冬瓜の栄養や昔から民間療法的にも食べられて漢方においては生薬として用いられている種や皮の効果をひきだすレシピと冷凍での保存方法をお伝えします。
貯蔵性の高い冬瓜(とうがん)は夏が旬の野菜ですよ。
冬瓜の栄養と効能
冬瓜は冬と言う文字が使われていることから冬の野菜というイメージが強いですが夏の野菜ですよ。
冬瓜と名付けられたのは次のようなことからです。
【冬瓜と名付けられた理由】
冬瓜の旬は夏なのですが、水分が抜けるのが遅い野菜で皮に傷をつけたりしない限り常温で2~3ヶ月は保存しておけることから「冬までもつ瓜」ということなんです。
また、新鮮な冬瓜は表面が白っぽいので霜が降りたように見えるところから、「冬の瓜」冬瓜と言われるようになったとも言われています。
それでは、夏野菜の冬瓜に含まれる注目の栄養成分を確認しましょう。
●主な栄養と効能
■カリウム
■ビタミンB1
■ビタミンB2
■ビタミンC
カリウムには体内の塩分バランスを保ち血圧の上昇を抑える働きがあります。
利尿作用があるので体内の老廃物排出やむくみの解消にも効果が期待できます。
ビタミンCには免疫力を高めて感染症を防ぐ働きがあります。
●その他の栄養と効能
■サポニン(肥満予防に効果的)
■トリテルペン(糖の吸収の抑制や抗ガン作用が期待できる)
冬瓜は栄養成分の90%以上が水分なので、低カロリーでダイエットにもってこいの野菜です。
夏にぴったりの野菜だといえますね。
今まで冬瓜に馴染みがなかった人も是非一度食べてみてはいかがでしょう。
冬瓜の種と皮の効果をひきだすレシピ
冬瓜は昔から日本では民間療法的にも食べられてきた野菜で、漢方においては種や皮が生薬として用いられているんです。
冬瓜は食べていたけれど種や皮はゴミ箱にポイッと捨てていた人がほとんどですよね。
まずは、この素晴らしいとされる種や皮の素晴らしい効果を確認しましょう。
このこうかを知ってしまうと、滅多やたらに捨てる事なんて出来なくなっちゃいますよ。
●種の効果
■利尿作用
■肌を白くしてくれる
■肌を柔らかくしてくれる
■夏の紫外線による肌へのトラブルの状態を良くしてくれる
女性にとって嬉しいことづくめですの効果が期待できますよ。
●皮の効果
■水分代謝を助けてくれる
夏は冷房などで発汗作用がうまく働かなくなって、水分が体の中に溜まってしまいがちですよね。
水分代謝が良くなれば体のなかに必要ない水分(不要物)が体外に出てくれるので肌のトラブルや気になるむくみ解消に嬉しい効果が期待できますよ。
夏にぴったりの野菜ということに納得ですね。
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種と皮をどのように食べたら嬉しい効果がひきだせるのか、しっかり確認しておきましょう。
種を使った料理レシピ
●カリッと香ばしいおつまみ
【材料 1人分】
・冬瓜の種 1/4個分
・ごま油 小さじ1
・塩 適量
【手順】
1. 冬瓜の種を取り出し水で洗います。
水気を拭き取りお皿に入れて、一晩中干してカラカラに乾かしましょう。
2. ふたつきのフライパンにごま油を引いて種を入れて熱します。
種が弾け始めたらふたをしてフライパンを振りながら20~30秒加熱します。
3. 火を止めて弾ける音がしなくなったらふたを開けて、塩をふったら出来上がりです。
皮を使った料理レシピ
●冬瓜の皮のキンピラ
【材料 4人分】
・冬瓜の皮 1/4個分(約10g)
・冬瓜のワタ 1/4個分
・鶏肉 100g
・人参 30g
・しいたけ 2個
・酒 大さじ1
・ごま油 大さじ1
・しょうゆ 大2
・みりん 大1
・白ごま 適量
【手順】
1. ピーラーで皮をむいて細切りにしたら、沸騰したお湯でゆでて水気をとります。
ワタは種を取り除いて2センチ幅にカットします。
2. 鶏肉・人参は細切り、しいたけは薄くスライスします。
3. フライパンにごま油をしいて、細切りにした冬瓜の皮をじっくり炒めましょう。
さらに鶏肉・冬瓜のワタ・人参・しいたけも加えて炒めます。
4. 酒・しょうゆ・みりんを加えて味をしみこませます。
汁気がなくなったら器に盛って、白ごまをふって出来上がりです。
冬瓜の保存方法
●まるごとの冬瓜 賞味期限 1~3ヶ月
冬瓜はとても貯蔵性の高い野菜なので、まるごと(カットしていない状態)であれば常温で保存することができます。
風通しのよい冷暗所に置いておくだけで長期保存ができるのは嬉しいですよね。
●カットした冬瓜 賞味期限3~4日
カットした後の冬瓜はラップで包んで冷蔵庫で保存しましょう。
冬瓜をカットして冷蔵で保存する場合は、種とワタを取り除いてくださいね。
ワタの部分から傷み始めるので、必ず取り除きましょう。
一度包丁を入れた冬瓜は他の野菜と同じように長くは日持ちしないので、早く食べ切るようにしましょうね。
冷凍での保存方法
冷凍保存の賞味期限は1ヶ月です。
1. 種とワタを取り除いて一口大に切って皮を剥ぎましょう。
2. 金属トレーにのせて急速冷凍し凍らせましょう。
3. 改めて冷凍用の保存袋に入れて冷凍庫保存をしましょう。
使用する場合は、半解凍でスープや煮物に使用してください。
まとめ
冬瓜は保存しやすい野菜で、漢方にも使われるような栄養豊富な食材で、捨てるところがないエコな野菜です。
健康にも美容にも効果があるすぐれものの野菜なんで、夏のスーパーにが置いてあったら迷わす購入し、余すことなく食べてしまいましょう。
冬瓜の他にもむくみを解消する食べ物や飲み物はありますよ。
こちらを参考にしてください。