間保存が可能です。
ただ、冷凍保存すると食感は変わり甘みも落ちてしまうことは承知してくださいね。

イチゴの冷凍保存のポイントと手順

(1)イチゴをよく洗った後にヘタや傷んだ部分は取り除きます。
しなびかかったイチゴがあった場合
ヘタや傷んだ部分を取る前に10~15分ほどレモン水(レモンがない時は水でもOK)につけて吸水させましょう。

(2)水気をしっかり拭きとって密閉容器やフリーザーバッグなどの冷凍保存用袋に入れて空気を軽く抜きましょう。

(3)ここで一手間、砂糖をかけましょう。
冷凍することによって甘みが落ちてしまうので、水っぽくならないようしっかり水気を切り、砂糖をかけて甘みを添加します。

砂糖をかけて時間を置くと、イチゴから果汁が染み出てきます。
これで果汁に浸かった状態で凍らすことができるのです。

(4)冷凍庫に入れて保管しましょう。

イチゴの冷凍保存期間

上記の保存手順でイチゴの冷蔵保存期間は1~2ヶ月程度です。

冷凍したイチゴの食べ方

冷凍イチゴは、そのまま食べるとシャーベットとして美味しく食べれます。
甘みが弱いと感じる場合は練乳をかけると良いでしょう。

その他の食べ方を紹介しますね。

●冷凍イチゴのヨーグルト
プレーンヨーグルトの中に冷凍いちごを入れるだけですが、冷たくてとても美味しいですよ。
甘みが欲しい場合はハチミツを加えるのがおすすめですよ。

 ⇒ 蜂蜜(はちみつ)が冬に固まる原因と元に戻す方法

冬場に固まってしまった蜂蜜の戻し方を紹介しているので、参考にしてくださいね。

●冷凍イチゴのジュース
冷凍いちごに牛乳や豆乳加えてミキサー回すだけです。
栄養たっぷり、美味しいジュースか完成です。

牛乳や豆乳の分量を減らし、バニラアイスを入れるとイチゴシェイクのようになります。
こちらも美味しいですよ。
子供に大人気です。

 ⇒ イチゴの品種の数と糖度はどれくらい?美味しい食べ方とジャムの作り方

こちらで紹介しているヨーグルトをいれたジェラート風もおすすめなんです!

イチゴの加工保存方法

いちごの量がたくさんあって1週間で食べきれない、または冷凍庫がいっぱいで冷凍できない場合は、イチゴジャムを家庭で作ってみましょう。

スーパーで買ったものより何倍もおいしいですよ。

イチゴジャムの作り方

【材料(200ccの瓶1個分)】
■いちご 300g
■砂糖 100g
■レモン汁 大さじ1

【手順】
1. イチゴは洗って水気をよく拭いてからヘタを切り落とします。

2. イチゴを鍋に入れたら、砂糖をまぶしてレモン汁をふりかけ、1時間くらい置いておきます。
ここでレモン汁をふりかけるのは保存性を高めるためです。

3. イチゴの水分が出てきて砂糖が溶けてきたら火にかけ、弱火で30分位コトコト煮込みます。
アクは適宜すくってください。

4. とろみが出て赤く鮮やかな色になってきたら出来上がりです。

5. 熱いうちに煮沸消毒した瓶に詰め、蓋をして粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やしましょう。

※果物の種類によっては、ジャムを作るときにとろみ付けのために「ペクチン」を入れますが、イチゴには元々ペクチンが食物繊維として含まれているので入れる必要はありません。

まとめ

イチゴはとてもデリケートなフルーツです。

常温では温度が高すぎて傷みやすいので注意しましょう。
家に帰ったらいちごの保存は冷蔵庫です。

冷蔵庫での保存でなるべく長持ちさせるためには、一手間かけて保存し1週間は美味しく食べるようにしましょう。
1週間で食べきれない時や大量のイチゴがある時は、冷凍保存や加工保存し生でそのまま食べる時とは異なった食感を楽しみましょう。

 ⇒ イチゴの栄養や効果効能は煮るとどうなる?1個のカロリーと食べ過ぎ症状

ジャムのように煮て加工しても嬉しい成分が含まれますよ。