PM2.5とは?症状や対策 飛来時期の間違った認識と飛散の多い地域

PM2.5とはどのようなものなのか、現れる症状や対策と飛来の時期をしっかり認識し飛散の多い地域を知っておきましょう。

一般に言われている飛来の多い時期では対策が遅い場合もありますので、間違った認識のままでは小さな子供やアレルギーを持っている人はつらい目に合うかもしれません。

PM2.5とは?

近年ニュースで良く目にし耳にする「PM2.5」、これは一体どのようなものなのかしっかり再確認しましょうね。

先ず、「PMって何?」ですよね。
まさか午後?
そんなはずはありませんね。

●PMとは
PMは「Particulate Matter」の頭文字からきています。
Particulate Matter(パーティキュレイト マター)と読みます。

この意味は「特殊な 物質」です。

そして次、「2.5って何?」ですね。

●2.5とは
2.5は「サイズ」を表しています。

PM2.5の呼び方は、上記の言葉と大きさの情報が合わさって、「ピーエム ニテンゴ」と呼ばれています。
日頃から私たちを悩ませている花粉より小さなサイズということなので、これだけでもたちが悪そうなことがわかりますね。

【PM2.5はどんな物質?】
PM2.5はどんな物質なのか確認して行きましょうね。

PM2.5は特殊な粒径2.5μm以下の微粒子状物質です。

特殊な物質なんて聞くと「化学物質なの?」などと心配になりますが、一つの化学物質を指していうのではありません。
特定の一つの物質ではなく、炭素・硝酸塩・アンモニウム塩・硫酸塩・ケイ素・ナトリウム・アルミニウムなど様々な物質が混ざりあった混合物で、からだに有害な物質が多く含まれた集合体というより2.5μm以下の大きさの有害物質の総称といった方がいみたいです。

当然、一定の割合で混じった物質でもありませんので対策もこれと決まったものがあるわけではないのです。

【PM2.5の大きさは?】
PM2.5の大きさは2.5μm(マイクロメートル)以下で、スギ花粉よりも粒子が小さいと言われていますがどれだけ小さいのか想像つかないですよね。

具体的にどれくらいの大きさなのか確認しましょう。

なんと、髪の毛の太さ(70μmくらい)の約1/30程度スギ花粉(30μmくらい)の約1/10以下なんです。
私たちの目に見えない目視ができないほど小さい物質と認識しておきましょう。

※マイクロメートルとは、1ミリの1/1000の大きさ = 0.001mmです。

この非常に小さい物質は厄介で、マスクではほぼ防げないというのです。

【発生源は?】
PM2.5の発生源は、ごく身近なところから中国大陸まで広範囲にあります。

火力発電や工場などでも発生しますし、日本に大きな影響を与えるのは経済発展の著しい中国大陸の大気汚染物質です。
その他にも、中国で質の悪いガソリンを使用した自動車が急激に増えたことで車から出る排気ガスも原因の一つです。
また、黄砂や火山などの自然のものも原因しています。

さらに最近分かったことですが、タバコの煙にもPM2.5が含まれているということです。

PM2.5の影響で現れる症状と対策

PM2.5の影響で現れる症状

有害な物質が多く含まれた集合体の微小粒子状物質PM2.5の影響で体に現れる症状を確認しましょうね。

前述した通りPM2.5はとても小さな超微粒子なので、肺の奥深くにまで入り込みやすく肺の奥深くに入ってしまうと喘息や気管支炎などの呼吸器・循環器系疾患などのリスクが増えるようです。

特に子供や年配者は影響を受けやすく、また日頃から呼吸器・循環器系に疾患をもつ人などは注意が必要です。
喘息の症状がいつもより悪くなったり、アトピー性皮膚炎のかゆみが増したり、症状が悪化してしまう傾向にあるという報告もあるようです。

【具体的な症状】
PM2.5を一定量を吸い込んだ場合に次のような症状が現れたり悪化したりします。
・喉の痛み
・目の充血
・目のかゆみ
・鼻水
・くしゃみ
・咳
・じんましん
・肌荒れ
・狭心症
・喘息
・肺気腫
・慢性気管支炎など
・肺がん発症リスクの増加 など

PM2.5の対策

狭心症・喘息・肺気腫・慢性気管支炎さらには肺ガン発症のリスクの増加などの症状は、命に関わる可能性があるとされているので年中PM2.5に対する対策をしっかりとしておく必要がありますよね。
では、どのような対策をしたらいいのか確認しましょう。

●外で行う対策
・PM2.5に対応しているマスクをかける
・洗濯物は部屋干しにする

●室内で行う対策
・PM2.5に対応できる空気清浄機を使う
・部屋の掃除をこまめに行う

眼には見えないPM2.5の対策は難しいことではありません。
しっかり対策することで健康被害を減少させましょう。

 ⇒ 花粉症に空気清浄機は効果ある?おすすめHRPAフィルターに加湿機能は必要?

PM2.5の飛来の多い時期と飛散の多い地域は?

PM2.5の飛来の多い時期

PM2.5の日本への飛来は偏西風の影響が大きいと言われています。
だから、夏場は太平洋気圧のおかげで偏西風が吹かないことからPM2.5の飛来は少ないようです。

飛来の多いのは、偏西風の影響が大きい(3月~5月)にかけて、また黄砂の被害が大きい時期(2月~4月)です。

しかし、タバコの煙にもPM2.5が含まれているということもわかった近年、春だけPM2.5を意識していれば大丈夫などと言っている場合ではないようですね。
PM2.5は年中飛来する可能性があると考えておく方がいいようですね。

中国から偏西風に乗って運ばれるPM2.5は12月頃から増え始めているので、春先では相当な量を吸ってしまっている可能性もあります。


(「tenki.jp」より)

12月末頃の飛散予想です。
測定値とは少しずれることもありますがそれほど大きく違うということもありません。

PM2.5の飛散状況は各自治体で確認できるので、お住まいの自治体で確認しましょう。
小さな子どもがいるご家庭では、花粉の対策時期より早めの対策をしておくと良いでしょう。

PM2.5の飛散の多い地域

PM2.5の飛散の多い影響を受けやすい地域はやはり中国に近い下記の地域です。

■九州地方
・福岡県
・熊本県
・長崎県
・沖縄県

■四国地方
・愛媛県
・高知県
・徳島県
・香川県

その他の広島県・大阪府・愛知県などの西日本、そして東京と中国からかなり離れた都市でも環境基準を超えるPM2.5の大気汚染が観測され始めているようです。

まとめ

PM2.5は他人事ではありません。
私たちが思っている以上に、身近に存在してます。
取り返しのつかないことになる前にしっかり対策をしてPM2.5を吸わない、体に寄せ付けない対策をしましょう。

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PM2.5同様、花粉症も辛い症状が現れますのでしっかり対策をしましょう。