浴衣を着ていい時期はいつからいつまで?秋祭りや雨の日には?

浴衣を着ていい時期はいつからいつまでなのか、秋祭りに着る時の工夫や雨の日の対処の仕方をお伝えします。

浴衣は夏の風物詩ですが、秋祭りに着ても「季節外れ」という印象で悪目立ちしないようにポイントを抑えてせっかく買った浴衣をたくさん着ましょう。
また、雨の日も神経質にならなくても意外にいけちゃうんですよね。

浴衣を着ていい時期はいつからいつまで?

「浴衣を着ていい時期はいつからいつまでなんだろう?」と迷ったり悩んでいる人は案外多いんですよね。

お気に入りの浴衣を買ったらならやっぱり何回も出きるだけたくさん着たいと思うのは当然のことです。
だからといって、周りの人にイタいと違和感を持たれるのは嫌ですもんね。

そこで、浴衣を着ていい時期を確認しましょう。

浴衣を着ていい時期は明確にいつから(何月何日から)いつまで(何月何日まで)と決まっていないのです。
一般的には「6月~9月」で落ちついているようです。

浴衣を着る時期については次のような説がありますよ。
■7月~9月中ごろまで
■6月~9月中ごろまで
■6月後半~8月いっぱい

古くから着物には明確な衣替えの時期が決まっています。
しかし「浴衣は着物ではない」という考え方があったため、浴衣に対してはあまり厳しいルールは存在していないと言うのが本当のところのようですよ。

●昔の浴衣は
浴衣は昔その文字の通り、入浴の際に着る衣とされていました。
元々は蒸し風呂の中で着ていたものが、だんだんとお風呂から上がって室内で着るようになり、蒸し風呂のように暑い夏の夜に着るようなり、長い長い時間を経て次第に変化してきたんです。

江戸時代の頃になると浴衣を着て外出することが流行し、「江戸の夏の夜は浴衣を着る。」というのが粋の証になりました。
現代にも「浴衣を着る = 粋」という文化がしっかり残っていますよね。

●現代の浴衣はどのように着る?
「浴衣を着る = 粋」という昔からの文化が残っている現代に、「せっかく買ったのだから長い期間に何回も着ないともったいない。」なんて、いつまでも浴衣を着ているのは粋ではありません。
それはカッコいいとはいえませんよね。

せっかく買ったのだから、長く着るのではなくやはり粋に着るを目指すようにしましょう。

最近では5月の終わり頃から暑くなり始め、9月もまだまだ残暑が厳しい日が続きます。
この時期に浴衣を着てもいいのかが問題です。

7月頃から花火大会や夏祭りのイベントが数多く開催されるので、7月・8月中はもちろんOKです。

では、それ以外の月をどうしたらいいのか確認しましょう。

【5月~6月に浴衣を着たい場合】
5月~6月に浴衣を着たい場合は、半襟を付けて浴衣ではなく夏の着物として着ることをおすすめします。

【9月に浴衣を着たい場合】
残暑が厳しいと言われる9月でも少しでも涼しくなって秋の気配を感じたら浴衣の時期は終わりにしましょう。

それでもどうしても9月に浴衣を着たい場合は、次のような工夫をしましょう。

■浴衣の柄は夏を連想させる朝顔や金魚などの柄ではなく秋草やトンボなどの秋をイメージさせる柄を選ぶ。
■浴衣の地色も白地はさけ帯も落ち着いた色合いにする。
半襟をつけた長じゅばんを下に着る。
■素足に下駄ではなく足袋を履く
■ヘアアクセサリーも秋めいたものをつける。

個人的には、夏のイベントが始まる7月頃から秋のお彼岸(秋分の日)前までがOKなのではないかと思います。
それ以降に、夏と同じような着かたで浴衣を着ている女性を見たとしたら、引いてしまうと思います。

浴衣を秋祭りに着るのはどう?

夏の花火大会や盆踊りが終わって、9月に開催される秋祭りも意外に多いんですよね。
着たい気持ちはわかりますが、やはりお彼岸(秋分の日)を過ぎていたら浴衣を着るのは避けたほうが無難でしょう。

「お祭りなんだから着ても良いのでは?」と思われるかもしれませんが、「季節外れ」という印象で悪目立ちしてしまうでしょう。
「季節外れ」と「浴衣を着る = 粋」とではかけ離れすぎますよ。

どうしても着たいのであれば前述した通り<、秋のイメージを感じさせる浴衣の柄を選び、浴衣の地色は白以外帯も落ち着いた色合いにして、半襟をつけた長襦袢を着て足袋を履くしかありませんね。 半幅帯でも帯締めをしたり、ヘアーアクセサリーも秋めいたものにするなどして、悪目立ちするのでなくぜひとも「粋」浴衣を着こなしてくださいね。

浴衣を雨の日に着ても大丈夫? 対処の仕方は?

浴衣を着ると決めていた日に雨が降ってしまったら・・・
やっぱり浴衣は諦めようと思う人は多いでしょう。

でもね、雨の日でも諦める必要ありませんよ。
気にせず着ていきましょう。

浴衣は木綿や化繊で出来てるので、雨に濡れてもシミになる事はまずないのです。

しかし、地面が土の場所では話は変わってきますよ。
ドロが跳ねはシミになります。

なので、ここでは地面が土で無い場所ということで紹介しますね。

浴衣は濡れても簡単に家で洗えるので安心してください。

 ⇒ 浴衣の洗濯は自宅で手洗い,洗濯機でOK!クリーニングに出す時の注意点

こちらを参考にして洗濯してください。

洋服を着て革のパンプスでお出かけするより、浴衣を着て素足に下駄を履いている方が雨には強いのです。

また、浴衣に傘はとってもお似合いです。
和傘の蛇の目傘を持っていたら尚しっとりと浴衣を粋に着こなせますよ。

●雨の日の着付けポイント
雨の日の着付けポイントは着丈は短めにして着ることを忘れないでくださいね。
くるぶしがちょっと見えるくらいの丈なら裾が濡れにくいですからね。

■雨の日の注意点
雨の日でも大丈夫とは言ってもなるべく濡れないように気をつけましょう。

浴衣は身体を覆う布の面積が広く、ずぶ濡れになってしまうと浴衣が水をたっぷり吸ってしまうので重くなり半端なく体が冷えて寒くなってしまうのです。
風邪を引いたりしては大変ですからね。

また、帰ったら直ぐに濡れた浴衣は和装ハンガーに干して翌日に手洗いで洗うかもしくは洗濯ネットに入れて洗濯機で洗いましょうね。

《翌日も雨だった場合》
浴衣はそのまま和装ハンガー干しておき天気が良くなるまで洗濯は控えてくださいね。

まとめ

浴衣を着ていい時期は、明確にいつからいつまでと決まっていませんが、やはり「粋」を意識してに素敵に着ましょう。
自分の中で「ちょっと季節外れ?」と感じた時は、周りの人には「悪目立ち」してしまうと考えるといいかもしれません。

どうしても着たい時には、次のような工夫をして浴衣を着るようにしましょう。

 ⇒ 初めての浴衣を通販で買って大丈夫?必要な物と簡単な着付け手順

練習を何回かすれば浴衣は自分で着ることが出来ますよ。
こちらの記事を参考にしてくださいね。