敬老の日の意味と由来や何歳からどんなお祝いをしたらいいのか、おすすめのお祝いの過ごし方をお伝えします。
国民の祝日の一つ敬老の日を家族みんなで楽しく有意義に過ごしましょう。
敬老の日の意味と由来
国民の祝日の一つ敬老の日ですが、敬老の日にはどんな意味がありどのような経緯で生まれたのか、ここで確認しておきましょう。
子供に聞かれた時に、スッと教えてあげられる親でいたいですね。
敬老の日の意味
敬老の日は1965年(昭和40年)に国が法律(祝日法)で定めた祝日です。
「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」という目的で定められています。
高齢者の方々の福祉について若い世代の人達に関心を持ってもらいたい、深めてもらいたい、また高齢者の方の生活向上へ努力してほしいとの思いも込められています。
敬老の日の由来
聖徳太子か行った四箇院(しかいん)の制
一説では、
聖徳太子は推古天皇元593年、大坂に四天王寺を建立し四箇院(しかいん)の制を実施したことが始まりといいます。
【四箇院とは】
四箇院とは次のようになっています。
■敬田院(けいでんいん)
仏法の修行場で寺院そのものです
■施薬院(せやくいん)
薬草を植えて薬を調合し病者に薬を施すところ、現代の薬局です。
■療病院(りょうびょういん)
身寄りの無い病人を寄宿させ治療するところ、現代の病院にあたります。
■非田院(ひでんいん)
身寄りの無いお年寄りや放置された子供を収容するところ、現代の孤児院や老人ホームのような施設です。
寺院、薬局、病院、身寄りのない方の施設をまとめて運営しようというのが、四箇院(しかいん)の制です。
はるか昔に、今でいう老人ホームの先駆けができていたなんてビックリですよね。
この老人ホームの役割を果たす非田院が建立されたのが9月15日だったのです。
非田院の建立にちなんで9月15日が敬老の日に選ばれたと言われています。
しかし、この説得力ある聖徳太子の話も根拠がないともいわれています。
兵庫県多可郡野間谷村(現在の多可町)の村長が「としよりの日」を提唱
さらに、次のような戦後のある出来事がきっかけが、正しい敬老の日の由来と言われているようです。
1947年(昭和22年)兵庫県多可郡野間谷村(現在の多可町)の村長が「としよりの日」を提唱したのが始まりとされています。
趣旨は「老人を大切にして、お年寄りの知恵を借りて村づくりをしよう!」と、夏の暑さもひと段落した農閉期にあたる9月15日に敬老会を開いたのです。
この小さな村の運動が兵庫県全体で行われるようになり、1951年(昭和26年)に中央社会福祉審議会が9月15日を「としよりの日」としたのです。
「としよりの日」はその後全国に広がっていきます。
この「としより」という表現はあまり好ましくないということで、1964年に「敬老の日」と改められました。
さらに、発祥の地である兵庫県多可郡野間谷村の人々が、「こどもの日」や「成人の日」があるのに「敬老の日」がないのはおかしいと、国に働きかけます。
そうして、1965年(昭和40年)ついに国民の祝日「敬老の日」が制定されたのです。
現在、敬老の日は法律によって9月の第三月曜日と定められています。
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2000年(平成12年)からハッピーマンデー制度が開始され、2003年(平成15年)に敬老の日は9月15日 ⇒ 9月の第3月曜日になりましたよ。
※ハッピーマンデー制度とは、月曜日に祝日がくるようにして、日・月を連休にするという制度です。
敬老の日のおすすめの過ごし方
人生の先輩を敬い、感謝し、長寿を祝う「敬老の日」の正しい過ごし方は明確に「コレ」と言った決まりは無いんですよね。
そこでおすすめの過ごし方を紹介しますね。
一緒に住んでいる または 近くに住んでいる場合
●お食事会を開く
敬老の日にあわせてお食事会を開いてみましょう。
おじいちゃん、おばあちゃんに手作りのごちそうを振る舞い、みんなで敬老の日を楽しくお祝いしましょう。
この時に、プレゼントを渡すことができたらさらにいいですね。
遠く離れて暮らしている場合
●電話をかける
普段あまり頻繁に会えない場合はぜひ電話をかけてお話をしましょう。
久しぶりに聞く子供や孫の声は、本当に嬉しいのです。
おじいちゃんやおばあちゃんの元気の源となることまちがいありません。
⇒ 敬老の日の花のプレゼントは定番や花言葉で選んで 4つの贈るスタイル
花やプレゼントを贈るのとは別に、「敬老の日おめでとう。プレゼント贈ったから楽しみにしててね。」と一言電話で伝えるだけで、あなたの気持ちは何倍にもなって届きますよ。
●手紙を送る
敬老の日という特別な日に、おじいちゃんやおばあちゃんへ手紙に書いてみましょう。
携帯メールではなく、紙とペンで素直な想いを綴ることで、あなたの感謝や尊敬の気持ちをストレートに届けてくれますよ。
手紙の中に、家族の写真もいれて送ればさらに喜んでくれるでしょう。
●プレゼントを贈る
年に一度の敬老の日には、やはり記念に残るものを贈ってみましょう。
おじいちゃんやおばあちゃんの好みに合わせた花や雑貨なども喜ばれるでしょう。
電話をかける + プレゼント
手紙をおくる + プレゼント
金銭的余裕があるなら
●一緒に旅行に行く
おじいちゃんやおばあちゃんに旅行券をプレゼントするのもいいですが、「一緒に温泉旅行へ行こう。」と誘ってみましょう。
温泉でのんびりと一緒の時間を過ごしながらゆっくりと日頃の話をきいてあげるだけで、おじいちゃんやおばあちゃんとって心に残る特別な時間になるでしょう。
敬老の日は何歳からお祝いする?
敬老の日を何歳からお祝いしたらいいのか、悩んじゃうという人は多いのではないでしょうか。
そこで2つの提案したいと思います。
こちらも参考にしてくださいね。
⇒ 敬老の日は何歳からお祝いするもの?プレゼントは誰から贈る?
【敬老会のお誘いがきたら・年金受給がはじまったら】
住まわれている町内会から「敬老会へのお誘い」が届いたり、年金の受給が始まったら敬老の日のお祝いをするというのはどうでしょう。
まだまだ元気で若いのはわかりますが、一つの区切りとして考えるのもいいのではないでしょうか。
【孫が生まれたら】
年齢に関係なく、いくら若くても孫が生まれたらおじいちゃん、おばあちゃんとなりますよね。
お孫さんから大好きなおじいちゃん、おばあちゃんへのお祝いの日にしてもいいのではないでしょうか。
まとめ
昔は60歳を過ぎると老人という扱いでしたが、現在では全くあてはまりません。
いくつになっても皆さんお元気なので、「年寄り扱いしないで!」と怒られてしまうかもしれませんね。
でも、口では「年寄り扱いしないで!」といっていても、子供や孫と一緒の時間を持ちたいという気持ちは皆さん持っています。
ぜひ、日頃の感謝を気持ちを伝え楽しい、明日からまた頑張るという気持ちになる一日にしましょう。
⇒ 敬老の日 介護施設で暮らすおばあちゃんへのプレゼントとメッセージ
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