浴衣の洗濯は自宅で手洗い,洗濯機でOK!クリーニングに出す時の注意点

浴衣の洗濯は自宅で手洗いや洗濯機でOKなので洗い方について紹介します。
考えているより簡単ですよ。
しかし、面倒だからクリーニング店にに出したいという場合の注意点についてもお伝えします。

自宅で手洗い・洗濯機を使った浴衣の洗い方

夏の暑い時期「粋」に着こなした浴衣には、汗がたっぷり染み込んでいますよね。
家に帰ってきて浴衣を脱いだ時に、浴衣のしっとりした感じや重くなっている感じでハッキリわかるでしょう。

このように浴衣は1回着ると汗やほこりでかなり汚れてしまいます。
お気に入りの浴衣が汗やほこりで汚れてしまってるのにそのままになんてしておけませんね。

この時、洗濯は自分で出来るものなのかクリーニングに出した方がいいのか迷ってしまう人が多いんですが、浴衣の洗濯は自宅で出来ますよ。

 ⇒ 浴衣を着ていい時期はいつからいつまで?秋祭りや雨の日には?

雨の日に着た時の注意点はこちらで確認してください。

それでは、自宅で行う浴衣の手洗いと洗濯機での洗い方を確認して行きましょう。

浴衣の洗い方(手洗いの場合)

浴衣を丁寧に洗いたい場合は、手洗いがおすすめですよ。
必ずカラッと晴れた日に洗濯しましょう。

●洗剤
必ず中性洗剤を使いましょう。
中性洗剤とは、簡単に言ったら「おしゃれ着洗い用」の液体洗剤です。

ちなみに、私は「エマール」を使っています。

●洗濯方法
1. 大きめバケツか大きめの洗面器、または洗面台に水を入れ液体洗剤を溶かします。

この時、たらいや洗い桶があるとベストなのですが昔と違い一般家庭で持っている人は少ないでしょうから、家庭の中で一番大きいものを使いましょう。
浴槽を利用するのもいいかもしれませんね。

必ず水を使ってくださいね。
お湯を使うのは絶対にNGです。
お湯を使うと浴衣の染料が落ちることがあるので注意してくださいね。

また、洗剤の使用量はボトルに記載されている規定量よりも少なめに入れるようにしましょう。
定量入れても大丈夫ですが汚れ落ちは少なくてもあまり変わらないので、洗剤の効果で浴衣の染料の色落ちするリスクを出来る限り少なくしたいのです。

2. 浴衣は袖だたみをします。
まず、袖と袖を背中側で合わせ袖山や脇線をきっちりと合わせます。
衿の先まで左右を合わせます。
袖を合わせたまま内側に折ります。
三つ折りにし、このままでまだ大きいのでさらに半分に折りましょう。

こちらの動画を参考にしてくださいね。


【手縫いの浴衣の場合】
手縫いの浴衣の場合は、衿の芯がごわつくといけないので衿の先40センチくらいをあらく木綿の糸で縫いとめておくと安心ですよ。

3. 押し洗いをします。
押し洗いする時、袖だたみした浴衣は洗濯用ネットに入れるようにしましょう。
洗濯ネットに入れることで型崩れを防げるので後の作業がとても楽になります。

優しく押し洗いした後は洗剤入りの水を捨てて、再度水をためて押し洗いの要領で2~3回すすぎます。

【食べこぼした後がある場合】
食べこぼした後がある場合は、浴衣を袖だたみする前に食器用洗剤(必ず中性を選ぶ)をシミの部分に薄く塗って軽くもみ洗いします。
この時、色落ちの危険があるので強くもみすぎるのは危険ですよ。
あくまで、優しく優しくもんでください。

4. 脱水します。
すすぎが終わった後は洗濯機で1~2分以内で脱水します。

脱水が長すぎるとシワがつく場合があるので、途中確認して様子をみながら行いましょう。
脱水時間の目安としては、和装用ハンガーにかけたらまだ水気が落ちてきそうなくらいがベストな時間です。

脱水も洗濯用ネットに入れて脱水するのがポイントです。

5. 和装用ハンガーに干します。
脱水が終わったら、和装用ハンガーや物干し竿に通して風通しの良いところに陰干しします。
浴衣のすそが下につくようなら、M字になるようにすそを別の物干し竿にかける工夫をしてください。

この時、シワになった部分を手で一方向に向かって「手アイロン」をします。
手アイロンをすることで、乾いたときにほとんどシワのない状態になりますよ。

【日陰がなく直射日光が当たってしまう場合】
日陰がなく直射日光が当たってしまう場合、浴衣は裏返しにして干しましょう。

6. 乾いた浴衣を仕上げます。
浴衣が乾いたら、洗濯のりスプレーを吹きつけながらドライアイロンをかけましょう。
ドライアイロンかける時は、テカリ防止のためにハンカチや手ぬぐいで当て布を忘れずにしましょうね。

【洗濯のりスプレー使用時のポイント】
家庭用アイロンは高温になりやすいので洗濯のりスプレーの糊が焦げないように、少し離し浴衣の上の空間に洗濯のりスプレーを吹きかける感じで行いましょう。

浴衣の洗い方(洗濯機の場合)

浴衣の洗濯は自宅で手洗いするのがおすすめですが「もっと簡単に出来ないの?」という場合に、手を抜ける洗濯機を使う方法もありますよ。

最近の洗濯機は優れているので洗濯機に任せても大丈夫です。
洗濯機の「弱洗い」や「おしゃれ着洗いコース」「ドライコース」機能を使った洗い方です。

洗濯機の場合も基本は手洗いと変わりません。
おしゃれ着洗い用洗剤必ず水に入れて洗濯機を回しましょう。
■洗剤の使用量は規定量よりも少なめに入れます。
■特に汚れが目立つ部分は食器用洗剤(必ず中性を選ぶ)をシミの部分に薄く塗って軽く優しく優しくもみ洗います。
袖だたみにしてから洗濯ネットに入れて洗濯機の「弱洗い」や「おしゃれ着洗いコース」「ドライコース」を選びます。
脱水は1~2分以内にしたいので洗濯機の脱水時間は要チェックです。
脱水時間の目安としては和装用ハンガーにかけたらまだ水気が落ちてきそうなくらいがベストな時間です。
■干し方やドライアイロンのかけ方は手洗い方法と同様です。

【手洗い・洗濯機洗いの注意点】
手洗いの場合も洗濯機洗いの場合も柔軟剤を使用するのはNGです。

浴衣というのは、糊とアイロンがピシっとかかっているから涼しげに粋に見えるのです。
柔軟剤を使ってはクタッとしてしまいます。
クタッとした浴衣は「寝巻き」にしか見えませんよ。

絞りの浴衣の洗濯はクリーニングに任せる?

絞りの浴衣は高級品のイメージがありますよね。
だからクリーニングに出すものと決めつけている人も少なくないようです。
しかし、絞りの浴衣も自宅で洗濯しましょう。

絞りの浴衣はノーアイロンで良いので普通の浴衣よりもお手入れが楽なのです。
何度も洗ってふわふわになった絞りの肌触りは最高ですよ。

なんとビックリですが、手洗いより洗濯機がおすすめということです。
絞りの浴衣も通常の浴衣同様に上記の「自宅での浴衣の洗い方(洗濯機の場合)」を参考にしてください。

ただ脱水時間は1分以内を守ってくださいね。

【絞りの浴衣の洗濯時の注意点】
■染料が落ちる場合があるのでつけ置きはNG
■脱水時間は1分以内
アイロンや洗濯のりスプレーはNG

浴衣の洗濯にクリーニング店を使うときの注意点

どうしても浴衣を自宅で洗うのは面倒という人はクリーニング店ににお願いしましょう。
昔ながらのクリーニング屋さんで自店で加工するお店を探しましょう。

取り次ぎのチェーン店の場合、全てがそうであるとは限りませんが旅館の浴衣のようにペチャンコになって帰ってくる危険性があります。

特に、絞りの浴衣は要注意です。
絞り浴衣はクリーニングに出す必要はありません。
絞りの浴衣どーしてもクリーニング店に出すという場合は、プレスを強くかけないように必ず伝えてくださいね。

絞りの浴衣をクリーニング屋さんに出して、ぴっちりプレスされて絞りがのびてしまいダメになって戻ってきたという悲しい話を聞いたことがあります。
一度プレスされた絞りは二度と戻すことはできませんからね。

【私の場合】
以前、私も浴衣を自宅で洗濯するのは難しいのではないかと決めつけて、クリーニング(取り次ぎのチェーン店)に出しました。
母がクリーニングに出していたのを知っていたので大丈夫と信じていたのですが、帰ってきた浴衣はペッちゃんこで強くプレスされ過ぎてホントに旅館で出される浴衣のようでガッカリしたことがあります。
後でわかったのですが、母は和服専門のクリーニング屋さんに出していたそうです。

それからは自宅で洗濯機で洗っています。
簡単にできるし経済的ですよ。

まとめ

浴衣の洗濯は思ったより本当に簡単です。
絞りの浴衣が木綿の普通の浴衣よりお手入れが楽なのにはビックリしたのではないでしょうか。

自宅で自分で洗濯ができれば、浴衣をシーズン中に何回も気持ちよく着ることができます。
今年の夏は浴衣を粋にたくさん着て、好感度をさらにUPしてください。

 ⇒ 初めての浴衣を通販で買って大丈夫?必要な物と簡単な着付け手順

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