お餅とご飯のカロリーの差は?消化や腹持ちがいいって本当?

お餅とご飯とのカロリーの差や、お餅は昔から「消化がいい」よか「腹持ちがいい」と言われていますが、本当のところはどうなのかお伝えします。

お餅はお正月の代表的な食べ物の一つですが、お年頃になるとカロリーは大変気になるところですよね。
また、消化と腹持ちではなんだか矛盾してるようにも感じる謎をスッキリさせましょう。

お餅とご飯のカロリーの差は?

昔から、お正月になるとよく「お餅を食べすぎないでね。」とか、「お餅食べ過ぎて太っちゃった。」などといった話をよく耳にします。
このようなことから、お餅は太りやすい食べ物というイメージをほとんどの方が持っているのではないでしょうか。

しかし、実際のところどうなのでしょう。

 \(\large{\color{magenta}{\fbox{切り餅とご飯の一般的なカロリー}}}\)

「切り餅」と「ご飯」の一般的なカロリーを紹介しますね。

・切り餅 \(\,1\,\)個(約\(\,54\,\)g)  約\(\,127\,\)kcal
・丸餅  \(\,1\,\)個(約\(\,34\,\)g)  約\(\,80\,\)kcal
・ご飯  \(\,1\,\)膳(約\(\,140\,\)g)  約\(\,235\,\)kcal

この結果からみると、お餅とご飯を同じ分量食べたらやはりお餅のほうがカロリーは高いですよね。

しかし、ちまたで言われ良く耳にする、「お餅\(\,1\,\)個=ご飯\(\,1\,\)杯」というのは間違いということはわかりました。
お餅を\(\,1\,\)個食べるのであれば、ご飯\(\,1\,\)膳よりカロリーは低いです。

それではなぜ、「お餅を食べすぎないでね」とか、「お餅食べ過ぎて太っちゃった。」などとよく耳にするのでしょうね。
この言葉には秘密が隠されています。

 \(\large{\color{magenta}{\fbox{お餅 そのカロリーの秘密とは}}}\)

お餅は味付けのバリエーションがとても豊富です。
お餅を食べる時に何と一緒に、どう食べるのかが重要なポイントになっていませんか?
お餅を焼いて何もつけずにそのまま食べるという人はいないでしょう。

お餅と一緒に食べることの多い相棒を\(\,1\,\)つずつ紹介していきますね。

 \(\color{green}{\fbox{あんこ}}\)

お餅と言ったらぜんざいやおしるこのイメージも強いですよね。

もっちりしたお餅に甘~いあんこを絡ませて食べる、甘党の人にはたまらない相性バツグンの相棒です。

そんなあんこをからませた気になるお餅のカロリーを確認しておきましょう。

・つぶあん餅  約\(\,160\,\)kcal
・こしあん餅  約\(\,180\,\)kcal

こしあんの方がカロリーは低いと思い込んでいる人はきっと多いですよね。
若干ですがこしあんの方がカロリーが高いのにはビックリです。

 \(\color{green}{\fbox{砂糖醤油}}\)

香ばしく甘しょっぱい、砂糖醤油はお餅の定番です。

磯部餅が大好きな方は多いですよね。

そんな定番砂糖醤油をつけたお餅の気になるカロリーを確認しておきましょう。

・砂糖醤油餅  約\(\,150\,\)kcal

お醤油ということでカロリーは低いイメージですが、実際にはお砂糖が入っているのでカロリーは若干上がってしまいます。
洋風にしてチーズを挟んだり、バター醤油にしたりするとさらにカロリーは高くなります。

 \(\color{green}{\fbox{大根おろし}}\)

食がすすまないときでも、さっぱりと美味しい大根おろしが相棒だとお餅を食べれちゃうから不思議です。
また、大根おろしには腸内環境を整えてくれるという効果があることも嬉しいですね。

そんな腸内環境を整えてくれるという効果がある、大根おろしをからませたお餅の気になるカロリーを確認しておきましょう。

大根おろしのカロリー(\(\,100\,\)g)約\(\,18\,\)kcal
・大根おろし餅  約\(\,145\,\)kcal

大根おろしにほとんどカロリーがないので、お餅単体のカロリーとほぼ変わりません

 \(\color{green}{\fbox{きな粉}}\)

きな粉餅も根強い人気があります。
きな粉に含まれる鉄分タンパク質が身体に良さそうですよね。

私は子供の頃、あべ川餅が好きで良く食べていました。
大人になってからは、餅は餅でも信玄餅が大好きです。

そんな体に良い成分が含まれているきな粉をからませたお餅の気になるカロリーを確認しておきましょう。

・きな粉餅  約\(\,145\,\)kcal

大根おろしとかわらないのにはビックリですが、きなこをかけすぎたり、砂糖をたっぷりきな粉に混ぜたりすると、総カロリーは高くなってしまうので注意しましょう。

このように味付け豊富なバリエーションがあるのがお餅です。
食べる時に\(\,1\,\)枚で済ませられるのなら問題はありませんが、美味しくてついつい\(\,2\,\)枚、\(\,3\,\)枚と食べてしまう可能性があるので、相棒となる食材でカロリーは変わることを頭に入れて、枚数に気をつけましょう。

 ⇒ お餅の焼き方 オーブントースター・フライパン・電子レンジおすすめは?

焼き方を変えてバリエーションをさらに増やすことができますよ。

お餅は本当に消化にいいの?

ズバリ、お餅の「消化にいい」は本当です。

お餅の原料はもち米です。
もち米の成分には、「アミロペクチン」いう消化の良いデンプン質が\(\,70\,\)%ほど含まれていることから、とても消化にいいのです。

さらに、もともと消化のいいもち米を蒸して、その後もち米の粒がなくなるまで十分につきあげて出来たお餅は、再び煮たり焼いたりして食べますよね。
もともと消化のいいもち米を蒸す → 粒がなくなるまで十分につく → 再び煮る・焼く(切り餅状態のもの)

このような工程をたどるうちに、お餅の中のでんぷんは噛んで柔らかくなったのと同じような状態になっていることから、消化吸収が良い食品と言えるのです。

また、大根おろしと一緒に食べると大根に含まれる消化酵素(ジアスターゼ)が、もち米のデンプンを糖にするのを助けてくれるので、さらに消化は良くなります。
「ジアスターゼ」は熱に弱いので、生で食べられる「大根おろし」と食べるお餅は大正解です。

 \(\color{orange}{\fbox{注意ポイント}}\)

ここで一つ注意があります。
お餅はしっかりと過熱して食べましょう。

デンプンは冷めるとβデンプンという消化の悪い状態になってしまいます。
冷めて固くなったお餅を食べた場合、腹痛を起こす可能性もあると言われています。

お餅は腹持ちがいいって本当なの?

ズバリ、お餅の「腹持ちがいい。」は本当です。

同じ分量を食べた場合、お餅の方が多くエネルギー補給をされていることになります。
下記の通り含まれている炭水化物の量をみても、お餅の方が大きく上回ってます。

・お餅(\(\,100\,\)g)約\(\,50.3\,\)g
・ご飯(\(\,100\,\)g)約\(\,37.1\,\)g

炭水化物が多く含まれるということは糖質が多いということで、胃の滞留時間が短くても血糖値が高まります。
空腹を覚えるほど血糖値が下がるまでには時間がかかるので、お餅は腹持ちがいいということにまります。

まとめ

お餅とご飯のカロリーの差、同じ量を食べたらお餅のほうがカロリーは高いです。
「お餅\(\,1\,\)個=ご飯\(\,1\,\)杯」というのは間違いでしたね。

お餅を\(\,1\,\)個だけ食べるのであれば、ご飯\(\,1\,\)膳よりカロリーは低いのですが、お餅は何と一緒にどう食べるのかによってカロリーは変わってくるということを頭に入れておきましょう。
お餅と一緒に食べるのでおすすめなのは、大根おろしです。

「消化にいい」そして「腹持ちがいい」はどちらも正解です。
小腹が数いた時はお餅を\(\,1\,\)枚食べることを実践して見ませんか!

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消化と腹持ちがいいお餅を母乳授乳中に食べていいのか、また赤ちゃんに食べさせていいのはいつ頃なのか気になる人は参考にしてください。