
赤ちゃんに効果的な蚊よけ対策と虫よけ剤成分ディートの怖さや、ハッカ油を使った安全して使える蚊よけプレーの作り方をお伝えします。
デリケートな赤ちゃんに大人と同じ蚊よけ対策でいいわけありませんよね。
安心安全を常に考えましょう。
赤ちゃんの蚊よけ対策
デリケートな赤ちゃんに夏場の蚊よけ(虫よけ)対策はとても大切ですよね。
赤ちゃんは虫刺されの経験がないので、蚊に刺されると過剰に反応してしまいます。
大人より赤ーく広い範囲に腫れやすく、水泡などができる場合もあるんです。
かゆみが出ると赤ちゃんは自分でかき壊してしまうので、感染症の「とびひ」を引き起こすこともあるので注意が必要です。
赤ちゃんは大人よりも呼吸の回数が多く、体温も高いので汗も多くかくことから、蚊に刺されやすい対象なんですよ。
蚊も、目くらめっぽう手当たり次第に血を吸っているのではないんです。
二酸化炭素の排出量・体温の高さ・汗に含まれる成分などに反応して、血を吸う対象を選んでいるのです。
昔、生命力のある人が蚊に刺されやすいと聞いたことがあったんですが、あながち間違ってはいませんね。
刺されてからかゆみ止めを塗るのではなく、蚊の習性をうまく利用して赤ちゃんを蚊から守ってあげるのが一番の理想です。
蚊よけ対策のポイント
赤ちゃんの蚊よけ対策を確認しましょう。
部屋の中では
■窓を開けておくときは必ず網戸をし、網戸の外側に蚊がとまっていることもあるので<、span class="black b">開け閉めは網戸を軽く叩いてからしましょう。
■ベランダや玄関などの開け閉めの時に蚊が侵入することが多いので、空間タイプの虫よけを物干し竿に吊したり玄関に置きベランダからの侵入や玄関からの侵入を防ぎましょう。
■昔から使われる蚊帳(かや)は風通しもよく、蚊を寄せ付けないので赤ちゃんを寝かせているときは赤ちゃん用の蚊帳(かや)を利用することをおすすめします。
最近では蚊帳付きのベビーベッドもありますね。
■煙の出ない電子蚊取り器を利用しましょう。
⇒ 蚊取り線香は赤ちゃんに大丈夫?天然成分の除虫菊や電気蚊取り器は?
■蚊取り線香を使用する場合は、直接煙が赤ちゃんにかからないよう煙の向きに注意し、空気の出入りが頻繁な場所に置きましょう。
寝る1時間前までに部屋に蚊取り線香をたいて準備しておきましょうね。
外では
■特に外では袖のある洋服を選んであげましょう。
外では部屋の中にいる時よりも刺される可能性は非常に高くなるので、熱くてもノースリーブやランニングなどのように肌が露出する洋服は要注意ですよ。
■蚊は濃い色を好むので、お出かけの時は赤ちゃんもママもなるべく黒っぽい服は控えましょう。
■蚊は汗をかいた肌が大好きなので、日傘をさしたり、日陰を歩いたり、ベビーカーには日除けの幌をするなど、まずは汗をかかない工夫をし、汗をかいたらこまめに拭いてあげましょう。
■肌が露出してしまう手・首(顔)・足などに虫よけ剤を塗ってあげましょう。
時間がたつと虫よけ剤の効果は減少します。
汗をかいても虫よけ剤が汗で流れ効果が薄れるので、外出の直前に塗ったら虫よけ剤はバッグに携帯し、様子を見て塗り直すようにしましょう。
直接赤ちゃんの肌に虫よけ剤をつけるのに不安があるようなら、虫よけシールを服に貼るのも良いですね。
■ドブ・噴水・公園の池などの水場や、雨上がり時は要注意です。
蚊が活発に活動するのは、朝の5~6時、夕方の6~7時です。
この時間帯は外出を控えるのが賢明ですね。
虫よけ剤成分のディートには要注意
一般的に、皮膚につけるタイプの虫よけ剤にはディートという成分が含まれています。
赤ちゃん用の虫よけ剤でもディートという成分が含まれているものもあります。
そもそもディート(DEET)はどのようなものなのか確認しましょう。
「ディート」とは虫よけ剤として使われる「化合物」です。
ディートの効果
ディートの効果は、昆虫やダニの吸血を防ぐので、蚊やダニによる虫さされを防ぐことができます。
蚊がディートに接すると触角にある毛穴をふさがれてしまうので、人間が発する炭酸ガスや体温による対流気流を感知できないのです。
だから、「ディート」入りの虫よけ剤をお肌に塗ったりスプレーすると、蚊が人間に近寄ったり皮膚にとまったとしても、「これは人間ではない」と判断して血を吸うことなく立ち去っていくのです。
ディートを注意する理由
蚊よけ対策には持ってこいのディートですが、「これは人間ではない」と判断して血を吸うことなく立ち去ってしまうこともある意味怖いですよね。
そこで、ディートを注意する理由をしっかり確認しておきましょう。
ディートは、第二次世界大戦時にジャングルの戦闘経験をもとに、アメリカ陸軍が開発した化合物です。
なぜ虫がディートを嫌うのかまだ未解明の部分があります。
動物実験では、連続して大量に摂取することで神経毒性が見られたという報告もあり、ディートでアレルギー反応を起こす人もいます。
このようなことから、身体の未発達な赤ちゃんにはディート入りの虫よけは避けたほうが良いでしょう。
※ちなみに
一般的な虫よけ剤の成分表には「ディート」という表現以外に「ジエチルトルアミド」と書かれていることもあります。
赤ちゃん用の虫よけにも「ディート」ではなく、上記のような「ジエチルトルアミド」と成分表示がされていることも多いので注意して見てみてくださいね。
赤ちゃんがディートを含む製品を使用する目安と使用回数の目安
ディートを含む製品は、乳幼児や小児への使用の目安が定められています。
【6ヵ月未満の乳児】
6ヵ月未満の乳児には使用してはいけない。
【6ヵ月~2才未満】
6ヵ月~2才未満は1日1回
【2才~12才未満】
2才~12才未満は1日1回~3回
赤ちゃんに使う場合は必要な場合に限り使用し顔には使用しないこととなっています。
6ヶ月未満の赤ちゃんにはディート含有製品が使用できないので、ハーブの香りで虫を寄せ付けにくくするタイプの虫よけがおすすめです。
月齢が高い赤ちゃんや幼児にも、できればディートを含む製品より効果は弱くてもディート不使用の虫よけ剤を選んでこまめに塗ってあげるようにした方が安心安全ですね。
赤ちゃん虫よけ対策 安全なハッカ油スプレーの作り方
赤ちゃんにはより安心安全なものを使用したいですね。
そこで、安全なハッカ油スプレーの作り方を紹介しますね。
天然成分のハッカ油なら赤ちゃんにつけても安全安心で、虫よけ効果もかなり高いのでおすすめなんです。
嬉しいことに、蚊だけでなく蜂やアブにも効果が期待できる優れものですよ。
赤ちゃんはなんでも舐めてしまいますが、食用としても使えるハッカ油なら問題ありません。
自宅で簡単に作れるので、試してみましょう。
ハッカ油スプレーの作り方
100mlのハッカ油スプレーを作りましょう。
超簡単ですよ。
【材料】
・ハッカ油 20滴(スポイトを使用)
・水 90ml
・無水エタノール 10ml
エタノールは消毒用でもかまいませんが、肌荒れが心配な場合は無水エタノールを使用しましょう。
エタノールを入れることでハッカ油が水に溶けるので、ベタつきがなくなります。
【手順】
(1)スプレー容器にハッカ油とエタノールを入れてよく振って混ぜます。
(2)(1)の中に水を加えてさらに混ぜたら完成です。
※スプレー容器はPS(ポリスチレン)表示の容器だと溶けてしまうので注意しましょう。
ハッカ油スプレーの使用方法
・最初は手先などで様子を見てください。
肌に直接つけるのは抵抗があるという場合は、洋服やベビーカー等に吹きかけても効果はあります。
・ベビーベッドや網戸に吹きかけるだけでも効果があります。
特にベッドはダニも防げるのでおすすめです。
・台所やゴミ袋などゴキブリが出そうな場所や、玄関付近やエアコン周りなどゴキブリの侵入経路に吹きかけるのも効果が期待できます。
床などの拭き掃除に普段から使っておくと、ゴキブリを見る機会が激減するのでお試しくださいね。
※ただし、ネコにはこの香りが良くないようです。
ネコを飼ってる人は使わないようにしてください。
まとめ
蚊は気づかぬうちにやってきて、いつの間にか赤ちゃんの柔らかいお肌をチクッと刺しています。
無防備ではいられませんよね。
お家の中や外出先で赤ちゃんを蚊から守れるのはお母さんやお父さんです。
赤ちゃんが初めて迎える夏を快適に過ごせるよう、しっかりと安全な蚊よけ対策をしてあげましょう。
蚊よりも気になるのがダニですね。