鯉のぼりの片付け 洗濯の仕方と収納方法は?クリーニングに出せる?

鯉のぼりを片付ける時の家庭での洗濯の仕方や来年気持ちよく飾るための収納方法をお伝えします。
洗うのが面倒くさいと感じる人も多く、クリーニングに出せたらいいなと考え人もいるようですね。

チリやホコリ、花粉やPM2.5などの汚れをキレイにして収納しましょう。

鯉のぼりを片付ける時の洗濯の仕方

男の子の端午の節句には、五月人形や鎧・兜のように家の中に飾るものと、鯉のぼりのように家の外に飾るものとがありますね。

家の外に飾る鯉のぼりの場合、空気中の目に見えにくいチリホコリ花粉PM2.5などの他にも鳥の糞などがついて汚れてしまっている可能性がありますよ。

さらに、夜しまい忘れた日があったりすると夜露で鯉のぼりの生地がその水分を含んでしまい、カビが発生しているかもしれませんね。

だから、片付ける時には洗濯が必要です。
ただ金箔付きの鯉のぼりや、金属の金具がついている場合はどのように洗ったら良いのか悩んじゃいますよね。

やはり金箔付きの鯉のぼりや金属の金具がついている場合は、洗濯機での洗濯は止めておきましょう。
現在の鯉のぼりは、ナイロン素材やポリエステル素材が主流のことからも、洗濯方法は「手洗い」が基本となります。

 ⇒ 鯉のぼりの由来と矢車や吹き流しの色の意味 鯉の名前や飾る順番は?

意外と知らない鯉のぼりの意味やそれぞれの名前をチェックしましょう。

自宅で手洗いする手順

●短期間しか飾らずほとんど汚れがない場合
子どもの日(端午の節句)の1週間前頃から飾り出してほとんど汚れがない場合は、洗剤をつかって浸し洗いする必要はないですよ。

しっかりとチリやホコリ、花粉やPM2.5を払い、タオルをぬるま湯に浸け固く絞ったもので鯉のぼり全体をキレイになるよう拭くだけでOKです!

●汚れが目立つ場合
パッと見て汚れがわかる場合は、タオルで拭くだけでは汚れは落ちてくれません。
しっかり手洗いしましょうね。

大きなタライがあれば良いですが、最近ではタライが家にある人の方が珍しいですよね。
だからタライの代わりに浴槽を使用します。

【手順】
1. 浴槽にぬるま湯をはって中性洗剤を入れます。

2. 1の中に鯉のぼりを入れてしばらく浸けておきます。(1時間~1時間半くらい)
汚れ具合で浸けておく時間は調節してくださいね。

3. 浸けた後にまだ汚れが残っている部分があった時は、軽く揉み洗いして汚れを落とします。
[金箔付の鯉のぼりの場合]
浸けおき洗いでも金の粒子が浮いてくることがあります。
金箔や金シールが付いたものはデリケートなので、揉み洗いをしたり擦ったりすったりすると金箔は剥がれやすく、素材を痛めてしまう可能性が大きいので軽く押し洗い程度にしましょう。

4. 浴槽の中の中性洗剤入りのぬるま湯は捨てて、あらたに水をはり鯉のぼりの洗剤を軽く押しながら落としましょう。

5. 洗剤を落とした水は捨てて、水道水を出しながら手で軽くすすぎ洗いします。

6. 洗剤を完全に落としたら最初は軽く絞り、様子をみなが水気が無くなるように絞り風通しの良い場所に日陰干しにしましょう。
[金箔付の鯉のぼりの場合]
干すときは絞らずに水を切るだけでそのまま干しましょう。
強く絞ると金箔が剥がれる原因になります。

乾燥が不十分だと、カビや臭いの元になる場合があるので、十分に乾燥させましょうね。

■ポリエステル製
ポリエステル製の鯉のぼりは、日光に当てて干しても大丈夫です。
また濡れてもほとんど色落ちしません。

■ナイロン製
ナイロン製の鯉のぼりは、日光に当たることで変色してしまったり、濡れたままにしておくと色移りする可能性が有るので注意しましょう。

鯉のぼり片付け時の収納方法

鯉のぼりを片付け収納する際に一番気をつけたい点は、洗った後完全に乾燥しているかどうかです。
完全に乾燥していないとカビや臭いの元になり、ナイロン製の場合は変色することもあり、来年飾ろうと取り出した時に残念なことになっている可能性がありますよ。

しっかり乾燥させた鯉のぼりは、
購入した時の箱に丁寧に畳んで湿気とカビ予防のために乾燥剤を入れ
なるべく日の当たらない(温度が高くならない)場所(タンスの上や押し入れ)など、高い所を選び収納しておきましょう。

鯉のぼりはクリーニングに出せる?

鯉のぼりは自宅で洗濯できるけれど、手洗いするのは面倒だからクリーニングに出したいと思う人もいるようですね。
確かに大きなものになると一人で扱うのが憂鬱になりますよね。

しかし、出すのはやめておいた方が賢明かもしれませんよ。

鯉のぼりの場合、
普通のドライクリーニングでは生地を傷め金箔付きの場合は変色はがれの原因になると言われています。
さらに金属の口輪の部分の破損原因になるのです。

どうしてもクリーニングに出したい場合は、
特殊クリーニングを扱う店舗を選んでくださいね。

安心して出せますがお値段もばかにならないくらい下記の通り高額です。

■吹き流し・鯉のぼりの小さなサイズ(4mまで)各々2,000円~
■吹き流し・鯉のぼり(4m以上)        各々4,000円~

面倒であっても、大切な子供への思いが入っている鯉のぼりですから、ここは一つ頑張って手洗いしてみませんか。

まとめ

子供の大切な鯉のぼりは、出来るだけ長く持たせたいですよね。
それには、手洗い、完全乾燥、正しい収納が重要です。

鯉のぼりが良い状態で来年飾れるよう心を込めて、お天気の良い日を選び、鯉のぼりの素材に合わせた手洗い方法で汚れを落とし、完全に乾燥させてから、湿気の少ない場所に乾燥剤を入れ正しく保管しましょう。

 ⇒ 鯉のぼりは何歳まで飾る?飾る時期はいつからいつまで?

鯉のぼりを長持ちさせるために夜しまう理由を確認しておきましょう。