鯉のぼりは何歳まで飾る?飾る時期はいつからいつまで?

鯉のぼりは何歳まで飾るものなのか悩んでいる人も多いようですね。
子供自身が鯉のぼりが飾られるのを楽しみにしていてる間は飾ってあげたいものです。

また、いつからいつまで飾ったらいいのか、飾り始めとしまう時期についてお伝えします。

鯉のぼりは何歳まで飾る?

5月5日の子どもの日は男の子にとっての端午の節句ですね。

子供の健やかな成長と幸せを願い、鯉のぼりを飾っている家があちこちに見られます。
ただ、、年齢が大きくなるにつれて鯉のぼりへの子供の興味が薄れてくると「何歳まで飾るものなのだろう?」「飾らないと縁起が悪いのかしら?」という疑問がわき悩む親が出てくるようです。

しかし、迷ったり悩んだりする必要はありませんよ。
「鯉のぼりは〇〇歳まで飾るもの。」などという特に明確な決まりやルールはないですから。

「やめたい時に飾るのをやめる。」それでOKなのです。

と言っても、「縁起を担ぐ意味のある年齢」があるので紹介しておきますね。
迷う人はこちらを参考にして何歳まで飾るか決めるのもいいでしょう。

●7歳まで飾る
地域によっては鯉のぼりを飾る1つの目安として、「まずは7歳まで」とするところがあります。
これには諸説あります。

はるか昔は子供の死亡率が高く、現代のように大人になっておじいさんになるまで長生きすることが難しい時代でした。
7歳までは「神の子」と言われて、この7歳を過ぎた子供は無事に育つと考えられていたのです。

だから、7歳まで無事に育ってくれたという感謝を込めて、ここで鯉のぼりは卒業し盛大に御祝いをするそうです。

●15歳まで飾る
次の目安は15歳です。

15歳は昔の「元服」にあたる年齢です。
この年齢の男の子は思春期に入り、受験を控えていることもあり全ての事にデリケートになっているお年頃です。

15歳は昔も現代も男の子にとって節目になる年ということで、「せっかくの鯉のぼりを7歳で最後にするにはちょっと早すぎるわ。」と思う人は、最後の年を15歳にしてみましょう。

●20歳まで飾る
最後に目安とする年齢は20歳です。

20歳はそのまんま成人して大人になったということで、鯉のぼりを飾るのを最後とする年齢としてちょうど区切りがいいとも言えますが・・・
本人からもういい加減飾らないでくれと言われそうですよね。

【私の場合】
息子が2人いますが、私の家では長男が小学校に入学した年まで飾りました。
翌年次男から鯉のぼりは飾らないのかと言われるんじゃないかと心配しましたが、そんなことは全くありませんでした。
意外と子供たちの方がクールなんだなと思いました。

鯉のぼりを飾る時期はいつからいつまで

せっかくの鯉のぼりだから、早くから飾り始めたいと思う人もいれば、朝出して夜しまってを繰り返さなくてはならないから大変と考える人がいてもおかしくありませんね。

鯉のぼりを飾る時期

鯉のぼりは「いつからいつまで飾る」という決まりはないそうです。
だから、比較的ラフな感じで大丈夫ですよ。

一般的には、
春分の日から4月中旬ぐらいの間に飾ることが多いです。
遅くても5月5日の子どもの日の1週間前には飾ってあげましょう。

ただ、次のような飾る時期が決まっている地域もあるようです。
地域の慣習が色濃い地域ならば、おじいちゃんやおばあちゃんなど年配の人に聞いてみた方がいいですね。
春彼岸(3月24日頃)を過ぎたら飾る。
雛祭り(3月3日)を過ぎたら飾る。

鯉のぼりをしまう時期

鯉のぼりを飾る時期は比較的ラフな感じで大丈夫ですが、しまう時期はあまり急がないでください。

本来、端午の節句は旧暦の5月でした。
この時期は今で言うと梅雨に入る時期になります。
「鯉の滝昇り」と言われるように、鯉は雨との関わりがあるんですね。

だから、5月5日が過ぎたらすぐにしまうのではなく、5月の中旬頃にしまうのがベストです。

鯉のぼりを飾る機会は年に1度しかないわけだし、子供が喜んで楽しみにしていてくれる期間は親も張り切って、できるだけ1か月間は飾ってみてはいかがでしょうか。

鯉のぼりをいったん夜にしまってほしい理由

鯉のぼりは五月人形や兜などのように、1度飾ったらしまう時までそのまま飾っておけばいいものではありません。
朝起きて外に飾ったら、夕方や夜には家の中にしまうという単純ですがとても面倒な作業がついてまわります。

「どうして毎日夜にしまうの?」
「雨が降ってないなら出しっぱなしで良くない?」
などと、夜にしまう必要はあるのかと考える人も少なくないようです。

どうして鯉のぼりを夜しまう必要があるのか、その理由を紹介しますね。

鯉のぼりは風になびくとバタバタとけっこう大きな音がするのです。
うちの鯉のぼりはマンションタイプで小さいから、風に打たれてバタバタと音を立てないから大丈夫と思いがちです。

しかし、鯉のぼりは風に打たれる音の他に、一番上で回る駕籠玉(かごだま)や矢車の音、設置しているポールや金具がきしむ音が思っている以上にうるさいものなのです。

 ⇒ 鯉のぼりの由来 一番上の矢車や吹き流し色の意味と鯉の名前は?

日中はそれほど気にならないとしても、静かな夜の時間に他人の家の鯉のぼりの音は耳障りになりますよ。

特にマンションやアパートのような集合住宅の場合は、余計なトラブルに巻き込まれるのは困りますからね。
無用なご近所トラブルを避けるためにも、毎日夜には鯉のぼりをしまうようにしましょう。

また、鯉のぼりは比較的丈夫な素材を使っていますが、夜に出しっぱなしにしていると鯉のぼりの傷みも早くなるんです。
子供のために購入した鯉のぼりですから、できるだけ長持ちさせたいですよね。

雨は降らなくても、夜露で濡れる可能性があります。
濡れたままの時間が長くなると、色あせの原因になりますよ。

そして、いたずらの心配もありますよ。

これは1階に住んでいる人の場合ですが、夜中に盗まれてしまったり、切られたり、まさかと思いたいですが、今の時代は物騒です。
心ない人のいたずらにあった人も実際にいるのです。
子供の大切な鯉のぼりが狙われないとも限りません。

朝の出勤時間にはしっかり風にたなびかせ、帰宅時間の夜には家の中にしまう、これが鯉のぼりの理想ですね。

まとめ

「鯉のぼり何歳まで飾ること」などといったキッチリしたルールはありません。
各家庭で切りのいい縁起の良い年齢を選んでください。

飾り始める時期やしまう時期も比較的ラフな感じで大丈夫ですが、4月の中旬~5月の中旬くらいが鯉のぼりを飾る期間としてはベストです。
毎日夜にはしまうようにして、日中大空を優雅に泳ぐ鯉のぼりを子供と一緒に眺め、健やかな成長をお祝いしてください。

 ⇒ 鯉のぼりの片付け 洗濯の仕方と収納方法は?クリーニングに出せる?

洗濯の方法や収納方法はこちらを参考にしてください。

 ⇒ 初節句の五月人形は誰が買うもの?飾る時期と場所やおさがりはあり?

五月人形のお悩みはこちらでスッキリさせてくださいね。