女性の抜け毛や薄毛の原因と実践したい早めの対策としてシャンプーの重要性についてお伝えします。
年をとると進行すると思われがちな女性の抜け毛や薄毛、「更年期以降の症状」だと思い込んでいる人が多いですが、最近では20代や30代でも抜け毛に悩む女性も増えているので要注意です。
女性の抜け毛や薄毛の原因
男性のいわゆる「はげる」原因は遺伝的なものが強いと言われていますがそれ以外にも要因はいくつもあります。
女性の「抜け毛・薄毛」の原因も一つではありませんよ。
「原因はこれ!」と言い切れないのがやっかいなところですね。
それでは、女性の抜け毛・薄毛の主な原因を確認しましょう。
●老化
女性の抜け毛・薄毛の進行は頭皮や毛母細胞の老化によって起こるのが一般的です。
髪の毛は細胞からつくり出されるので、つくり出す細胞自体が老化してしまうと生産能力が落ちることになりますよね。
つくり出す能力が抜けていく数に追いつかない、そうなれば当然髪の毛も減りますよね。
これが細胞の老化すなわち機能低下ともいえます。
男性のケースで「髪の毛が生えるけど育たない、産毛みたいなのはあるけどしっかりと髪の毛として育っていない」と言うのがありますが、これとは違うんです。
●ホルモン
女性の体にも男性ホルモンは備わっています。
女性ホルモンの分泌が減って男性ホルモンの分泌が増えると抜け毛や薄毛になってくるんです。
女性は男性ほど薄毛になりにくいのには女性ホルモンが機能しているからなのです。
しかし、更年期になると女性ホルモンが減ってくるので抜け毛や薄毛は一気に進行するんですね。
やはり年齢か・・・
と思いきや、20代や30代でも女性ホルモンが減る現象が現れています。
それは、近年、仕事の形態が変わることなどにより女性が男性化してきていることが男性ホルモンを増やしていることにもつながっているようです。
●ストレス
最近は生活の多様化が進み夜型の女性も増えていますよね。
夜中にインターネットやゲームを楽しんでいるとアッという間に時間が過ぎて、慢性的に寝不足状態の女性も多いのではないでしょうか。
夜更しをして不摂生な生活を続けていると「成長ホルモン」の分泌量が減ってしまうので、それによって毛母細胞の働きが弱まります。
その結果、毛髪の成長も妨げられ太い力強い毛が生えなくなり大量の抜け毛を招いてしまうんです。
また頭皮自体へのストレス(紫外線・シャンプーの仕方など)や、ファッション(パーマ・ヘアカラー・スタイリング剤・ストレスのかかる髪型など)も大きく影響します。
さらに、頭皮によくないシャンプーやドライヤーなど、日常的に誤ったヘアケアをしていると薄毛になりやすくなるのです。
髪の毛や頭皮へ与える紫外線の影響はこちらから確認してくださいね。
●過度のダイエット
髪の毛は、蛋白質(タンパク質)・脂質・色素(メラニン)で構成されています。
適度な運動と栄養を考えた食事によるダイエットならば問題はありませんが、若いうちは注意が必要な「食べる量を減らすダイエット」をしがちですよね。
これは髪の毛の原料すらも減らしていることになるんです。
過度のダイエットは栄養バランスやホルモンバランスが乱れるし自律神経の乱れやストレスを招くことにもなりかねませんよ。
自律神経が乱れると血流が悪くなって、頭皮と髪に栄養が充分行きわたらなくなり、ヘアサイクルも乱れてしまいます。
女性の抜け毛・薄毛対策
女性の抜け毛や薄毛は早めに対策(ケア)することで頭皮の老化の進行を遅らせることができます。
これは、お肌の老化を遅らせることと同じですね。
前述した原因(老化、ホルモン、ストレス、過度のダイエット)をすべて取り除くことは無理かもしれないけれど、少しでも取り除くことができればそれが予防につながります。
それではどのような対策が有効なのか確認しましょう。
●睡眠をしっかりとる
毎日しっかりと睡眠をとることが重要です。
睡眠中は成長ホルモンが分泌され同時に血液により栄養が運ばれるのです。
特に、午後10時~午前2時が成長ホルモンが最も盛んに分泌されると言われているので、この4時間の間にかかるように意識して寝るようにしましょう。
●カラーリングとパーマを控えめに
カラーリングとパーマは頻繁にしないように気をつけましょう。
カラーリングとパーマを繰り返すことでキューティクルが破壊されて髪が細くなりハリや弾力が失われるのです。
頭皮や髪の健康のためにはやらないことが一番ですがそれは無理ですよね。
最近はダメージの少ないカラーリングやパーマも出てきているので、ダメージの弱いものを利用するか頻度を減らすようにしましょう。
カラーリングやパーマ液を頭皮につけてしまうことが髪を細くしてしまう大きな原因なので、液剤を頭皮に直接つけない技術の高い美容院を見つけだすのも一つの手ですね。
⇒ 白髪染めは美容院それとも自分で?カラーリングとの違いと染め直しまでの工夫
ヘアカラーについてこちらを参考にしてください。
●バランスの良い食事と規則正しい生活
髪の健康にバランスの良い食事と規則正しい生活はとても大切です。
血液が髪まで栄養を送れるように、髪や頭皮に良い食べ物を積極的に摂るようにしましょう。
【髪に良い成分】
■タンパク質
しらす干し・牛肉・まぐろ など
■亜鉛
牡蠣・牛肉・卵の黄身 など
■ビタミンB6
にんにく・まぐろ・鶏ひき肉 など
■ビタミンE
いくら・モロヘイヤ・大根 など
■銅
レバー・桜えび・納豆・ココア など
女性の抜け毛・薄毛にシャンプーは重要
女性の抜け毛や薄毛にシャンプーはとっても重要なんです。
頭皮は顔の皮膚と一枚の皮でつながっているので似た性質を持っているので、シャンプーで乱暴な洗い方をすると頭皮は傷つくんです。
お肌のお手入れと同様に考えましょう。
多くの方は(私も含めて)お肌のお手入れは念入りにするのに対して、頭皮のお手入れはあっさり済ませているような気がします。
さらには、あまりシャンプー剤にも洗い方にもこだわっていないという人もいるようですがこれではいけないんですね。
そこで、「シャンプーの見直し」をしてみましょう。
シャンプーの種類も洗浄成分によって大きく次の3種類に分けられます。
●高級アルコール系シャンプー
最も多く出回っているのが高級アルコール系シャンプーです。
洗浄成分に石油合成系活性剤を使用しています。
泡立ちがよく皮脂をキレイに洗い流すシャンプーなんですが、洗浄力が強いため頭皮の保護に必要な皮脂まで洗い流してしまうのです。
また刺激も強いので乾燥肌や敏感肌の人は注意が必要です。
すすぎが不十分な場合、微量と言えども頭皮に成分が残ると皮膚へ浸透し頭皮の炎症や毛母細胞にダメージを与える可能性があります。
●石けん系シャンプー
石けん系シャンプーは洗浄成分に石けんを使用したシャンプーです。
刺激が弱く頭皮に優しいのが特徴なのですが、石けんはアルカリ性のものが多いため弱酸性の髪に使用するとキューティクルが毛羽立ってしまいます。
そのため、泡立ちが悪い・髪がきしむ・ゴワつくなどの使い心地が悪いことがあるので、石けん系シャンプーを使ったあとは酸性のリンスで髪の毛を弱酸性に戻す必要があります。
●アミノ酸系シャンプー
アミノ酸系シャンプーは洗浄力は多少弱くなりますが抜け毛予防に適したシャンプーです。
髪や頭皮はタンパク質で作られ、タンパク質はアミノ酸によって構成されています。
洗浄成分にこのアミノ酸を使っているため、刺激が少なく頭皮を守るバリアの役割をする皮脂を適度に残しながら汚れを落としてくれるんです。
⇒ シリコンシャンプーとノンシリコンシャンプーの違い 髪にいいのはどっち?
こちらの記事も参考にしてください。
正しいシャンプーのやり方
次は正しいシャンプーのやり方を確認しましょう。
1. シャンプー前にはブラッシングをしましょう。
フケやほこりを落とすために毛先からブラッシングし、その後頭全体を丁寧にブラッシングし頭皮の血行を促すのです。
2. 十分に髪にシャワーを当てましょう。(髪の汚れを流すイメージ)
髪の汚れは、なんとこのプレシャワーリング(前流し)だけで70%位落ちると言われているんですよ。
2~3分かけて十分に行ないましょう。
これによって、シャンプー剤も少ない量で充分に泡立ちます。
3. シャンプー剤を手に取り馴染ませながら髪に塗布しましょう。
十分に泡が立つまで揉み洗いをします。
爪を立てずに指の腹でしっかりマッサージをするイメージで頭皮を洗います。
ムースやスプレー等を使用してる人は2度洗いしてくださいね。
4. 十分過ぎるくらいシャンプー剤をしっかり流しましょう。(最後の流しは重要)
最低でも3分以上はシャワーで流しシャンプーの成分が頭皮に残らないようにするのです。
まとめ
抜け毛や薄毛にはストレスや疲労をため過ぎないようにし、寝不足をなくし日頃の生活習慣に気をつけ、規則正しい生活とバランスのよい食生活を心がけましょう。
これは、あらゆる健康の基本ですよね。
髪は野菜や果物を育てるのと同じ、頭皮は土地の役割をはたしているのです。
健康な頭皮で栄養タップリな太い髪を育てましょう。
産後の抜け毛で悩む人は多いですよね。
参考にしてください。