産後に現れるひどい抜け毛は妊娠中の妊婦さんにとっても心配の種ですよね。
抜け毛の予防ができる栄養は何なのか、効果が期待できる食べ物はどんなものなのか知りたいと思ってる人は多いでしょう。
女性にとって髪は命、誰もがいつまでもツヤツヤな髪でいたいと思うのは当然のことです。
そこで、少しでも産後の抜け毛を最小限にするために、抜け毛予防に効果が期待できる栄養と食べ物を紹介します。
参考になれれば幸いです。
では本題に入りましょう。
産後の抜け毛を予防する栄養とは?
私たちの体は、摂取する栄養素によって健康を保っています。
「体」と「食」には密接な関係があります。
同じように、髪の毛にも必要な栄養素が存在しています。
だから、産後の抜け毛を予防するためにも髪の毛に必要な栄養素を理解しておくことは大切なのです。
それでは、どのような栄養素が髪の毛と密接な関係にあるのか紹介します。
タンパク質
髪の毛は、主に「ケラチン」という成分で形成されています。
「ケラチン」とは、アミノ酸(18種類)が結合してできたタンパク質の総称で、髪の毛だけでなく爪や皮膚の角質層も形成している重要な成分です。
健康でツヤツヤな美しい髪を育毛していくためには、このタンパク質の摂取が必要なのです。
ケラチンには、他のタンパク質にはほとんど含まれない「シスチン」というアミノ酸が含まれています。
「シスチン」は髪の毛に含まれる「メチオニン」からも合成されるのですが、「メチオニン」は体内では合成されない必須アミノ酸なので、食べ物から摂取しなければなりません。
タンパク質は動物性タンパク質と植物性タンパク質とにわける事ができます。
動物性タンパク質は、魚、肉、卵などに含まれます。
植物性タンパク質は、穀類、豆類、野菜などに含まれます。
特に植物性タンパク質は栄養バランスもよく、体内での吸収効率も高いとされているの積極的に摂取しましょう。
ミネラル
ミネラルは、摂取した食物に含まれるアミノ酸からケラチンを合成する重要な働きをします。
髪の毛にはタンパク質(ケラチン)と同時にミネラルも必要なのです。
昔から「わかめやひじきといった海藻類をたくさん食べると髪の毛に良い。」と言われたのは、髪の毛の健康に欠かすことのできないミネラルを豊富に含んでたからなんですね。
食べ物からしか体内に取り込む事が出来ないミネラルは、全部で17種類あるのですが、その中でも髪の毛の成長に最も必要とされているのは、亜鉛、マグネシウム、ヨウ素、ケイ素、鉄分、銅、マンガンです。
・亜鉛
亜鉛には、ケラチンを合成するだけでなく、抜け毛の原因となる酵素を抑制する働きがあります。
新陳代謝を活発にし、コラーゲンやメラニン色素を作るのに欠かせない栄養素です。
・マグネシウム
血行の流れを良くし、抜け毛を抑える働きをします。
・ヨウ素
甲状腺ホルモンを合成したり、代謝の促進をして健康な髪を育てます。
・ケイ素
髪の成長に必要なコラーゲンを強くする働きをします。
・鉄分
血液中に含まれるヘモグロビンの生成に不可欠な栄養素で、潤いのある健康な髪を維持する働きをします。
ビタミンCと一緒に摂取することで、吸収がさらに高まります。
・銅
鉄から血液中の赤血球が作られるのをサポートする働きをします。
不足すると白髪の原因になります。
・マンガン
タンパク質や脂肪の代謝を助ける酵素の構成成分で、ケラチンの合成に欠かせません。
ビタミン
ビタミンは、体に必要な3大栄養素である糖質、脂質、タンパク質をサポートし、体の調子を整える働きをします。
体内では合成できないので食べ物から摂取しなければいけないのです。
ビタミンは水溶性と脂溶性に分けることができ、さらにビタミンB、C、Eなどと細分化していて、それぞれに役割が異なります。
その中でも、特に髪にとって見逃す事のできないビタミンはB群と呼ばれ非常に大きな働きをします。
・ビタミンB6
ケラチンを合成する亜鉛の働きをサポートし、不足すると頭皮環境の悪化や貧血を招く要因になるといわれています。
髪を丈夫にするだけでなく、中性脂肪や悪玉コレステロールを下げたり、脳を活性化させてくれるのです。
タンパク質と一緒に食べる事が理想とされています。
・ビタミンB2
細胞の新陳代謝を助け、髪や皮膚、爪の成長を促します。
・ビオチン
抜け毛や白髪の予防、改善に効果があります
・ビタミンC
健康な髪には欠かせないコラーゲンを作り、亜鉛の吸収するためのサポートをします。
・ビタミンE
全身の血液の循環を良くする働きをします。
ビタミンは、タンパク質を有効に働かせるために欠かす事のできない存在なので、タンパク質と合わせて食べることを心がけましょう。
産後の抜け毛に効果が期待できる食べ物は?
それでは具体的に抜け毛の効果が期待できる食べ物を紹介します。
大豆製品
大豆製品は髪を増やす為に一番効果が期待できると言われている食べ物です。
大豆製品は髪の毛に含まれるタンパク質にとても近い成分で出来ているからです。
大豆イソフラボンの働きは女性ホルモン(エストロゲン)の作用に良く似た働きをするので抜け毛の予防だけではありません。
女性の胸を大きくしたり、美容効果も期待できるらしいですよ。
牡蠣
牡蠣にはもっとも亜鉛が多く含まれている食材と言われています。
亜鉛は体内に貯蔵することが出来ないので、常に食べ物から摂取する必要があるのですが、牡蠣を1~2個食べれば、なんと1日分に必要な亜鉛は摂れちゃうと言うのです。
すごいです。
1日に1~2個でいいなんてびっくりですよね。
「牡蠣は海のミルク」って聞いたことがある人は多いと思いますが、それだけ栄養があるってことだったんですね。
アーモンドなど(ナッツ類)
アーモンドなどのナッツ類にはビタミンEがたくさん含まれています。
ビタミンEには髪の毛を作るのに必要な栄養素を運ぶ(血流を良くする)血管を拡張する働きがあります。
また、ビタミンCと一緒に摂取することで抗酸化作用も高まり皮脂の老化を防ぐ効果があります。
卵
卵は簡単に手に入り、毎日手軽に食べられる食品です。
どこのご家庭にも冷蔵庫の中には卵が入っているのではないでしょうか。
卵は完全栄養食品と呼ばれ、9種類の必須アミノ酸をバランスよく含んでいます。
ただ、卵黄に含まれているコレステロールを気になるって方も多いでしょう。
でも大丈夫、卵の白身にはコレステロールを除去するレシチンが含まれているので、大人は1日2個~3個まではOKとのことです。
これは、私がお世話になっている内科医から聞いているので確かですよ。
必須アミノ酸は食べ物からしか摂取できません。
髪の毛や体の健康のためにも卵は積極的に食べましょう。
唐辛子(キムチ)
唐辛子を食べるとカプサイシンによってアドレナリンが分泌し体温が上昇し、血流が良くなります。
カプサイシンを大豆のイソフラボンと組み合わせると高い確率で育毛効果があることが分かっています。(すべての人に効果があるわけではありません。)
でも、唐辛子を過剰に摂取してしまうと逆に薄毛の原因になってしまうので唐辛子はティースプーン2杯を目安に摂取するようにしましょう。
やはり「過ぎたるは及ばざるが如し」ですね。
その他の食べ物
・サバ
・イワシ
・レバー
・乳製品
・アボガド
・バナナ
・レモン
・ひじき
・わかめ
・芋
・納豆
・豆腐
・味噌
・豆乳 など
髪の毛も健康も食事(栄養)がとても重要です。
思いついた時にウワァーとたくさん食べたりするのではなく、毎日継続して髪の毛に良い食事(栄養)を摂ることが抜け毛の予防につながり、生き生きとしたハリのある髪の毛をよみがえらせる力となるんです。
これって、ダイエットと同じです。
コツコツと継続して行うことができなければ結果として現れることはありませんよ。
抜け毛を予防し艶やかな髪の毛にするためには、体も心も健康でいることが大切なのです。
まとめ
抜け毛増えてきたり、髪の薄さが気になったら、日々の食生活を見直して見ましょう。
体も心も健康でいることが大切、体の中からも抜け毛予防をしてみましょう。
体の中からは栄養素をきちんと理解し食べ物を選び、外からは育毛剤の力を借りてみるのもおすすめです。
体も心も健康でいることが抜け毛を予防し艶やかな髪の毛にするためには重要ということを忘れないでくださいね。
⇒ 産後の抜け毛はいつまで続くの?原因や改善のための対策は?
参考にしてください。