初彼岸に訪問する時の服装と挨拶 香典やお供え物の金額は?

初彼岸に訪問しお参りさせて頂く時の服装と挨拶、また香典やお供え物の金額の相場についてお伝えします

故人が亡くなって初めて迎えるお彼岸に訪問する際は、社会人としてのマナーを身につけけて伺いたいですね。

初彼岸に訪問する時の服装やマナー

まずは、初彼岸とはなにかを知っておきましょうね。

●初彼岸とは
初彼岸とは、故人が亡くなって初めて迎えるお彼岸のことです。
故人が初めて悟りの世界「極楽浄土」に行くと言われています。

年に2回、春と秋の春分の日と秋分の日の前後3日間を合わせた7日間です。

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だだし、故人が亡くなって四十九日を終えていることが前提です。
四十九日前に迎えるお彼岸は、初彼岸にはなりませんよ。

初めて迎えるお彼岸なので仏壇やお墓の墓石や周りを掃除して、普段よりお供え物を豪華にして家族で集まって手を合わせます。
初盆のように、特別なことをするということではなく、家族や近しい人だけでお墓参り行うのが一般的です。

お盆は法事の一種ですが、お彼岸は本来は仏教とはまったく関係がないものだったのです。

生活の中でいろんな時期や季節を表すものを総称して雑節(ざっせつ)といいますが、
お彼岸とはその雑節の一つなので、初彼岸でも普通のお彼岸と同じことをするのが一般的ということです。

※雑節には、節分、八十八夜、半夏至、土用 などがあります。

訪問時の服装は?

一般的には、お彼岸の服装は平服、普通の服装で大丈夫です。

ただし、場合によっては初彼岸の法要を行うご家庭もあるので、法要に参加する場合は平服や普通の服装ではNGです。
礼服を着用するのがマナーとなっています。

平服でいい、普通の服装でいいと聞いても、感じ方は人それぞれだからやっぱり悩む・・・
そんな人も多いですよね。

それでは、注意点と無難で間違いのない訪問時の服装を紹介しますね。

服装での注意点

【秋彼岸の場合】
秋彼岸はまだまだ残暑が厳しい9月です。
暑いからといって、家でリラックスしていたままの姿、例えば短パンやTシャツ、素足にサンダルといった軽装は控えましょうね。

【春彼岸の場合】
春彼岸はだんだん暖かくなってくる3月です。
おしゃれを楽しみたい季節とはいえ、あまりにも華美なものは控えましょうね。

■男性の場合
男性でしたら、落ち着いた色のシャツにズボンを選びましょう。

■女性の場合
女性でしたら、落ち着いた色のブラウスにスカートや控えめなワンピースを選びましょう。

初彼岸に訪問した時の挨拶は?

服装が決まったらまずは一安心ですが、訪問時に挨拶は付きものですから次の項目を頭の中にしっかり整理しておきましょう。

訪問は電話をしてから

訪問時の挨拶を考えるその前に、訪問する際は必ず相手のご都合を聞くために電話を入れましょう。

お彼岸は\(\,7\,\)日間あるので、突然伺った場合にお留守ということもありますよ。

お昼時夕方など相手の方に気を使わせてしまう時間帯は避けましょう。

電話で、「初彼岸にお参りさせていただきたいのですが、◯◯日の◯◯時頃のご予定はいかがでしょうか?」とお聞きするのがベストですね。

【実際にあった悲しい出来事】
私の父の初彼岸の時、中日に母とお墓参りに行って家を留守にしていた時のことです。
お客さまがお参りにいらしてくれたのですが、留守だったため故人にお線香もあげらず帰って行かれたことがあります。

お花が玄関に置いてあったのです。
メッセージもなくその後電話もなかったので、30年以上経った今も誰がお参りにいらしてくれたのかわかりません。
あの時は本当に申し訳なかったなぁーとお彼岸を迎える度に思い出します。

せっかくお参りに行ったのに留守だったりしたら悲しいですよね。
迎える方にしても申し訳なかったと辛い気持ちになります。
このようなことにならないためにも、訪問する時には必ず確認の電話を入れる必要があるのです。

挨拶はシンプルでOK

約束をした日時にお宅に伺ったら、
まずは玄関で、「◯◯です。 本日は初彼岸のお参りをさせてください。」と挨拶しましょう。

仏間に案内されるでしょうから、
「お線香をあげさせていただきます。」と言って、持参した香典やお供え物を仏壇にお供えしましょう。
または、
仏間に案内され軽く挨拶を交わしている時に香典やお供え物を家の方に渡した後「お線香をあげさせていただきます。」いって仏壇にお線香をあげるのでもいいですね

その辺は臨機応変で大丈夫です。

お線香をあげた後は、少しお話したら早めにおいとましましょう。
初彼岸はたくさんの方がお線香をあげに来るでしょうから、長居は相手に迷惑になりますよ。

初彼岸 香典やお供え物の金額の相場は?

一般的に香典やお供え物の金額の相場は、3,000円~5,000円です。

香典としてお金を包んでも、お供え物として品物にしてもどちらか一方で大丈夫です。

ただ地域によっては、香典とお供え物の両方を持って行くというところもありますので、実家の関係だったらお母さんに、嫁ぎ先の関係であったら義母に確認したほうが間違いありません。
両方であっても、香典やお供え物の金額の相場は変わりません。

香典としてお金を包む場合

香典としてお金を包む場合は、黒白双銀、または黄白結び切りの不祝儀袋を用意します。

表書きは、「御仏前」とします。
下に自分の名前を書きましょう。

お供え物として品物の場合

品物の場合は、黒白双銀、または黄白結び切りののしをかけます。

表書きは、「御供」とします。
下に自分の名前を書きましょう。

一般的に、お供え物は果物、お菓子、お線香、などが良いとされていますが、家族の人数が少ない場合は食べ物では残ってしまうので、お線香が無難でしょう。

お線香は香りが好みでない場合があるかもしれないから、良くないと言われる人もいますがそんなことはありませんよ。
香りが好みでない場合は家の中で使わなければいいんですから。
お墓参りで使っていただきましょう。

まとめ

お彼岸がきても初彼岸になるとは限りません。
四十九日過ぎているかどうか確認しましょうね。

服装は普通の服装でOKです。
しかし、パンやTシャツ、素足にサンダルといった軽装や、あまりにも華美なものは控えます。

挨拶はシンプルに、「◯◯です。 本日は初彼岸のお参りをさせてください。」「お線香をあげさせていただきます。」で大丈夫ですよ。

香典やお供え物の金額の相場は、3,000円~5,000円です。

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