節分の豆まきのやり方やまいた後の始末と残った豆の使い道

節分の豆まきのやり方やまいた後の始末と残った豆の有効な使い道についてお伝えします。

毎年「鬼は~外! 福は~内!」と適当にやってるという人が多い豆まきですが、正しくまいて楽しんで、後の始末もきちんとし豆の残りも使い切りましょう。

節分の豆まきの正しいやり方

節分の豆まきのやり方も千差万別のようです。
ここでは典型的な「家庭版豆まきのやり方」をお伝えしますね。

●豆まきに使うのはどんな豆?
豆まきに使う福豆はスーパーや通販などで購入してOKですが、必ず炒った豆を買いましょう。
生の豆を使った場合、もしも豆を拾い忘れてしまい生の豆から芽が出てしまうようなことがあるとそれはとても縁起が悪いと言われているからです。

●炒った豆を使う意味
悪い芽が出ないように、火 = 陽の力で 炒られた豆 = 福豆を使うのです。

「火」で大豆を炒ることで、鬼を封じるという意味があるのです。

最終的に、鬼を封じたとされる炒ったその豆を私たちが食べることによって鬼を退治したということになるんですよ。

●炒ってある福豆の置き場所
正式には、炒ってある福豆は当日枡(ます)に入れて神棚にお供えします。
枡がない場合は、買ってきた袋のままお供えしてOKです。

しかし、最近の住宅事情では神棚がない家が多いですよね。
神棚がなくても大丈夫、その場合はできるだけ部屋の高い所に置きましょう。

●豆まきをする時間
節分当日の豆まきをする時間ですが、「鬼は夜に出てくる。」と言われているので、節分の日の夜暗くなって家族全員が揃ってから行うのが良いでしょう。

本来、豆をまくのは家長の役目なのですが、年男や年女、厄年の人が中心になって豆まきを行いましょう。
しかし節分の豆まきって、家族みんなが楽しむイベントという意味合いも強いので、豆をまく人は誰と決めず家族全員でまいちゃっても良いのではないでしょうか。

●豆をまいて行く順番
福豆の準備ができたら豆まき担当の人が豆が入っている枡などを持って、奥の部屋から順番に鬼を追い出すようにして豆をまき始め、最後は玄関でまき終わるようにしましょう。

●豆まきの時の口上やまく回数は?
豆まきの時の口上やまく回数や順番などは地方によって異なることもあり、珍しい事例もたくさんあります。

しかし、掛け声の出し方は全国共通ですからね。
思いっきり躊躇しないで元気いっぱいに出しましょう。

まずは、窓を開けて外に向かって「鬼は~外!」と2回言って、豆を下から上へ向けてまき、すぐに窓を閉めます。
次に、部屋に向かって「福は~内!」と2回言って、豆を下から上へ向けてまきます。

このようにして、各部屋を順番にまわりましょう。
お風呂やトイレにもまくことが望ましいと言われていますよ。

最後は玄関です。
ドアを開け、外に向かって「鬼は~外!」と2回言って、豆を下から上へ向けてまいたら、すぐにドアを閉めます。
そして、家の中に向かって「福は~内!」と2回言って、豆を下から上へ向けてまきます。

これで一連の流れは終わりです。

節分でまいた豆 まいた後の始末どうしたらいい?

節分でまいた豆を掃除機で吸い取ったり、ほうきで集めた後にゴミ箱のポイッと捨てている人はいませんか?

豆まきの福豆は事前に枡に入れて神棚にお供えしているありがたいものです。
その福豆を捨ててはいけませんよ。

鬼退治をするために豆まきをした後の豆を拾って食べると1年無事に過ごせると言われています。
それには、神様へのお供え物を下ろして頂くと言う意味があるからです。

でも、「家の中とはいえ、床に落ちた豆を食べるのはちょっと抵抗があるわ。」とか、
普段から子供に、「落ちたものは食べてはいけません。」と躾けているのに・・・ と思う方も少なくないでしょうね。

しかし、節分は普段とは違い特別の行事です。
豆まきの前に、床にまいた豆を後から食べれるように先に掃除し清潔にしておけばOKでしょう。

1年間は病気知らずに家族が無事に幸せに暮らせるという意味があるのですから、ぜひ家族で食べましょう。

節分の当日はお子さんと一緒に、まいた豆を後で拾って食べることを前提に床や畳のお掃除することにすれば、それが躾にもなるので一石二鳥ですね。

●拾った福豆を食べる分量
床や畳に落ちている豆は、家族みんなで拾って年の数だけ食べるようにしましょう。。

この年齢の数には次のような色々な考えや地方によって異なる場合があります。
■新しい年の厄払いなので、数え年として満年齢より1つ多く食べる。
■もともとが数え年と考えて、満年齢に新年の分を加えて2つ多く食べる。
■満年齢のままの数を食べる。

 ⇒ 節分2021はいつ?豆まきの由来や豆を食べる理由とその数

最近は、満年齢のままの数を食べるのが一般的のようですよ。

ただ、香ばしく炒った福豆は確かに美味しいけれど、飽きてしまったり、私のように年齢をたくさん重ねていくと全部食べるのはなかなかツラく感じたり、食べきれない場合もあります。

●家の外にまいた豆はどうするの?
外にまいた豆はどうしたら良いのかが、皆さんの最大に悩みかもしれませんね。

外にまいた豆はさすがに拾って食べれませんよね。
かといって、掃除して集めた起物の福豆を捨てるのも抵抗があるでしょう。

そこで、外にまく豆だけは福豆が小袋に分けて入っているものを使いましょう。
そして小袋のまま豆まきをすれば、最後拾い集めるのも楽だし、袋から出して心置きなく食べれます。
また残っても保存できますよ。

食べきれない時の良い方法

食べきれない時の良い方法をお伝えしますね。

福豆を使った福茶がおすすめです。
本来は、新年に初めて汲んだ水(「初水」といいます)でたてるお茶を「福茶」(お正月には「大福茶」と呼ぶことも多い)と言います。

この「福茶 または 大福茶」は、節分に飲めば1年の邪気が祓えるという縁起の良いものなんです。

おいしい福茶の作り方

通常は福豆にお茶を注ぐだけで良いのですが、さらにおいしい福茶の作り方があるので紹介しますね。

【材料(湯のみ1杯分)】
・福豆 3粒
・塩昆布または昆布の佃煮適量
・梅干 1粒(種をとっておきます)
・熱湯 180cc(お好みで緑茶でもOK)

【手順】
材料を湯呑(マグカップ)に全部入れて、熱湯(お好みで緑茶)を注げば出来上がりです。

■福豆が3粒なのは縁起のいい吉数だからです。
■昆布は「よろこぶ」にかけています。
■梅はおめでたい「松竹梅」に通じます。

節分にまいた残った豆の使い道

節分の豆まきで使い、家族各々が年の数だけ食べても豆が残っちゃった場合はどうしたらいいのか困っちゃいますよね。
そのままにして置いたら忘れ去られちゃいます。

しかし縁起のいい福豆ですし、何より大豆は畑の肉とも呼ばれお肉に匹敵するほどのたんぱく質を含んでいます。
また、食物繊維やカリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、ビタミンE、ビタミンB1など、さまざまな栄養素が含まれバランスの良い食品なので、料理やお菓子、バレンタインデーなどに有効活用しましょう。

おすすめの活用方法をお伝えしますね。

【きな粉】
フードプロセッサーやミルミキサーなどでスイッチを入れて、ガーっとすればたちまち作りたてきな粉の完成です。

【炊き込みご飯】
いつもの炊き込みご飯を炊くときに一緒に入れて炊くだけです。
お米2カップに豆を半カップが目安です。

【大豆のミネストローネ】
ミネストローネなどのスープを作るときに、野菜と一緒に煮込むだけです。

【ひじきの煮物】
ひじきの煮物を作るときに一緒に入れて煮るだけです。

【バレンタインデーのチョコ】
チョコを湯煎して溶かし、そこに豆を入れて混ぜて冷やし固めるだけで、十分に美味しいチョコレートが完成します。

豆だけでなく、お好きなドライフルーツナッツ類マシュマロを入れるとびっくりする美味しいチョコレートになりますよ。
ぜひお試しください。

型に凝ってみるのもいいし、トッピングなどで可愛くアレンジするのも良いでしょう。
義理チョコや友チョコにおすすめです。

まとめ

今年は家族みんなで正しい豆まきの仕方で、「鬼は~外! 福は~内!」 と元気に豆まきをしてみましょう。
豆まきの後は家族みんなで豆を拾って年の数だけ豆を食べ、福茶を飲んで節分を楽しんでください。

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バレンタインデーにぜひ、福豆をチョコレートに変身させてみましょう。